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神戸市でしていること

神戸市に入り1年と1ヶ月、

・どんなことしてるの?

・2年後どうするの?

とよく聞かれます!


2年後については、周りの人もきにしてくれるんだなー、ありがたいなーと思うのと、

まだゆるく、というかほぼ考えていません!


案としては、受託を受けたりどこか入りながら副業的に今の活動したり、海外行ったりなど、です。

ただ、それ以上に、今「どんなことしてるの?」に対して、

この日記でも時折シェアさせていただいておりますが、


改めて今してることを!


■神戸の全体像から今の仕事の関係

まず神戸は150万人都市で人口が毎年微減。


大学も多いので就職のタイミングで違うところに行ってしまうのが大きな原因で、

が故に、産業を創出して、神戸で働きたくて神戸で働ける人を増やす、


そのためにベッドタウンではなく、都市として色と味を出すことを目指しています。


■神戸の是までの歴史ざっくり

今まで神戸は重厚長大産業(船作ったり鉄鋼があったりを、港を活かして行なってた)が多かった中、


モノの時代から情報の時代になり、

神戸は次なる産業を作っていくぞー!となっています。


そこで、新産業を創出するべく、新産業課(織田がいるところ)があり、また、

次なるジャンルや産業を産みにいってます!


とはいえ、新しい産業を生むってそう簡単ではなくて、

しかも我々行政は直接会社を作るわけじゃないので、


「そういう新産業が生まれる土壌を作る」

が我々のミッションであり、


そのための手法として、「新しい産業」を生むスタートアップが生まれる土壌を作っているのが今の我々です。


■ちなみに震災の後に

そして、神戸が生んでる新産業の話で歴史的なことで言うと、

1997年に起きた阪神大震災からの復興を目指して、

25年前に医療産業都市ができました。


そして結果、今も様々な研究施設と手厚いフォローインフラやキーマンがいる。


そしてそしてその震災の借金を返済で来た約5~6年前に、

そんな次なる産業を他にも作るぞ!ということで、スタートアップ支援や、都市整備などに神戸が手をかけられるようになり、

そこに力を入れています。


■世界の中で

ここからは織田の意見も入るのですが、


その、新産業を生むぞ!となるためには、行政だけではなく、

それを担うプレイヤーが必要になります。


そこで、世界の中で、アジアの中で神戸とは?と考えると、


まず日本の中になるため、

かなり発展しててかつご飯が美味しくて水も綺麗で治安もいいという

まずなかなかない良い条件が日本にあると思っています。


その中で、じゃあ日本の中でというか「オーストラリア!シドニー!」みたいなポン・ポンと「神戸」が出てくるための神戸の色をどうするかというと


他のアジアの都市や東京と比べた中で、

それらと違う独自の色を出す必要があります。


■LIFE TECHや、ウェルビーイング挑戦都市など

その中で、海あり山ありの自然に近い都市で、かつ港文化で色んなものを受け入れる気質がある、

が故に神戸は、

1)ウェルビーイングな挑戦都市であるという立ち位置がアジアの中でもできるんじゃないかと思います。


アジア内で他にそういう立ち位置のところも、織田はまだ思い浮かびません。


2)かつ、行政の仲間を見ていても思うのですが、

その挑戦のスタイルとして、たくさんの実験をしてきてこれからもしていく、

実験都市の色を出せるといいなーと思い、


3)また、港として情報時代でも常に外海の風が吹く都市である、


この3つで色を出したいと思うとともに、

例えばシリコンバレーとは明確に違うのは、長年住みたいと思える都市であるというのも大事だと思ってます。

■神戸市の課題を企業と解決!UIK(アーバンイノベーション神戸)


よく予定に書いている「UIK」(https://urban-innovation-japan.com/past/past-kobe-city/
簡単に言うと、神戸市内の課題を集めて、それらを企業と一緒に実証実験で解決するプログラム!

4か月間で実証をして、その間50万円が企業に実証支援金として渡され、
課題解決されたら、その後本格的な導入にもなりえる事業です。

2018年からされていて、これまで47個の課題を実証。
教育、地域、道路、農業、などなどなど、本当に様々な課題を実証してきました!

今年も各部署さんから17個ぐらいの課題が挙げられ、それの中身をじっくりヒアリングさせてもらい、
中にはUIKじゃない解決方法だったり、デジタル戦略部につないだりして、
UIKとしては今年は5課題!

実はこの課題のヒアリングが事業の一番重要なところで、
・課題が明確に存在する(解決策ありきで、課題があんまりないパターンもたまにある)
・課題が、企業にとっても魅力的である(横展開できそうだったり、導入に繋がりそうだったり)
 →違う方法での解決(オペレーション改善など)
・本当に課題を解決したいか、その熱量と時間を確保できるか
・4か月で実証するなら、その課題のどの部分を扱うか
・その課題の前後にはどんな課題があるか、どんな目標があるか(課題は、目標とのギャップ)
 →その目標はどんな目標か(あるべき姿的目標か、短期解決必須の目標か、部署の共通理解か、など)
・その課題はどれぐらい重要か(重要すぎたり、重要じゃなさすぎたりしても実証には合わなかったり)
などを
ヒアリングで一緒に課題を持った部署の方と確認させていただき、課題として扱うかを決めます。

ちょうど現在はその5課題で企業も募集し終えて、60件以上の応募がありました!

その各課題でどの企業さんとご一緒するかを、現在日々面談していて、
1次、2次面談が終われば、いよいよその後は4~5か月で課題解決に向けて実証を行ないます!

今では神戸市から同じモデルが全国18の自治体に広がっていて、
この仕組みについてはよく海外からも問い合わせが来て、今年に入ってからも、マレーシア、ナイジェリア、エルサルバドル、韓国の方に説明したりしています。

いずれにせよこの実証でのキーは
・課題の選定(実在するか、これで解決すべきか、などなど)
・担当部署の、その課題への熱量
の2つにつきます!

■学生向け施策:シリコンバレー、ルワンダ、Foundersなど

昨年はルワンダやアフリカの起業家さんと日本をオンラインで繋ぐオンラインプログラム、

あとは上場やバイアウトした起業家さんとクローズドで学生さん10数名で交流するFounders、


あとは単発とは言え、10月と12月には学生さんそれぞれ30人ずつ来た、起業家と学生との交流会を、リアルイベントが解禁できる雰囲気になって実施しました!


神戸市はこれまでもこういった学生さん向けの起業支援を長年してきていて、

コロナ前はシリコンバレー、ルワンダに実際に学生さん渡航をしてもらっていて、今年もシリコンバレーへの渡航は復活させようとしています!


と同時に、これまではスポットのプログラムの支援であり、そのプログラム前後の支援は本当に任意的になってしまうのと、

あとはプログラムに参加できなかった人を支援することが難しくなってしまっていましたが、下記に書きます、今年からはそれらの人にも支援を届けられる仕組みを作ろうとしています!


■学生や若者の挑戦を後押しする街、起業家が身近な街へ!KOBEワカモノ起業コミュニティ

今期から始めた事業として、「起業に関心がある学生が仲間、プログラムに出会え、起業に挑戦するできる」

ための明確な入口であり、コミュニティとなる事業を開始しています!


何をしているかというと、起業に関心がある若手が、火を灯し続けるためのインフラのために

・月1回交流会やイベント

・月2回以上の相談会

・毎週のゆるくだべれる場所

・オンラインのコミュニティ

・伴走プログラム

https://peatix.com/group/11687441

を株式会社Wさんとtalikiさんと作っていて、


・起業に少しでも関心があれば、企画する交流会や相談会で起業関心層に来てもらう

・今神戸兵庫内である既存の交流会やコミュニティやプログラムからも、この事業の交流会や相談会を活用してもらう

 →そのために、今兵庫神戸内にある交流会やプログラムが持っていない部分や協力してほしい部分を相互に認識可視化する

 →そのニーズや相互のインセンティブ設計をすることで、各支援機関から学生が来るハブとなり、

  支援者もこのコミュニティに入ってもらう

  →結果、まち全体で起業関心層を後押しするインフラになる

ということを目指してまず1年目、


色んな支援者さんと合い、話を聞き、そのインフラを作っています!


■2017年、18年からしたかったこと

実はこれ、前前職のスタートアップカフェ大阪にいる時からしたかったことでもありまして、

本当におかげさまでたまたまこういった機会をいただけてとても、とてもうれしいです。


当時織田がいたスタートアップカフェ大阪はそれこそ「世界一気軽に起業相談しやすい場所」を口にしていたように、

「起業ってなんだろう」「起業している人に会ってみたい」ぐらいから相談ができる、起業関心層にとっての入り口的機能でした。


ただ、個人だけでも年間440件起業相談を受けていると、


起業に関心がある→起業をしたいと思うがアイデアがない→アイデアがある→事業の構想→まず一個やってみる、売ってみる→もっとたくさん売る→ファイナンス、マーケティング、法律などの知識を集めながらする→

等のプロセスを踏んでいく中で1つの組織でそれらをサポートしきるってかなり大変だったり、それぞれのフェーズに対して合う人をあてたりするもしくは質を高く保つって難しいと思っています。


がゆえに、色んなフェーズの支援をしている人と組んで、「まちとして起業を後押しする」ということが大事だと思っていて、

それを神戸で実現しようとしています!


■海外の風が吹く港町、神戸


ただ、個人的には、このKOBEワカモノ起業コミュニティは「インフラ」機能であり、

同時に、「ローカル」な機能だと思っています。


理想を言えば、全都道府県、全自治体でこれがあってよいと思っていて、


じゃあ、神戸ならではだったり、ローカルの視野から脱却するには?を考えた場合、

やはりこれまでしてきた

・世界の一流を見たり、世界の同じ年齢の人と会うなど、世界の風を感じる

・上場やバイアウトしている起業家と話せる


がすごく重要と思っています。


だからこそ、海外への渡航や大きい起業家との交流、

しかもそれが東京ではできないような


そんな施策もあれば、この、大学が多い街神戸が若者でさらに活気づくんじゃないかと思っています。


■顔の見える関係を、チャレンジャー交流会と兵庫神戸スタートアップコンソーシアム

ちなみに、学生のコミュニティを作る、以外でも


支援者のコミュニティや他の属性のコミュニティ形成も、神戸市は行なっています。


中沢さん植木君が行なっているエンジニアコミュニティの可視化、

西川さん烏野さんが行なっている女性起業家のコミュニティ


そして織田も齊藤さん植木君と一緒に、スタートアップ支援者(兵庫神戸スタートアップコンソーシアム)の

支援者同士のコミュニティを、チャレンジャー交流会というゆるスタートアップピッチで行なっていたり、


あとはアンカーさん、SMBCさんと一緒に若手・中堅社員の交流会をしたり、


外からの風が吹き、かつローカルも顔が見えるオープンな、顔の見える関係がある、

ウェルビーインググローバル貢献都市、

そんな場所であってほしいと思っています。


■神戸に感じる可能性


実は先日、織田が恐縮してしまうほどの経歴を持ちつつも、いつもフラットに接していただいている2名の大好きな方々をおつなぎした結果、

そのお二人がそれぞれを「心の友」と言っているということを知り、すごくうれしくなりました。


両方神戸愛が強く、かつ仕事で何かをしているわけではないのですが、何かで繋がっている、

そこの要素して、神戸には「地元の愛」という源徳がある(お金とかとは別に貢献したくなる根っこのエネルギー)と思っています。


僕もおととし11月に越してきた外からの者ですが、神戸大好きですし、

転勤族で地元がないがゆえに、神戸を地元にしたいと思っています。


引き続き邁進、精進してまいります!


皆さんとの事業の接点があれば、是非いつでもコメントください!^^

挑戦者が楽しめる世界にしていきましょう~~~!



アート、教育、探究、子育て、生き方。アーティストとして、スクール長として、本音しか書きません!