私たちが美術を好きになったきっかけ
「最後の晩餐は予約が必須です」 「ゴッホ展 待ち時間◯◯分!!!」 「ダビンチの絵画、史上最高4.5億ドルで落札」
一体美術の世界はどうなってるんだろう???
刺激的な娯楽がたくさんあるのに、音も出なければ動きもしない一枚の絵の何がそんなに魅力的なんだろう?
そんな事を考えた事はありませんか?
僕は以前までそう考えていました。
しかし、ヨーロッパの有名美術館は未だに予約が必須なほどの大人気です。上野で企画展があれば、常に人で溢れかえっています。どうやら美術にはこれだけ身の回りの娯楽が進化しても人を惹きつける魅力があるようです。
そして以前は美術に全く興味がなかった僕ですが、今では多少の興味を持ち、美術好きが集まるコミュニティ「art geek home」に所属するまでになりました。
しかし、僕は今でも気になります。
一体みんな美術の何が好きなんだろう? どうして美術を好きになったんだろう?
そこで!
僕と同じような疑問を持つ方。
もしくは
「美術に興味があるけど、どうやって楽しめばいいんだろう?」
そんな方に向けて、私たちの団体。art geek homeで行なった参加メンバーの美術との関わりについてのアンケートを公開したいと思います。
今回は、10名の方に答えていただきました!美術を好きになった理由から美術館へ行く理由まで全部で6個の項目についての回答を紹介します。来月は「美術の見方について」の調査も公開しますのでぜひそちらもご覧になってください。
1.現在の美術との関わり
(複数回答)
さて、まずは、今回調査を行なった美術コミュニティに所属している人は一体美術とどんな関わりを持っているのかについてを見てみましょう。
こちらはメンバー10名に複数回答で答えてもらったものです。
10人中何と6人が美術について何らかの発信をしているようです。ちなみにこのnoteも私たちのメンバーで発信をしている媒体の一つです。その他にもTwitter、Youtubeなどで発信しているメンバーがいます。
中には専門的に学ばれてるメンバーもいますが、そうじゃない方がほとんどです!そう考えると専門的に関わってる人から趣味として関わってるメンバーまで、いろいろなメンバーが集まっているコミュニティと言えるかもしれません。
2.子供の頃から美術に興味があったか
美術が好きな人は子供の頃から美術が好きだったのでは?そんな疑問を以前から持っていました。
しかし、驚く事に子供の頃に美術に興味があった人となかった人でちょうど半分半分でした!
ちなみに編集者の私は「ほとんどなかった」に投票してる立場なのですが、自分と同じ子供時代はほとんど興味がなかった人が半分もいる事に驚きです!美術が好きな人は子供の頃から興味があった人なんだろうな〜と何となく思っていました。
子供時代からみんな美術が好きだった訳では無いのですね。
では、上の質問で興味があった側だった方がどんな関わりを持っていたのかを次の項目で見てみましょう。
3.子供の頃美術とどんな関わり。なぜ美術が好きだったか。
両親が美術に関心があった事が理由で関わりがあった方、自分で書くのが好きだった方、関わり方はそれぞれ様々でした。
しかし、一つこの回答から分かるのは、美術コミュニティに所属している私たちでさえ、子供の頃から美術鑑賞が積極的に好きだった方はいないと言う事です。
そういう意味では、美術は最初は興味が持てなかったけど、後々何かがきっかけで好きになる事がある。そんな特徴があると言えるのかもしれません。
では、子供時代このような関わりがあった方がどのように美術を好きになったのかを見てみましょう。
4.美術を好きになったきっかけ
面白いのは、思いも寄らないところにきっかけがある事です。「公務員試験」「ワーキングホリデー」「ニュース」「中学の先生」「海外旅行」など、一見美術と直接関わりがないような事がきっかけになっていたりしますね。
そういったバラバラなきっかけから美術の面白さに気づき今集まっている美術好きのメンバーは、もしかすると気になった事を深めたいという共通点があるのかもしれません。
次の項目では、実際美術が好きな人は、どのくらい美術館へ行っているのかという事について聞いてみました。
5.1年間に美術館(企画展・ギャラリー・展示会など)へ行く頻度
10人全員回答しているので、1年間に美術関連の施設へ行く回数が5回未満だった人はいないことになります。
中には年20回以上というツワモノもいますが、半分以上が月1回前後のペースで鑑賞しているようです。
年10回以上の方が半分を超えていますが、意外と年10回行くのは結構ハードルが高い気がします。一体どんな目的で鑑賞しに行ってるのでしょう?次の項目をご覧ください。
6.美術館へ行く理由
約半分の方が「非日常」や「リフレッシュ」「気分転換」的要素が理由と回答しています。
美術鑑賞をする事で、日頃のストレスを解消してくれる役割があるのですね!
ちょっと興味深いと思ったのが、目的を「感情」系統にしている方と「思考」系統にしている方両方がいる事です。
一般的に「感情」と「思考」は別物とされますが、美術鑑賞において、人によってそれぞれ「感情」で楽しむタイプと「思考」で楽しむタイプがいるのかもしれません。次回記事で、それぞれどんな楽しみ方なのかを調査して記事にしてみたいと思います。
まとめ
今回のアンケートでは、専門的に学ばれているメンバーからそうでないメンバーまで、とてもいろんな層の回答を得ることができました!
特に子供の頃の美術との関わりや好きになったきっかけは本当に人それぞれで、同じ美術が好きな方同士でも、かなり異なった目的で鑑賞しているのかもしれません。
来月は、私たちがどのように作品を鑑賞しているのかを紹介したいと思います。来月もぜひご覧になってください!
文:Yamma Hiroki @yammahiroki