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なかなかに大変だ。

いやぁ・・。
退院二日目。
息子がママっ子過剰。おいおい、君、ママにそんな甘えてなかったじゃん。
深夜4:30。おねしょで泣く息子。着替えさせようとしたら、「ママがいい!パパきらい!あっち行って!」。
上の部屋で赤ちゃんと寝てた妻とバトンタッチ。着替えさせて息子と添い寝。僕は赤ちゃん対応。
ミルクを飲ませて、うんち💩もしむかりしてて、そうそう、そういえばミルクでもオムツでもなく、ぐずるときってあったよなぁ。
毛布にくるんだら、不思議な顔してキョロキョロして、そのうち眠った。横で少し仮眠。
8:00。息子と妻を起こす。妻は短時間だけど熟睡したようだ。しかしまだまだ足りない。そりゃそうだ。
息子は全然起きない。あの手この手でようやっと起きてきたのが8:40。遅すぎる。9:00から保育園だよ。
朝が遅起きなのはわかってる。いろんなアドバイスしてもらうんだけど、うちの息子は夜中おねしょして一旦起きると、朝の目覚めが悪い。こればかりはどうしょーもない。
昨夜寝たのは19:30。だいぶ早く寝てくれたが、それでも朝起きれない。そもそも寝かしつけるのも、息子だけの秘伝の技「耳かき」を見つけるまでは、ありとあらゆることを試してきた。それでも、なかなか手強い。

とりあえず今はママブームなので、動かす起点でママの力を借りることで回せることもある。けど、なかなか進まない。挙げ句の果てにまたもやボイコット。でも泣いてるわけではなく、単にダダこねてるだけだ。
着替えせ、朝ごはん食べさせて(結構食べた)、トイレ、歯磨き(ママ指定)、モネのご飯、おしっこ、散歩、自転車準備、日誌を書いて、プラごみ出して、カバンに着替えと毛布を詰める。自分も着替えて、朝飯かき込んで、、。もう目がまわる。
まぁ、いつもと変わらない。パパはいつだって孤高奮闘。でもママが隣にいるだけで、ちょっとだけ余裕が出てくる(タスクはますます増えているが)。

写真に撮って「園長先生に送るね」もいったら、「やめて!」と飛び起きた。それはカッコ悪いらしい。
どうしてダラダラしてるのか、根気強く理由を聞く。そして、理由があれば解決し、理由がなければ、どうしたら園に行けるか考える。
楽しいことを探す。今日はきっと公園に行くこと。夕方にカフェを覗いてみること、など。だんだんと気持ちが前向きになる。

パパ1人よりは、ママがいてくれてちょっと安心。僕の心の余裕が一番大切なのだ。ここで切れたら水の泡。叫びたい時は自分のアトリエで、アイドルの応援隊みたいにタオルをブンブン振り回せばいい。

僕がトイレに行ってる間に、なぜか下に降りていた。自転車に乗ろうとしてる。自分のタイミングで動きたい。それはわかる。それを優先していきたいのよ、パパだって。
自転車に乗って、「ありがとう、自分で下に降りてくれたから、パパ助かったよ!。はい、タッチね!」と言うと、パタンと音がする。後部座席の息子の顔は見えないが、ドヤ顔なんだろうな。

「さぁ、遅刻だ、急がないと。何の電車でいく?」と聞くと「特急あずさ!」と間髪入れず答える。
「よし!わかった。特急あずさ出発!」と叫んでペダルを漕ぐ。電動ペダルは最大マックス。漕ぐ、漕ぐ、漕ぐ。
時計を見たら9:45。45分も遅刻。でも園のおでかけまではあと15分はあるか。急げ。朝日がオレンジ色で眩しい。

「パパ!ネコがいたよ!」
「何色?」
「黒と白」
「それはラッキーだね」
「ラッキーって何?」
「良いことがあるってことだよ。君にとって良いことってなに?
・・
息子は考えている。
「パパ!また猫見つけた!」
「すごいね」
「2匹見つけたから、すごくラッキーだね!」
・・
まだ彼にとって「良いこと」を聞いていないけど、きっとラッキーな一日だ。そして、もちろんパパにとってもラッキーな朝だよ。

(おしまい)

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