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長崎素材探し。鯨

 日本文化材漆協会の調査報告書に、漆に使用する箆、長崎の鯨工芸の事が書かれてあった。鯨箆の原材料は長崎。
車を走らせること一時間。
早速、鯨工芸の現状を聞かされる。
職人はもういない事。
鯨の髭、歯の工芸品を取り扱ってるが、作る職人がいないので、材料はあるが、工芸に使われた機械等はもうないかもしれない。
長崎市内のアーケード内にも鯨工芸を扱っている所があるが、職人は残ってるのだろうか。
耳掻きを作ってほしい、
鯨ならではの柔らかさと弾力が好まれるらしい。
作れる人がいないので、挑戦してほしいとのこと。
プラスチック等で環境問題が見直されている今、
長く続いたプラスチックの普及により、自然の材料やそれを加工する技術が無くなっている現状。
何を大切にしなければいけないか、
何を残していかなければならないか。
考えれば考えるほど、
アシリパさんに自然での生き方を学びたい。異世界転生しないかな、魔法やスキルが画面上のステータスに出てこないかなとか、
あ、
話がそれてすみません。

漆芸を学んだことで、木材だけでなく、幅広く材料と向き合う事ができるようになってきた。
どんな素材でも漆には変える力がある魅力の深さと、終わることのない探究心。
鯨、鼈甲、貝、真珠、珊瑚、石、竹、土。
正倉院の宝物を参考にいろんな素材をピックアップするのも長崎らしい物ができるのかもしれないと想像を膨らましてます。
地域の材料や文化を大切にしつつ作品に取り組みたいと思います。

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