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画家・ペーの日記
2023年3月19日 00:35
「一週間」過去と未来が通り過ぎていた。それは誰もいないホームで目の前を圧倒的に通り過ぎる長い車両の特急列車。灰色の光の帯。轟音。歪んだ、時間という概念。まだ、続く。どこまでも走り過ぎる列車。影を追うことさえ出来ない。1日経ち、2日経ち、まだまだ列車は走っている。3日目。目が慣れてきたのか窓の輪郭がなんとなく見えてくる4日目。人影が見える。5日目。乗
2023年3月14日 10:37
遥か1万m上空から見えるのは漆黒に染まる故郷の大地と汚れなき群青色の空 そしてそれらを遮る真っ直ぐな夕焼けの炎思い起こせば実に長い間いつも二つの色が心の内に在って決して交わることがなかった恩讐の彼方に二十一年の歳月をかけて洞穴を貫通させた市九郎と実之助の一振の槌の力は目の前に在る夕焼けの炎を想わせるそれは祈りそれは懺悔それは数奇な親子の縁ほら