むすびさん
neverlandscape 東京巡回展
むすびさんの昨年末に行われていた展示についてです。
昨年、どうしても他の人にも見てほしくて、急ぎ、短くてもnoteをあげたのを覚えています。
感慨深くて改めて、noteを綴った次第です。
ちなみに、むすびさんの展示やSNSはこちらに。
開催期間
・大阪展(ondo tosabori/土佐堀)
11.1(水)-11.12(日) 12:00-19:00 月火休 ※最終日17:00まで
・一部新作追加 東京巡回展 (ondo STAY&EXHIBITION/清澄白河)
12.15(金)-12.25(月) 12:00-19:00 月火休 ※最終日17:00まで
「夜明け前の鈴がなるころに、
その街の人々はきまって短い夢をみるという」
(巡回展案内ページより抜粋まま)
展示の内容
新築と言ってもおかしくはない、まさらな空間。
たまたま、そこに焦点があったかのような。
その白い空間に、オリジナルの額縁にはまって、静かに、その世界はありました。
同展示の中核とも言えそうな資料やラフがファイルやノートに詰め込まれて、わんさと見れる状態でした。
全ては鈴から。
彼らの世界は鈴が全てで、鈴を鳴らすきっかけのひとつ、耳のそばを通る風の音などは届いていないような雰囲気さえもそこにはあって。
鈴が全て、というのも彼らはよくよく見るとそれぞれに鈴を身につけています。
そして、彼らは鈴で話す。
ひとつ、ひとつ、音が重なり、共鳴し、合点する。
共鳴と合点の間に、彼らは自分がいるここではないどこかと夢が合う。
ここではないどこか、それを知る者は1人もいません。
起き抜けに流す涙は行けないかもしれない場所への名残惜しさか、それとも戻ってきたことの安堵か。
あの景色、あの場面は夢にしかない。彼ら共有のではなく、ひとりだけのもの。
でも、間違いなく展示の順を追っていたとしたなら、彼らはひとりではなく、共鳴のままに、重なり、起きた場所の同じ景色を一緒に見る。
そんな場面が締めに掲示されていた展示でした。
あれそれと所感
深層心理の表出や脳の記憶処理、といった役割があることが夢についての科学的な話で聞いたことがあります。
要は自分の中でループしている、とも夢は言えるかもしらん。
けども、思いがけないことに合うことも、夢はまたあるでしょう。
夢の覚えがなくても、良くも悪くも感動している経験があるとすれば。
その経験が思いがけないものと重なっているものだと思います。
ただ、思いがけない、と思い込んでいるだけで、覚えはあるかもしれません。
人はそれほどに、周りの要因で事実を誤解することもあります。
そうではなくて、事実なんていう平面も何もない場所、風の中を転がっているとしたら。
書きながら『ラグーンエンジン』を思い出しました。
この作品の中に、起きている時にですが、事実なんていう平面も何もない場所、風の中を転がっている場面にすれ違うようなシーンがありました。
掴み所がないのは判りきっていますが、だからこそ、曖昧な意識の中で見る夢は
知らない世界の入り口なようで一瞬しか合間見えない、自分の一部なのかもしれません。
深層心理、と言い表せないほどに深くて、突如として自分の中で存在感を放つ。
話は変わりますが、現在は8日まで下記の展示に参加されているようです。
絵と物と怪談会
「ハウリング ゴースト マーケット」
ご興味向きましたら、なめらかな線と、なかなか見ない組み合わせの色の綺麗な重なりをぜひとも間近で。
末筆ですが、またむすびさんには図録のご検討いただけたらとても嬉しいです。
お忙しいようですが、ご検討されるようであれば、ほんとに…!!!
アートサイダ
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