見出し画像

第4話 世界妄想旅行記Pueblo/Santa Fe, USA混ざり合って生まれる住い

今、アメリカではBlack Lives Matterという人権運動が起きていますが、かの国が抱える人種差別は白人、黒人だけの問題ではなく、ネーティブアメリカンやヒスパニック、アジア系まで多民族国家故の他と他の衝突により起きる問題です。それとは反対に新たな文化が生まれて来る要素でもあります。まさに裏表のアメリカが浮かび上がってきます。はてどんな国なのだろうか、自分なりに考察してみようと思い、アメリカの中のバナキュリズムに目を向けることにしました。

アメリカ南西部のプエブロネーティブ居住地、アドビで作られた住まい

画像1

アメリカがまだ、アメリカではない時に遡るネーティブアメリカンが複数の部族を成し各地に集落を築いていました。プエブロもその一つのグループで、彼らはアドビ建築と呼ばれる日干しレンガで集合住宅を作り集落を構成しています。プエブロの集合住宅はおよそ1000年の歴史を持ち今でも150人程が住む住居となっています。

画像2

プエブロ、スペイン人、ヒスパニックの文化が混ざる独特な街並み

1542年のスペイン人による侵略、1598年以降のヒスパニックの移住が始まると、スペインは、副首領をこの地に起きその首都にサンタフェの街を作りました。アメリカで2番目に古い街と言われています。ネーティブ、ヒスパニック、スペインのミックスによって街は、洗練された文化を形成しました。今ではアートの街として知られ美術品の取引き量では小さな街でありながら世界で3番目に多い場所となったのです。

画像3

ネーティブアメリカ、ヒスパニック、スペインの人々との混ざり合いが初期アメリカを築いたことは言うまでもない事で、その初期アメリカの問題とも言える差別は、この何百年立った今でも変わっていないと言う現実と向き合わなくてはならないのではないでしょうか。私たち日本人も決して部外者ではなく、中国や韓国の人々との間の文化価値と向かい合わなければなりません。アメリカが多民族の文化を受け入れてきたように私たちも向かい合わなくてなりません。