見出し画像

いしかわしゅんの観察練習手帳vol.1

この本に最近ハマっています。

本書では以下のしかけがあります。

①まず左ページの写真だけを見て、この写真がとらえた違和感が一体何なのか、考える。
②次に、見開きに書かれた文章を読む。著者が日常で気づいた違和感について書かれている。

これをひたすら繰り返して、観察の練習をします。

「楽しいなあ、この本。あ、僕もこの体験つくりたい。」と思ったわけです。

本書のフォーマットをお借りして、僕が好き勝手に観察の練習をします。
みんなもぜひ観察していろんなことを考えてみてください。
一緒に遊びましょう。
まずはじっくり写真だけを眺めてみてください。





1-1






画像1







1-1 整列されたイス

3種類のイスが整列している。僕は全部種類の違うイスになっているということに違和感があった。このあと、このイスに隣り合って座る誰かのことを考えれば同じ種類のイスを横に3つ並べたほうが座りやすいだろう。

僕なりに仮説を立ててみた。

①イスを片付けている最中にこの瞬間が生まれ、写真を撮った。
②イスが好きすぎて並べたかった。
③イスの高さの差を検証していた。


などなど、いくらでも浮かんでくる。
皆さんは写真に対してどのような違和感があっただろうか?
是非とも議論したい。

イスを並べる、という行為には多人数を座りやすくするため、という目的で実行されるケースが多いと考えられる。
あなたも卒業式や始業式など、大人数のイベントにおいて同じ種類のイスを、等間隔に、均等なバランスになる数に調整して整列した記憶はないだろうか?

しかし、足の長さが全く違う親子3人組が座るのだとしたらこのイスの並びも合点がいく。

他に感じた違和感はフローリングのような床の上にイスが並べられていること、木目調で統一されている中に真ん中の椅子だけ全く素材が違うこと、などなど。イスの後ろにある棚らしきものも何かの裏側なのだがなぜ裏側を剥き出しにして配置しているのか。

真ん中のイスにインパクトがあるが、他にも違和感があるポイントは複数存在する。そこまで目は行き届いただろうか?

しかしながら、1つめの違和感を観察している時に気づいたのだが、意図的に誰かがイスをこのように並べたのだと仮定して、納得のいく仮説を立ててみるというこの取り組み自体が面白い。

なぜ人は自分だけでは理解が進まない現象に対して納得いく説明をつけようと勝手に想像を膨らませるのだろうか。

現象を見たところで全く思考しなくていいというのに、何かしら説明をつけようと想像しちゃう気がする。


気になりすぎて夜も眠れない人もいるけども。


さて、今日の観察練習はここまで!


2020.5.20
空:雨のちくもり
体:割と元気
心:少しさびしげな様子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?