見出し画像

あなたの脳は『楽』をしたがっている。

』とタイトルにつけたが、ほかの言い方をするなら「マインド」とか「顕在意識」と言ってもいい。

我々はこの人生の大部分を共にする脳というものの性質を、少し、(専門的にならなくてもよい)知っておくべきだと思う。そうでないと、我々の心の一段階下にある『エゴ』が、表層的な思考を“自分”だと思い込み、本質に永遠に辿り着けない。

では、脳のその性質とは、

「楽」をしたがる、という事だ。そしてそれが、我々の『目醒め』を妨げる。

楽をしたがる、とはどういうことか?
それは簡単だ。自分のポテンシャル(能力)を使わず、他に頼る事だ。成長期の幼児が、泣いて母親になんでもやらせたがるように。

ケータイ電話で電話帳があるから、電話番号を覚えれなくなった。
カーナビができたから道を覚えなくなった、くらいの事は、あなたも経験あるだろう。

しかし、我々の本来持つポテンシャルはもっと多くのものを秘めているが、脳が楽をしたがる欲求を、テクノロジーや技術革新で、それを叶え、能力が失われていった。
天気予報があるから、天気を肌で感じて読み取れなくなった。
時計があるから、時間感覚が曖昧になった。
こちらが知ろうとしなくても、様々な情報がTVなどのメディア、SNSで一方的に送られてくるから、自分で調べるなり、考えれなくなった。判断できなくなった。

そして、これはそのまま「肉体」も同じ。何故なら、脳と繋がっているからだ。

例えば、交通手段があるから足腰は弱くなった。
足が疲れた人や、重い荷物を持つ人、体の不自由な人のためにエスカレーターやエレベーターが開発されたのに、健康な若者がそれを利用して、足腰が衰える、ということは往々にしてある。
薬を使うから、自然治癒力がなくなった。
消毒し殺菌するから、自己免疫が低くなった。

平均寿命が伸びたのは事実だし、若々しい人が増えたが、寝たきり老人や、慢性疾患や、アレルギーなどの人も増えた。

スマートフォンの登場で、四六時中、意識が手のひらの端末に奪われ、ますます脳を使うことなく、脳の「楽をしたい」という欲求に、人類は応えている。現に、知能指数は低くなっているそうだ。

我々は進化してる、きっと、誰もがそう思っている。しかし、テクノロジーの進歩が、我々の生物的、生命的、もっと言えば“魂”的に、進化してるのかと言われれば疑問だ。

ここから先は

897字
言葉の力で、「言葉で伝えられないものを伝える」ことを、いつも考えています。作家であり、アーティスト、瞑想家、スピリチュアルメッセンジャーのケンスケの紡ぐ言葉で、感性を活性化し、深みと面白みのある生き方へのヒントと気づきが生まれます。1記事ごとの購入より、マガジン購読がお得です。

アーティスト、作家・大島ケンスケによる独自の視点からのエッセイや、スピリチュアルなメッセージを含むコラムを、週に3回以上更新していきます。…

サポートという「応援」。共感したり、感動したり、気づきを得たりした気持ちを、ぜひ応援へ!このサポートで、ケンスケの新たな活動へと繋げてまいります。よろしくお願いします。