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【 再骨折 】アルツハイマー認知症母の介護奮闘記 2024/05/25

朝4時起床、お弁当の準備や細々とした家のことを済ませて家を出発したのが5時30分。息子と交代で車を運転して、やっと登山口の駐車場に辿り着いたのが8時30分。ほとんど満車の駐車場に空きを見つけるべくウロウロしていた時、スマホの着信音が鳴り響きました。

「お母様が救急車で救急搬送されています。」

と、母が入所しているグループホームの施設長さんからの電話を受けたと同時に、息子が空いていたスペースに車を滑り込ませました。

お天気は少しモヤがかかってはいますが、雲ひとつない絶好の登山日和。本当は木曜日に登山を計画していましたが、あいにくの雨模様との天気予報で、今日に延期していた山登りです。家に籠もりがちの息子がやっと外に出てみようかというタイミング。

なんて間が悪いことでしょう。

いやいや、遊びの計画よりも母の状態です。

「昨日の夜軽く転倒されて、夜中に痛がられていましたが、外見的にはさほど変化なく、かかりつけのドクターに電話報告して様子を見る感じだったのですが、今朝方から腫れてきた様子で・・・」

駐車場の空き探しで上の空で電話を受けたせいか、「どこ」が腫れてきたのか聞きそびれてしまいました。とにかく、救急車を呼んで現在搬送中らしく、施設長さんはその救急車の後ろからついて行っている状況のようです。

「病院に着いたらまたお電話します。」

と、通話は中断してしまいました。

やっと停めることができた車から降りて、姉に連絡を取りました。

「今、久住に来てるんよ。」

との私の言葉に、「あとは私が連絡受けるから」と姉は言ってくれました。

その後、搬送された病院名を姉に伝達ゲームのように伝えたりしましたが、やはり、気分は登山どころではありません。

目の前に広がるくじゅう連山の勇姿を眺めながら、息子に

「お弁当だけ食べて帰ろうか?」

息子も快諾してくれました。

とは言ったものの、さほどお腹もすいていないので、「山の手前の湿原コースくらい回ってみようか?」と、1時間弱の草原森もりコースだけ歩いて回ってみました。いつもは登山する山に一直線で、素通りしていたタデ原湿原を思いがけず歩くことができて、怪我の功名です。お母さんが苦しんでる時に森林浴を楽しんでしまってごめんなさい。

気持ち良く、カエルや鳥達の鳴き声に癒されながらあっという間に森もりコースは終わってしまい、先のあずまやでお弁当を食べて帰路につきました。

途中、姉からの病院での様子報告を受けながら、また3時間のドライブ。検査や先生からの説明、入院手続きなどで時間がかかるだろうと思っていましたが、あと少しで高速道路を降りる頃に、

「今日はスムーズに入院手続き終わりました。」

と、姉からのLINE。

結局、来週の水曜日に手術になるそうです。あっ、場所は左大腿骨骨折。

病院に駆けつけようかと思っていましたが、面会制限があるらしく、姉の家によって話を聞きました。


13時過ぎには自宅に辿り着きました。
息子が一言、

「山、登れたね。」

また今度行こうね。


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