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北海道のパワー(前半・無料) 大地と共に生きる(後半・マガジン限定)

北海道のパワー(前半・無料) *写真多め、旅の記録。

5月16日〜、3泊4日で北海道へ一人旅をしていました。

女満別空港へ。そこからレンタカーを走らせ、広大な大地をドライブ。

僕は北海道出身ですが「小樽」という、西側の日本海(石狩湾)の方の生まれ育ち。

実は道東方面には行ったことがなかったので、初めて来たのですが…。

雰囲気も空気感もぜんぜん違ってびっくりしました。とにかく広大。見渡す限りの自然、自然、大自然!日本ではないみたいです。

全国津々浦々旅をしてますが、ここは別世界です。日本にこんな場所はここしかないのでは?

屈斜路湖畔
アーシングは基本でしょ(笑)

ここの砂は掘れば温泉が出る「砂湯」という場所で、すごい不思議な場所でした。

エゾシカがたくさんいます。

この日は温泉宿へ。(宿の詳細は後半)

そして翌朝。朝から「霧の摩周湖」へ向かいました。まずは東側の第三展望台へ。

霧はなく、快晴です。こんなに晴れているので、「ほんまに霧の摩周湖かいな?」と思って調べると…

摩周湖の観光シーズンは5月から10月の半年間、およそ180日間です。この間、湖が1日中見えるのは100日、時々しか見えない日は50日、まったく見えない日は25日もあります(昭和61年~平成7年の平均値)。
さらに、6月から7月にかけて、霧が特に多く発生しますが、この2ヵ月間で、湖が1日中見える日は30日ほどしかありません。時々しか見えない日は20日、まったく見えない日は10日もあります。夏に摩周湖を訪れるとしたら、湖面が見えるかどうかは五分五分、といったところです。

https://tenki.jp/suppl/romisan/2015/06/08/3301.html

とのこと。なのでとても運が良い、ということですね。ありがたいことです。

透明度がバイカル湖に続き世界2位で(かつては1位だったそうな)、澄み渡る湖を観れるのを期待してたけど、下には降りれないのね(^^;;

カルデラ湖、つまり、火山噴火の陥没地で、周囲山に囲まれた巨大な水溜まり。山の上から見下ろすだけです。

アイヌ語で「カムイトー」と呼ばれ、神の湖という意味だそうです。確かに、神秘的です。

ここでもたくさんの鹿さんに会いました。

その後、車を南へ走らせ阿寒湖の「アイヌコタン」へ。お土産屋さん観ているだけでも楽しいです。

こちらは湖畔で出られます。どっしりとした湖です。アカンには「普遍不動」という意味があるとかないとか?今度は登山もしたいなと思いました。

この後、ずっと感じていたんだけど、頭がくらくらするというか、ぼぉーっとするというか、なんだか久々の「エネルギー酔い」のようなものを感じ、しばし休憩。

北海道はとにかく「大地の気」が強い、そんな印象です。終始パワフルな、高濃度のエネルギーを浴びているような感覚があって、不思議な感覚になります。

これも今まであまり感じたことのない感覚で、それは自分が敏感になったから、というのもあるかもしれないけど、やはり大地のパワーが強い、そう思います。

またまた北へドライブ。広大な牧草地や麦畑が広がります。これから作付する広大な農地も多い。

アスファルトに覆われていない、ってのもありますね。大地の気と、天の気が常に出会っているのです。

再び、摩周湖へ。と言ってもこちらは「裏摩周」

どちらもおすすめですが、強いて言えば、北側の第一展望台だけは「500円」の駐車料金がかかります。最初の第三展望台とこちらがおすすめです。

近くに「神の子池」という美しい池があります。

道東三湖を堪能し、車を北東へ。再びドライブ。最近遊覧船の事故があった「知床」を目指します。ご冥福を祈ります。(遊覧船はしばらく中止です)

途中で、こんなストーンサークルがありました。

縄文遺跡があるんですね。「オホーツク人」と呼ばれる人たちが、アイヌ人より前に住んでいたそうです。

今から5千年ほど前、青森の三内丸山遺跡が隆盛を誇っていました。当時はあまり知られていませんがとても温暖で、今の地球温暖化なんぞと比べ物にならないくらい暖かく、南方はかなり灼熱。青森らへんで、今の南九州くらいの気候で、とても住み良い場所だったそうです。だから当然北海道にもたくさんの人は住んでいたでしょうね。

その日は知床のホテルへ夕方にチェックイン。(宿の詳細は後半)

食事は近くの居酒屋にて。

全部地元のお魚や貝。激うまでした。
網走ビール。


食後に、ついつい買ってしまった(笑)。北海道のソウルドリンク『ガラナ』。甘すぎて全部飲めませんでしたけど、懐かしかった。

さて、翌朝は8時前にチェックアウト。

ガイドツアーに申し込みました。

藪漕ぎをするので、長靴と、レインコートのズボンを貸し与えられて、双眼鏡も。

ガイドさんと、他の参加者が2名。その二人はカップルで、若い夫婦かな。

カラ松の新芽。

原生林のトド松の森を歩き、断崖絶壁に向かうコース。

鹿の骨。
ヒグマの爪痕。

知床はヒグマの生息地。世界一の高密集地区です。ヒグマの対策は万全にレクチャーされます。

元々は、ヒグマの食事のほとんどが草食。または虫くらいで、動物を襲って食べるということはほとんどないのです。

人を襲う熊は、ほとんどが人間がびっくりして、それに熊も驚き攻撃するのがほとんどです。しかし、「餌をもらった熊」は違います。人間は餌をくれる存在だと思ったり、人間自体を餌だと思ったりしてしまいます。

かつて、写真家、冒険家の星野道夫さんがヒグマに襲われ亡くなるという痛ましい事故がありましたが、あれも餌付けされた熊でした。

野生に人間のルールを持ちこむのは、本当に恐ろしいことです。

それにしても、素晴らしい晴天で、普段はふき下ろしの風が吹く場所なのに、風も穏やかでした。

ガイドさんは女性の方。鳥のこと、木々のこと、たくさん教えてくれました。

これはクマゲラという大きなキツツキの開けた穴です。すごいですね…。どんな首とクチバシをしてるんだ…。

しかし、キツツキ(気を突く鳥の総称)は木を食い荒らす虫を探してこうして食べて駆除したり、その穴が多くの他の鳥やモモンガの棲家になります。

午前はみっちりとそのツアーで、午後もまた別のツアーへ申し込みました。

知床五湖をめぐるツアー。

ロングコースで5、4、3、2、1湖と巡ります。ちなみに、かなりヒグマ出没率が高く、ガイドが危険と判断したら、途中でもコースは中止。(二つ湖観たら返金なし!)前日は中止だったそうです。

ここでもかなりヒグマに関するレクチャーとか、いろんな話が聞けました。聞けば聞くほど、自然との共存の意識や、我々が「動植物の棲家」にお邪魔している、という意識になります。

こちらの高架木道は無料で誰でも入れます。奥はガイドがいないと入れません。

先ほど「大地の気が強い」と書きましたが、北海道の「水芭蕉」

写真ではわからないけど、めちゃくちゃでかいです。

フキノトウとかもでかいし、北海道産の巨大なキャベツなんかもあります。

ガイドさんに「水芭蕉の種類が本州と違うのですか?」と尋ねたら、なんと同じ種類で、北海道は土壌の栄養素が高いので大きく育つとのことです。

やはり、大地のパワーが強いんですね。

マクロビの久司道夫さんが「北海道のカボチャは世界一うまい」と言ってて、僕もそう思ってます。我が家は北海道産のカボチャをよく買いました。「その種をアメリカに持っていて育てても、2代目、3代目には味が落ちる」とのことですが、北海道の農業は、日本の「食」にとってとても大きな影響があると思います。北海道の豊かな大地の農業を応援したいですね。

ヒグマには会えませんでしたが(笑)、帰りにキタキツネに会えました。リスも見た。豊かな大地と、古くからの神々に感謝です。野生動物に会えるって、それだけで何かに「通じる」瞬間があります。

その日は「網走」へ向かいました。ついたのは18時過ぎ。そこからご飯を食べて、

くじらの心臓とアオソイの刺身。左上は大好きなカスベの唐揚げ。

部屋に戻ってからYoutube配信しました。画像悪いけど、あれこれ話しています。

この日の宿は安定のドーミーイン(笑)。サウナ三昧でした。

翌朝。しっかりサウナ入って、ゆっくりと瞑想や体操をして、朝食を食べに。

網走へ来るなら、ぜひおすすめしたい店です。

海の親子丼。僕も実家で、よく母が作ってくれたけど、北海道以外ではあまりメジャーではないよね。

追加で注文した「煮牡蠣」

そこから網走市内観光。まずは「北方民族博物館」へ。

地元の出土品よりも、世界各地の北方の民族の生活があれこれ学べてとても楽しかったです。

そして、

いきなりなんの写真かと思ったかな?(笑)、ここは、

旧網走刑務所を博物館にした場所です。人形がけっこうリアルです。

枕が左は半割丸太。右が「丸太」です。
柿染めの服は、脱走しても目立つように、とのこと。飯は毎日麦飯に梅干し。たくあん3切。

明治時代の開拓は、実はここの受刑者たちのおかげです。

全然知らなかったけど、明治時代のさまざまな罪人たちが、北海道へ送られ、「どうせ犯罪者だから」という理由で、過酷すぎる労働をして、開拓してたようです。

時は明治、欧米列強、特にロシアに対抗すべく、北海道の防御と開発が急務だったようです。

元は士族などの軍事犯や、自由民権運動の思想家など、罪人といっても、かなりまともな人たちだったようです。たくさんの人が亡くなり、道路を作ったり、農地を開拓し、その後の入植者のための礎を築きました。

僕が生まれ育った「小樽」は、北海道で最初の鉄道が通ったり、比較的華やかな地区でしたが、道東ではかなり過酷な開拓があり、アイヌ民族への迫害もあり、さまざまな歴史があり、今があるのです。

なんだか色々と考えさせられました。とても広いので、かなり長時間過ごせます。

帰りに、女満別の道の駅でたべた「いも餅」

旅を終えて戻りました。やはり「旅」はいいですね。土地との出会い、人との出会い。一期一会かもしれませんが、そこでは結局「自分に出会う」んです。

また一つ、自分を深めることになりました。

大地と共に生きる(後半・マガジン限定)

さて、後半はマガジン限定記事です。

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言葉の力で、「言葉で伝えられないものを伝える」ことを、いつも考えています。作家であり、アーティスト、瞑想家、スピリチュアルメッセンジャーのケンスケの紡ぐ言葉で、感性を活性化し、深みと面白みのある生き方へのヒントと気づきが生まれます。1記事ごとの購入より、マガジン購読がお得です。

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