春宵庭_

春宵庭-カンパス F100 OIL Paint

春宵庭-カンパス F100 OIL Paint

三月の初め、辛夷(こぶし)の蕾が出てきた頃の風景です。
微熱がある時、横になって、壁に立てかけた絵を見ていると少し楽になるような・・
その頃は、絵を描く時はそんな事をいつも考えていた。

春宵庭 

そして、この絵を描いたのは、もうずいぶん、前の事だった。
それは、新国立でなく、当時は、上野の東京都美術館で、いろいろな団体の展覧会が開催された頃だったから、東京都美術館の搬入口がとても異様な混雑具合だった、美術搬送のトラックで一杯だった。
毎年、大きいサイズ(F100以上-規約から)は、満身のエネルギーで何枚か描き続けて心身共に疲れてしまった。
ただ、誰かが決めた審査員が、多数決で入選作品を決めていく、そのプロセスを見ていて、何だか、枠にはまった表象に疑問を持ったのもその頃だった。
そして、シナベニアや、桐の板とか、車のボンネットとかに、アクリルや、外壁用のペンキで書き始めた。まさに、ペインターだ。そして、そこへ、ノンリニア編集をした映像を写した。
そうしら、誰からも相手にされなくなった。
狭い日本の画壇で右往左往しているのはダメだろう。それは、画壇の批判する事よりも、まずは、自分をダメにしてしまうからだ。

春宵庭をご覧頂いて、少し、お気持ちが楽になられたら、私は嬉しい・・・ほんとうに。


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