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笑う蛙


自宅の外壁は蔦で覆われていて、端っこの小さな排水口には、たまにヒキガエルがいます。大雨の日にはつがいでも。

普段は石で覆っていたのですが、今朝、覗いてみると、1匹の大きなヒキガエルが口を開けてこちらをみていました。よくよく見ると干からびていました。道端では見かけますが、この排水口(祠のよう)にいながら干からびて、さらに笑うように居座っている姿は初めて見ました。

僕は、その姿に「即身仏」を思い浮かべました。その空いた口が、不気味さを通り越して、威厳すら感じたのです。息子は大興奮で「守り神」といいました。

カエルの眼差しはどこへ向かうのか。どんな気持ちでこの祠(ほこら)に帰り、誰かを待っていたのか。
宮崎駿の新作を観て以来、世界の不思議な兆しに目が留まるようになりました。とさ。

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