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アーティストは、いつ誕生したの?

ルネッサンス時代のマルチな天才、
レオナルドダヴィンチ。
彼の功績は多岐に渡りますが、
工房の世界に一石を投じたのも
レオナルド。

レオナルド以前にも、

絵を描かせれば、
彫刻を彫らせれば、
建築を建てさせれば、

素晴らしい腕を発揮する人たちがたくさんいて、
依頼人が、彼らや、彼らの
所属していた工房を指名して、
製作を依頼していた時代。

ただ、
彼らがどんなに腕が良かろうと
「工房の職人」というカテゴリーから
脱することはありませんでした。

ここで登場するのが、
レオナルドダヴィンチ!

材料費と時間給を計算して
賃金をもらうなんて、
そんなバカげたことがあるだろうか。

そなたたちは、
わたしの「作品」が欲しいのであろう。

ならば「作品」に値する「価値」に
支払うのは当然ではないか。



さぞかし、
依頼人は腰を抜かしたに違いない。

同じ頃に、気難しくて気性の荒いミケランジェロも、レオナルドと同じ態度を依頼人にぶつけます。

ミケランジェロとレオナルドは、仲が悪かったけど、ここは意気投合。

二人で談合して意見を合わせたのではないけれど、レオナルドもミケランジェロも、自分の作品の価値をみいだし、依頼人に面と向かって値段の交渉をした二人。

「ねばならない」という固定概念に縛られず
規定外の壁を軽く乗り越えてしまう二人の天才。

レオナルド、ミケランジェロ。に続く、
3人目の天才ラファエロもしかり。

レオナルドは
当時のフランス王フランソワ1世に招かれ、
アンボワーズ城近くのクルーの館が
邸宅として与えられ、生涯を閉じます。

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フランソワ=ギヨーム・メナジョの作品

王がレオナルドの臨終に立ち会うシーンが
さまざまな画家により描かれますが、
一人の腕の良い職人が、
才能だけでここまでの地位を築いた
象徴的な絵画です。

彼らの後に続く、腕の良い職人は、
それ以降は
アーティストとして
活躍することになります。



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