小惑星ベスタについて
小惑星シリーズ、今日はベスタについてみていきたいと思います。
ベスタ(ウェスタ、ヘスティア)はローマ神話に登場する竈(炉)の火の女神とされています。家庭、家族を司る処女神とも言われています。
ポセイドンやアポロンに求婚されるもそれを断り、ゼウスに永遠の処女であることを誓ったところ、結婚の喜びと引き換えに、全ての人間の家で、その中央に座すこと、犠牲の最良の部分を得ること、そして全ての神殿で他の神々と栄誉をわかつこと等の特権をもらったといいます。
(参考:Wikipedia ヘスティアー)
ほとんどの小惑星は、惑星の破片みたいなもので出来ているにも関わらず、このベスタは、内部に層構造をもつので地球型のような惑星らしいのです。でも小さいから地球にはなはなれなかった、と。
西洋占星術での解釈では、
献身性、犠牲、約束、大志、野望、心の奥の欲求のバランスをとる鍵になる部分。ストイックさ etc.
を意味します。
英語のサイトでambition(野望)と解説されているのがあったので一応付け加えたのですが、強くエゴの思惑がはいると、ベスタは野望と解釈される場合もあるかもですね。そのあたりは出生図の月や火星のアスペクトによって変わりそうです。
なので、私の解釈しているベスタの意味は以下の通りです。
実はいつも地味に燃えている心の炎の在り処
です。
ベスタは、本人が自覚していようがしていまいが、小さいながらも地味にいつも燃えている部分。ストイックさも関連してくるのはそのせいなのかも。火星みたいに行動を起こさせるようなものとはちょっと違う。
色々と外で起きても、結局ここに戻ってきて暖をとって、やっぱりこの火は大切だよね。と思えるエネルギー。
表だって見えないけれども、ベスタがある星座の性質と、そのハウスに関わる分野で献身できるなら本望よ。と心の奥では思っているのかもしれません。人によっては使命感を覚えるのもそのためかも。
前回説明した小惑星セレスは、勝手に豊かさを与えたり、特に勝手にお世話スイッチが発動するので、現実の行動と関連付けやすいかもしれませんが、ベスタは内観しないと見えてこない場合が多いかと思います。(これもアスペクトによると思いますが)
私のMCには、9ハウスのベスタが1度以内で合です。同じ9ハウスヨッド頂点の金星も5度ほどでMCに合ですが、意識上では金星のほうが強いなと思います。だから、マイペースに何かに没頭して探求していくことが楽しくて我を忘れます。アート、芸術、文章、占星術、キロンを含めた真価って何ぞやとか、物質と精神の関係、豊かさとは、などなどなど、学校教育ではまず習わないであろう科目が私の頭の中にあるのです。探求して理解が進んで、あー、楽しかった!と基本は自己完結するので、ベスタの意識がよくわかりませんでした。
けれど、2019年頃に9ハウスにトランジットの天王星が入り始めてから「自身が発見して真実だと思うものは発信したいな」と思い始めました。
そして、気が付いたら、自分の真価とは?とか、自分が探求してきたこと、傷ついてきた経験や感情(キロンも9ハウス)を全部使って自分自身の力を発揮できる場所へ辿り着きたい、という地味な炎がずーっと燃えている、(燃えていた?)ことに気が付いたのでした。
今は多分そこしか見えていない。w
出生図のホロスコープの配置やアスペクトによるので、皆さんのベスタがどう影響するかは、個人差があります。
でも、誰にとっても「実は大事なんだ」という部分になっているはず。
ところで、火星と木星の間の小惑星の意味とエネルギーを理解していくことは、自身の真の女性性を目覚めさせ、男性性と統合していくプロセスなのだと私は考えています。前から以下のマガジンにまとめています。
火星、金星で男性性と女性性のエネルギーを体感し、
ジュノーで恐怖の元である価値観を知り、(パートナーや相手に攻撃的な形であらわれることもある)
セレスで豊かさ、豊潤を与える力を知り
パラスで男性性、女性性のバランス作用を知る。
で、今回のベスタでは、
男女性統合のための核となる(小さい)エネルギーに気づく。
ということになっているのではないかなと思うのです。
だから、それぞれの小惑星の星座とハウスを読み解いてパズルのように合わせていくと、自分自身の事がけっこう紐解けます。
私の場合は、こんな感じ。
ジュノー 蟹座11ハウス
セレス、ベスタ 牡牛座9ハウス
パラス 魚座7ハウス
蟹座ジュノー(11ハウス)の影響か、例え血がつながっていようがなかろうが、皆が親身になってお互いの感情に寄り添えるような社会を理想としています。子供が安心できる家庭や社会、アダルトチルドレンのいなくなる世界がきたらどんなに平和だろうか、と思っています。
情緒が育ち損ねた大人はアダルトチルドレンになる可能性が多いにあります。感情を育むのに一番大切なのは、私は芸術、文学、音楽だと思っています。このへんの考え方は、セレスとベスタが影響していそうです。アート以外にも、幼い頃から、子供達が自分の気持ちを正直に言葉にして誰かに伝える機会が与えられるのならば、自分の心を大切にすることを覚えていきます。他者を自分のように考えられる感受性が育ちます。
それって、すっごい重要だよね?!と思っているのが私のジュノーの影響なのでしょう。
7ハウスの魚座パラスの影響は、パートナーシップや他者との関係に顕著にあらわれていました。特に魚座は女性宮なので、相手に合わせすぎるという女性性に引っ張られて相手に飲み込まれてしまうような感覚が多々ありました。
魚座は、乙女座のように境界線をひくことは苦手ですので、私の場合は、相手にどこまで寄り添ってどこで引くのか、というバランスを身に着けていきました。境界線はひかずに、さーっと引くだけ。というのが魚座らしいなと我ながら実感しています。
課題を乗り越えるまではバランスをとるのが大変でしたが、そこで学んだからこそ、8ハウス牡羊座太陽へ向かうことに躊躇しないようになりました。
もちろん、月関連の闇(出生図の月、ダークムーンリリス、ブラックムーンリリス)に向き合い、それを受け止めるという最大級の女性性を学ぶことが必須ではありましたが、、。
闇を見破るには、1つ、また1つと、上の視点を手にいれなくてはいけませんでした。
今でも定期的に、月関連に囚われいないかなどをメンテナンスしています。w
こんな感じで、小惑星のテーマも理解すると、太陽意識獲得のために重要なヒントや、自分が意識している部分などが浮かび上がってきます。
私の感覚なのですが、太陽目線になっている時は、全ての天体、小惑星のエネルギーを内側に内包していると実感できます。空間と時間がとび、自分(太陽)が中心にいるのだな、という感覚です。
こんな感じ↓
私の太陽は8ハウスで他者との深いつながりが絡んでくるハウスなので、特に時間と空間が消えて、クライアントの方と二人だけの世界にはいっているように感じるのかも。
というわけで、小惑星について色々とまとめてみました。
アスペクトによって個人差は色々あるかと思いますが、小惑星もやはり大事にして出生図をみていくと良いですね。
私が星読みを始めた頃は、小惑星よりも、天体意識が確実に強いから小惑星はおまけ程度に考えていたのですが、noterの皆さんがどんどん掘ったり、疑問をぶつけてくれて、かなり大事だし意識に反映しているな、と思えるようになりました。私自身の星読みも進化していっております。
皆様、ありがとう~。
今回書ききれなかった、乙女座の支配星についての考察はまた今度まとめていきたいと思います。
===ホロスコープカウンセリング、春期の募集は終了いたしました。お申し込みいただいた方々、ありがとうございました!また次回募集までお待ちくださいませ。===
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