なぜ授業内容を全開示するのか
関西学院高等部でアート探究という授業を持ちながら、神戸市で起業家の支援をするイノベーション専門官をしている、アーティストの織田です!
織田は授業のスライドを開示したり、授業内容をシェアする会などをzoomで初めておりまして、その理由と、教育の現場について書きたいと思います!
参考:関西学院高等部アート探究で使った1から17回目までのダイジェスト授業のスライドまとめ
■教育の構造から考える
日本は安全な国。織田は命の危機を感じることは少ない。
さらに単一言語単一民族の島国だから、世界の課題に対して視野が狭くなりやすい。
そんな中、日本の教育は高度経済成長期を前提として、「いい会社に入り、経済に貢献する」から逆算されて作られていると思っています。
同時に
1)教育機関以外の社会経験(お金、資本主義など含め)を経験してから先生になっている日本の先生は3%ほど
→大学を出て、その人にとっての「社会」はそれが全てになりがち
2)先生は本当にたくさんを求められ、忙しい
3)その中で、学校の外でも学びを得に行く先生って本当にすごいし、が故に少ない
→となると、学校の中の教育が変わるのは構造的に難しい
と思っています。
そして、先生が外の社会との接点が少ないということは、逆に「教育機関の人以外が学校の先生との接点が少ない」でもある。
結果、学校現場を知らない人たちが多いし、
が故にその教育全体にある上記のような構造的課題、現場レベルの課題(人数、多様な人、様々なマインドの現場で関わる人)を把握できていないことが多いし、
が故により一層、現代社会から乖離しがち、と思っています。
(織田も関西学院高等部私立で選択の講師をしていますが、担任の方の現状は理解しきれていないし、知り合いの先生から聞いたり、神戸市の仕事で一緒に実証をしたり、スポットで授業に行くなど、公立のことはまだ理解できていないと思っています。)
織田のさせていただいている関西学院高等部は、織田も講師をする上で本当にありがたい環境、恵まれた環境で、
おかげさまで17回で30名のゲストを招くことができ、
自由度の高い制約の少ない授業、
その中で生徒たちもみずからにたら学ぶ姿勢ができていますが、
が故に、こういったケースをどんどん発信していくこと、
「様々な教育現場」が少しでもより多くの人に理解してもらったり、知ってもらえる機会が重要だと思っています。
参考:関西学院高等部最後の授業での生徒の感想とおくと伝えたかったこと
■日本人の原体験になりやすい「教育」
一番上にも書きましたが、日本は安全。課題が見えづらい。
となると、自然と、課題と感じるのは「ほぼ全員が受ける、教育ジャンル」になりやすいと思っています。
変えたい、関わりたい、と思う人は多数。
その反面、現場を知っている人はめっちゃ少ない。
この課題を変えたくて、織田はあえて、「今の自分のっ状況は全てではない」という前提のもと、1つのケースとして、全開示をしています。
■先生という1つの孤独
もう1つ、授業を全開示する理由は、授業作りって結構孤独だと思うからです。
織田は教育の構造を意識して、あえて生徒から「要望」を毎回もらい、それも参考に、授業を作っておりますが、
その上でも、授業を作るのは孤独。
この感覚、感想、悩み、さらには良いコンテンツはみんなでシェアした方が良いと思い、全開示をしています!
だって、コンテンツなんてそれを扱う人・先生次第で変わるのと、コンテンツではなく「人」こそが主だと思うので、
結局人が悪けりゃそりゃ生徒も面白くない、
じゃあ「コンテンツを奪われる」という心配はあまり意味ないかなーと思っております!(著作権とかは大事だけど、織田の授業に関してはフリー素材です。)
■授業シェア会コミュニティメンバー募集!
ということで、定期的に授業のシェア会(無料、オンライン)をします!
興味ある方はメッセやコメントくださいな!^^
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