大阪で歌を歌い、その後は滋賀県「近江」をふらり旅な日記。
タイトル通りですが、まずは先週の日曜日に、大阪でアコースティックライブのイベント。
マイクなし。ギターも生音。完全アコースティック。
音、声、歌。聞いてもらうというより、共有し、体験してもらう。そんなイメージです。
いろんな歌を歌いますが、祈りの歌や、瞑想的な歌もあります。聞く瞑想。聞く祈り。音楽イベントであり、瞑想会でもある。そんなイメージがあります。
涙を流す方が多かったです。僕の歌の歌詞は、決して「泣ける唄」の歌詞ではないです。歌詞のストーリーで感動するのではなく、旋律と響きを感じてくれたのだなぁと、とても嬉しかったです。
感想もいただきました。
また2月に予定しています。東京、大阪。ぜひまだ体験していない方は、一緒に共有しましょう。
さて、LIVEの後は探求クラブのオフ会も盛り上がり、オーガニックワインをいいことにやや飲みすぎましたが(笑)、次の日はふらり一人旅。
今回は「滋賀県」へ。
実は、滋賀県は琵琶湖の竹生島や、日吉大社なども行ったし、金勝アルプスの山も登ってるので、ちょいちょい訪れています。
でも、お泊まりしたこはないんですよね。いつもふらっと立ち寄る程度。
この前も、九州で宮崎と大分という、「行ったことはあるけど泊まったことのない県」で夜を過ごして、なんだかとても体に馴染んだこともあり、今回は「滋賀県に滞在しよう!」ということで、一泊旅行です。
ただ、実はどうして滋賀に行こうかと思ったかというと、こちらがきっかけです。
個人的に、聖徳太子の関連の土地に足を運んでるのですが、当然、聖徳太子といえば「奈良」「大阪」ばかりです。
でもなんか知らんけど、滋賀県にも聖徳太子ゆかりの地が多いとか…。
なので、今回は太子ゆかりの場所を回ってみました。
大阪から新幹線で米原へ。10時くらいに着いて、レンタカー。
そしてやってきたのは「太郎坊」。米原からだとけっこう遠かった…。滋賀県って広いのね…。
お寺の縁起など、詳しいことはここでは説明しませんが、
なかなか階段が激しかったです。車でも行けるんだけど、やっぱここは、
「男なら徒歩でしょ!」
と、僕には車という選択肢はありません。
汗をかいて登った甲斐がありました。
巨石、やばいです。
にしても、行けばわかりますけど、「これ、どうやって造ったの?」と言いたくなるような場所です。資材を運んだことよりも、構造的に不思議です。
山でしばらく心地よい風に吹かれてから、山を降りて他の寺院へ。
長光寺というお寺に行ったけど、見事に写真を撮り忘れました。ひっそりとしたお寺でした。
日牟禮(ひむれ)八幡宮の神社も寄って、ロープウェイに乗って上に行こうかと思ったら、超混んでて断念。
で、次はこちらへ。長命寺。
看板の通りです。808段。えげつないです。
もちろん、車でもかなり上まで登れます。しかし、漢(おとこ)には徒歩という選択しかない…!
太郎坊の階段より、ステップの幅が高く、ガタガタで、かなり歩きごたえがあります。山登りで慣れているとはいえ、階段って太ももを上げる動きなので、とても疲れます。さっきの太郎坊といい、連続で階段の行。
ようやく到着。
琵琶湖一望の絶景です。
ここもたくさん巨石があって、古い古い信仰の名残りがたくさん感じられた。
ちょいちょい観光の人はいたけど、奥にまでいく人は少なくて、のんびり過ごしました。
長命、というのは、300歳生きたという伝説の「竹内宿禰」がここを開いたという逸話があるからだそうです。その後、聖徳太子もやって来たとかこないとか。
もう、聖徳太子が云々とか、どうでもよくなってきた。とにかく、清々しく、パワフルなエネルギーに圧倒されっぱなしだった。
お次は観音正寺。こちらは車で山道をぐねぐね登っていきます(お金はかかります)。
駐車場から車を停めても、10分くらい歩きます。
琵琶湖で漁師をしていた男が、魚を殺生しすぎて人魚になってしまい、それを聖徳太子が供養したとか云々な話があるお寺です。
ちなみに滋賀県のこの手の山寺の多くは、戦国時代とかに「お城」が築かれていますね。見晴らしいいし、天然の要塞になるからです。
本堂の横は、こんな感じなんだけど、
写真じゃ伝わらないかもしれないけど、あの観音像は僕の背丈よりでかいです。つまり、この岩一つ一つが人間サイズ以上です。こんな大きな岩がゴロゴロと…。圧巻でした。
山全体が巨石がゴロゴロあって、とにかくすごいです。途中まで山も登ったけど、最高に気持ちよかったです。おすすめのお寺です。
他にもいくつか回りたい場所があったけど、山があまりに気持ちよくて、山の中で長く過ごした。また別の機会に来ようと思いました。
帰りに寄った「多賀大社」夕方で、人もいなくて、静かな、凛とした空気が漂っていました。
レンタカーを返し、お隣の彦根市へ行き、ホテルへチェックイン。
前日にけっこう飲みすぎていたから、休肝日にすべきだったのだけど…、せっかく知らぬ土地に来たのだから、その土地の美味しいもの、地酒とか飲みたくなるなる。
おでん。赤こんにゃくという、この地方の名物。酸化鉄のなにかで色付けをする、伝統料理です。味は普通のこんにゃくでした。でも見た目が鮮やかで、知らないと驚きますよね。
素敵なお店でした。お通しがきゅうりというのも初。箸袋におみくじ。
店員さんの対応も含め、さしみの鮮度、料理のクオリティ、コスパなど、100点満点を出したくなるお店だった。
焼きおにぎりって、ときどき無性に食いたくなる…。たくさん歩いたからなのか、お腹が空いてたので、珍しく夜にご飯物を食す。
翌朝。
彦根城へ。美しいお城です。
併設の博物館も行けて、城主の井伊家に伝わる「日本刀」の展示などがあって、とても楽しかった(ちょうど12月6日までの展示会だった)。平安時代や鎌倉時代の刀があり、日本人の鍛冶職人のこだわりってすごいなぁとしみじみ思った。
お城はかなり高台なので、けっこう登ります。でも、登ると琵琶湖一望の気持ち良い場所でした。
隣の護国神社。
とても良いところでした。
前の晩に行った居酒屋の若い女性の店員さんにも、
「どちらからお越しですか?」
と自然な形で尋ねられたので、
「東京です」
「へぇ、どうして彦根に?」
と言われ、
「大阪で仕事があって、その後空いてたんで、滋賀県に一泊旅行です」
と答えると、
「嬉しいです!みんな滋賀県は通過してしまうんですよ〜」
と言ってましたが、確かに僕もほとんど通過点でした(笑)。
でも魅力一杯の県であり、なんていうのか、すごく感じたのが「豊かな土地」という印象。織田信長が拠点を構えたのはわかる気がします。
大津に一度だけ都を構えた天智天皇の「大津京」なんかも古代にあったけど、ほとんどの人がその存在すら知らないだろう。
なぜだろう?歴史上、地政学上、重要なポイントなのに、歴史の表舞台には上がらない場所。
実はこの辺は古代から栄えていた土地の一つ。聖徳太子をめぐる、がテーマだったけど、もっと古くからこの豊かな土地に人々の暮らしがあり、往来があった。
ただ、天智天皇の大津京や、織田信長の安土城など、ここはあまりメジャーにならない不思議な土地。
でも、それでいいと思った。知られないからこそ、守られるものもある。
だけど、これからひょっとして流れが変わるかもしれないなぁと感じています。琵琶湖の裏返しが淡路島。その辺の繋がりも、なかなか奥深いでござるな…。にんにん。
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