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【スペイン巡礼おばさんとアルツハイマー認知症母の介護】

久しぶりに自己紹介をしたいと思います。

2023年6月に念願のスペイン巡礼道を歩いてきた60代のおばさんです。おばさんには90歳になる母がいます。去年、スペイン巡礼道を歩きに出かける時は、母はすでにアルツハイマー認知症で、あるグループホームに入居していました。そのホームには5年ほどお世話になっていました。その間、施設のトップが数人変わりました。選びに選んで入れてもらったホームだったので、優しく面倒見の良いスタッフの方から可愛がられて、母を安心して預けることができていました。

コロナ禍となり、外泊・外出・面会制限が施行され出してから、母とのコミュニケーションが難しくなってきました。時を同じくして、介護業界の人材不足が叫ばれだし、スタッフもコロコロと変わり出しました。介護をお願いしている手前、仕方のないことなのでしょうが、施設長が変わるとホームの雰囲気も一気に変わっていきます。

外泊・外出はもとより、面会も事前予約制で、ホームの玄関でビニール越し、マスク越し短時間での面会しかできなくなりました。母の手を握ることも許されず、耳の遠い母に叫ぶように大声で話しかけても本人には聞こえていたのかどうなのか・・・

数ヶ月に一度、熱発して医療機関に受診する時だけ、家族の付き添いが許されました。体調が最悪の母とは会話らしい会話もできず、苦しがる姿をただ見守るだけでした。入院になってしまうと、それこそ何ヶ月も面会できず、ただ洗濯物の交換だけに病院を訪れるだけ。それでも、入退院時に少しでも母と接触できることをありがたく思う、そんな感じでした。

母は心臓の手術をしているにも関わらず、何度も生死の境を潜り抜けて復活してくれました。

さて、昔から海外旅行やウォーキングが好きだった私は、そんな高齢の母をホームに預けたままで、いつ呼び出されるかもわからないような状況の中、コロナ禍が落ち着いてもなかなか旅行に行く事ができずにいました。
 
悶々と日々を過ごす中、スペイン巡礼のお誘いを2023年の初めに受けて、だんだんと夢を叶える時を待ち出しました。「時を待つ」というのは、高齢の母が空に旅立ってからという状況のことです。

同じ年頃のおばさん仲間にも同じような境遇の人が沢山いて、自分の思うように予定を立てることができないという人が多く見受けられます。時を待っていたら、おばさんがおばあちゃんになってしまうのではないか?
すでに膝が痛かったり、腰が痛かったり、いろんな身体の不具合がでだしています。

そんな頃、娘が結婚しました。順調に行けば数年後には孫もでき、ますます外に出かける機会が遠のいてしまいそうです。


母も今のところ落ち着いてホームで生活しています。今を逃せば、いつスペイン巡礼に行けるかわかりません。

そう考えてからは、「時を待つのではなく」、「時を作らなければ」と、着々とスペイン巡礼の計画を立てて2023年6月に念願のスペイン巡礼に行くことができ、そして無事に孫ができる前に帰国いたしました。

記憶の新しいうちにその奮闘記を記したいと思っていました。「スペイン巡礼おばさん奮闘記」は、現地で書いたものと、帰国してから思い出しながら書いたもの、まだまだ書けていない途中の道程など忘れないうちに記そうと頑張っていました。

が、その頃、また母の骨折・入院とさまざまな事情が重なり、退院後、ホームを移籍させていただこうという話になり、「アルツハイマー認知症母の介護奮闘記」に移行せざるを得なくなっています。

自己紹介にしてはここ数年のことだけですが、なんとなく私の事を知っていただいた上で、各奮闘記を読んでいただければありがたいです。

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