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お茶と私

今日は私のおすすめのお茶を、エピソード付きで書こうと思う。探しやすいようにリンクもつけといた。
あとできればみんなの好きなお茶も教えて欲しい。

0.お茶屋さんと言われるくらいにお茶が好き

周りの人にお茶屋と呼ばれるくらいにはお茶が好きで、とりあえず年間40種類くらいは買っている。
今年は抑え目にしてるのでまだ20種類行ってない…かも。そのうち本当にお茶屋をやろうかと思う私です。

1.「どう入れても美味しいですよ」と語る人 - ほうじ茶

大学3年の頃だったか。
渋谷のヒカリエの上にあるd47(都道府県にちなんだセレクトショップ)を訪れた時に、白玄堂という茶屋が試飲をやっていた。
ほうじ茶を飲んだらとても美味しく、買おうと手に取った。

同じように試飲していた客がこう聞いた。
「でも、ちゃんと入れないと美味しくないんでしょ?温度とか量とか」
確かに。
ここで出てるお茶は店長が手ずから入れている。
それが美味しくなければ、困る。

その客に店長は笑って答えた
「うちのお茶はどう入れても美味しいですよ。適当にざっと入れても苦くならないですし」
もちろん、ちゃんと入れたらもっと美味しいですよ、と付け足して。

あぁそうか、最初から美味しいお茶を買えばいいんだ。
1箱300円くらいのティーバッグのお茶に振り回されるのではなく、最初から美味しいお茶を買えばいい。
目からウロコが落ちた思いで、そのままほうじ茶と麹紅茶を買った。

以来、私は少しづつ美味しいお茶を探し始めるようになった

2.「飲みすぎちゃうから」と頂いて -アプリコット

白玄堂のお茶は美味しかったけれど、ただそれでもまだ私はお茶全般にハマっていなかった。本当にはまったきっかけは大学4年の12月。あれから1年半は経っていた。

ある日に、姉は私に缶を渡して言った。
「このお茶買ったんだけど、美味しくて飲みすぎちゃうからあげる」
美味しくて飲みすぎることの何が悪いのかよくわからなかったけれど、渡されたのがカメリアズティーハウスホワイトアプリコット

アプリコットのフレーバーティー。
なんでも英国展で買ったそうな。

フレーバーティーにはいい思い出がない。

私にとってフレーバーティーは外れの扱いだった。
なんであんなに美味しくもない人口香料のティーバッグをみんながありがたがってるかわからなかった。

とはいいつつ、姉はよくお茶を飲む印象がある。
その姉が飲みすぎてしまうと言うのだ。これは美味しいのかも。

缶をあけた。悪くない。
思っていたほどきつくないし、ほのかな甘い香りが期待出来るかもしれない。というかむしろ良さそう。

では一煎。
お湯を入れて、ふんわりと柔らかなお茶を口に付けた。

そうして、私の世界は変わってしまった。
私は今までフレーバーティーを飲んだことが無かったのだ。私はもう、知る前には戻れない。

めくるめく、お茶の世界へようこそ私。

3.世界クラスのフレーバーティー -カカオとウイスキー

M1、サウスコート(新宿サザンタワーのラウンジ)でお茶をすることになった。確か当日は台風だった。

メニューの中の、アイリッシュモルトというお茶が目に付いた。ウィスキーの香りのフレーバーティーらしい。
果物系統のフレーバーティーを攻めていたので、ウィスキーは未経験だった。

やってきたお茶を口にして思ったのは、甘いウィスキーの香りとカラメルのような甘さ、ひんやりと冷えて、よく効く。
これもまた強烈に美味しいお茶だったのだ。
そして見慣れぬ(飲み慣れぬ?)香りはカカオの香り。
後々思い返すと私はカカオニブの入っているお茶が結構好きなようだ。

家に帰りアイリッシュモルトで調べると、ロンネフェルトというメーカーが出てきた。ドイツのお茶屋らしい。私はすぐに購入した。

家でアイリッシュモルトを飲みふけった私からするとアイスティーではなくロイヤルミルクティーが華だ。
それでも、強く濃く入れたアイリッシュモルトのアイスティーは何にも変えがたい豊かさを与えてくれる。

4.台湾行ってお茶商人になる -金木犀

M1の冬、台湾へと行った。

道中、飲むお茶飲むお茶が美味しかったので、どんどんお茶を買う私だった。台湾は日本より物価が安いのに、その頃の私からすると日本でも買わないような値段を出してお茶を買っていた。確か3万くらい買って帰ったように思う。(以来一部の人間にはお茶商人と呼ばれるようになった)

台北101の展望台を登る手前にTea Struckというお茶屋がある。私はそこで、桂花烏龍茶と出会った。

桂花烏龍茶…Osmanthus…おお、金木犀ね。
そういえば飲んだことないな。

金木犀の花は好きなので、これ美味しいかもしれないと思って購入し、夜にホテルで桂花烏龍茶を開けて淹れた。

これが本当にまためちゃくちゃに美味しくて、お湯を入れるとありえないくらい甘やかで、それでいて金木犀の香りがシャープに引き立っている。
金木犀に関わるプロダクトは様々触れてきたが、その中でも最上級の完成度の香り付けで、金木犀好きなら1度は飲んで欲しい。そんなお茶である。このまま香水にして。

あれからいくつも試したが、未だにTea Struckのお茶を超える金木犀には出会えていない。
だから私は繁体字をみながら直輸入している。
全体的にお茶が美味しいので、私の家の中国茶(台湾茶?)は基本的にTea Struckのものだ。
むしろ日本で輸入代理店やりたい理由のひとつは、ここのお茶の在庫を置いておきたいからだったりする。それほどに、美味しい。

5.フレーバーティーの上位互換 -神

金木犀のお茶は美味しい、だが、買ったのは台湾だし、直輸入できるといっても手間はかかる。ぽんぽんと飲めるお茶ではない。
それに、金木犀が好きだが、少しばかし強いことのも否定できない。(私は馬鹿なので毎日飲んでいたが)毎日飲むお茶でもないかもしれない。どちらかといえば、気分を上げたい時に。そういう時に飲むお茶なのだ。

簡単に買えるお茶の中で良いものは無いだろうか。
気になっていたのが、ロンネフェルトのモルゲン・タウだ。

ドイツ語で朝の露を意味するモルゲン・タウは異彩を放っていた。
何せ、サイトを見ると、椿山荘やホテルオークラで出てるとか、ドバイの世界一とされるホテルで出てるとか。尚且つロンネフェルトの1番人気であり、完成度はアイリッシュモルトを遥かに上回るとか。

もちろん購入してモルゲン・タウを飲むことにした。
届いた時から明らかに普通のお茶と違う。
茶葉が入った袋を包むビニールを開けた時から、香りが立ち上がる。

マンゴーのような甘い香りが広がり、それでいて爽やかな仕上がりになっている。一瞬、その強さに人工甘味料を疑ったが、お湯を入れてすぐに確信した。
これは本物である。
世界に本物のフレーバーティーというものがあるとすればそれはモルゲンタウにほかならず、むしろモルゲンタウを差し置いて踊り出れるお茶など存在するのだろうか。

もうこれは、めちゃくちゃに美味しいし、もはや語るも無意味なのでぜひ買って飲んで欲しい。
Amazonの在庫はちょくちょく切れるから定期的に見る必要がある。私も何回か在庫を枯らしたことがある。

これはおおよそ人類が到達できる頂点の1つではないだろうか。
モルゲン・タウは美味しいフレーバーティーなのではなく、フレーバーティーそのものの上位互換だとも感じている。
私はタウ過激派なので、「タウが美味しくなければ、悪いのはお前の食生活」と罵ることにしている。
タウは悪くない。悪いのはいつも私たちだ。

フランス人マダムに教えてもらった、世界一おいしいアイスティーの作り方

21分かけて作るアイスティーはモルゲンタウと最強に相性がいい。気分は高級レストラン。
本当に世界が変わるので(世界変わりすぎでは?)

6.ジョイフルがメドレーする -ベリー

お茶好きからすると、外でお茶を飲むことはそんなに多くない。
むしろはずれを引くことが怖くて、外ではコーヒーを飲むことの方が多い。
そんな中、ジョイフルメドレーはM2の冬に出会ったスターバックスの期間限定メニューである。

ジョイフルメドレーなどというおハッピーな名前に違わぬ、ベリー類を使った甘酸っぱい香りが特徴な、スタバの期間限定フレーバーティーである。
ジョイフルメドレーティーラテはミルクが効いて非常に美味しい。温かく甘ったるい、そして幸せになれる一杯だ。

スタバ冬限定ジョイフルメドレーはいつから?茶葉の味やカスタム・口コミは?

スタバの期間限定メニューの中では最も完成度が高い商品の一つなので、私は冬になるとスタバでジョイフルメドレーをテイクアウトすることが多い。
11~12月半ばの短い期間しか在庫が無いから、冬になったら忘れずにスタバで試して欲しい。
茶葉でも買える。これも非常におすすめだ
(しかし、私の取りそろえは強者揃いなので、そんなジョイフルメドレーですら飲まれなかったりする)

7.東京Roasteryはディズニーランド -シトラス

ジョイフルメドレーから分かるように、スターバックスは思っているよりお茶が美味しい。

ところで、スターバックスと言えばやはり東京Roasteryだ。中目黒にあるスターバックスの特殊店舗で、同形態の店舗は世界に5箇所しかない。
なんとも綺麗な店構えだ。


さて、4階建ての2FにはTEAVANAが入っている。
TEAVANAに入った私達は、シトラス・ラベンダー・セージなる…フルーツティー?(ドライフルーツのお茶?)を飲むことにした。
セージなんてScarborough Faireぐらいしか聞かないから、ほぼ知らないハーブだ。

これまたキリッと爽やかに美味しくて系統はデトックスウォーターにも近い。
名前の通り、シトラスとラベンダーがよく効いている。
爽やかな夏にアイスにして砂糖を入れてのむには最高だろう。シャープなシトラスのお茶として。

8.世界最古のフレーバーティー -ラプサンスーチョン

そんなこんなで一時期はスタバにハマってた。
しばらくたって、友人がシトラス・ラベンダー・セージを買いに行こうと言ってくれたが、私は仕事で行けなかった。
お茶を買ってきてくれると言ったので、私は気になっていたお茶をひとつ頼んだ。

そう。正山子種/ラプサンスーチョンを。

ラプサンスーチョンは、お茶好きは1度は通ると言われる、界隈では超有名なフレーバーティーだ。
一方で、知ってると「通だね」と言わるようなお茶でもある。

なぜ普段名前も聞かないようなラプソンスーチョンがお茶好きの間で有名なのかと言うと、ラプサンスーチョンは「世界最古のフレーバーティー」とされるからである。

ラプサンスーチョンは所謂フレーバーティーのように花や果物の香り付けがされたお茶ではなく、有り体に言えばお茶の燻製である。
むしろその香りは鰹節や正露丸に近い。

だけれども、決定的に違うのはこれがきちんとお茶であり、良質なお茶の上に燻製の香りが乗っていることである。
結果として、非常に癖のつよい、それでいてなぜか飲みやすい仕上がりになっている。

癖の強いラプサンスーチョンだけれども、飲む人飲む人受けがよく、多分万人受けするお茶のひとつのようだ。
(ただし安いラプサンスーチョンはやめるべきだ。本当に正露丸を飲んでる気分になる)

ところでスターバックス東京Roasteryはラプサンスーチョンをやらなくなってしまったのだろうか?
行くたびに見つけられず、在庫が追加できなくて悲しい思いをしている。サイトにも情報が乗ってないから書くのに苦労した。

9.許せるミントティー -ミント

私は昔からハーブティーを模索していた。
ハーブ屋でミントを自分で買って飲んだこともあるぐらいし、ミントを美味しく飲むことに興味がある。
しかしながら、私はどちらかといえば一般的なミントティーが好きではない。
暴力的なペパーミントが聞いたお茶が多く、お茶ではなくミントを飲んでいる印象が強い。

私の愛すべき友人のひとりが、Brew tea coのモロッカンミントティーを教えてくれた。表参道にあるらしい。

もちろん私はすぐ買いに行って飲んだのだけれど、これはきちんとお茶ありきのミントティーだということがわかる。

いいじゃない。たまにはこういうミントティーも好き。ちゃんとお茶が美味しく、その上にミントが効いている。
この夏は、濃く入れたモロッカンミントティーに、三温糖とミルクを入れて、冷やして飲もうかと画策している。

10.緑茶には山椒が入っていてもいいらしい -山椒入り緑茶

お茶好きの私からすると、夏は面倒な季節だ。
流石に夏はお茶を飲むのがしんどい。

アイスティーをつくるのも悪くないが、味の印象はだいぶ変わる。いっそのこと水出しのお茶を探してみようか。
紆余曲折があってEN TEAにたどり着いたのだが、やはり目を引くのは水出し山椒入り緑茶である。

一見、緑茶に山椒?だとか、飲み物に山椒?だとか思うのだけれど、これまた非常に''効く''。

こうして最高のお茶生活が始まった。何せ水出し山椒入り緑茶が美味しすぎる。
馬鹿みたいに飲んだから、毎日1Lは水出し山椒入りを飲んでいたと思う。

が、ある時私は辞めることにした。
なぜかというとあまりにコスパが悪いのだ。美味しすぎるが故に、一瞬で飲みきってしまう。こんなお茶は生活が壊れてしまう。そしてほかのお茶も飲めなくなってしまう。封印だ…。
下手に飲むと1ヶ月のお茶代が7000円くらいになりそうだ。(もっと買ってるでしょ、と突っ込んではいけない)

そういいつつ、記事を書いてる私は購入するか逡巡している。でもお茶生活終わるじゃんかよ

11.わかりづらいお茶。わかりづらいってなんだ? -バニラとベルガモット

ところでお茶ってのは、けっこう''わかりやすい''コンテンツだと思っている

つまるところある程度お茶を飲んでいればだんだんなんの味か分かるようになるし、似たような食べ物/飲み物は生涯のどこかで摂取してるだろう。

そんな中、george cannonのSECRET TIBÉTAINは、今まで飲んだことあるお茶の中では一番わかりにくいお茶だった。

霧がかかった、輪郭の分からない山を連想させる、分かりづらい香りが鼻をくすぐり、「美味しいんだけど…何?」みたいな反応を繰り返してしまう。
バニラとシナモンのふんわりと甘い香りをベルガモットで引きしめ、完成度が高い仕上がりになっている。これもまた非常に美味しい。

日本には取扱がないから直輸入を検討するしかないのだけれど、そろそろ買おうかな…

12.2020年はBellocqで気が狂う -スターアニス

普段どこからお茶の情報を手に入れているかと言うと…自分でもよく分からないが、大部分はネットだろう。

Bellocq Tea houseはなにかの折りで見つけたお茶屋さんだ。

なんでも、NYのオーガニックティーのブランドで、なんとも良い雰囲気に惹かれていた。

日本だと表参道の雑貨屋などで売っているらしく、これ幸いと買いに行った。

正直にいえばBellocq Tea Houseのお茶は高い。
日本茶なら100g 500円くらいで、紅茶なら100g 1800円くらいで変えるが、ここは50gで2800円くらいする。
その代わり、普段お茶の質は非常に良く、なかなかお茶で見ないような材料も沢山入っている。

初めて買ったのはWhite Wolfというお茶で、スターアニスがベースになったお茶だ。

スターアニス?中華食材の?八角?

実際には白茶をベースに、スターアニス、スペアミント、バニラビーンズが入ったお茶だ。
飲んでみるとなんというか…なんだこの味?

スターアニスってお茶になるんだ?
キリッとスパイシーで、シャープな味わいは今までに飲んだことの無い。
体が温まりそうな、クセが強く万人受けしない、刺さる人はど刺さりする味だ。
スパイスカレーが好きな人は好きかもしれない。

というか、全く経験がない味の組み立て方だった。
今までのフレーバーティーやハーブティーにはなく、オーガニックティー特有か、あるいはBellocq Tea House特有の、ハーブがゴリっと前面に出てくる組み立て方。

こうして私はBellocq Tea Houseの虜になってしまった。
初めて買った2020年後半から現在にかけて、私はBellocqのお茶を買い漁っている。

13.ジェネリックコーヒー:はぶ茶  -はぶ

私のお茶の選び方はシンプルで、基本的に「知らないものは飲む/買う」という精神をしている。
似た系統のお茶の比較をするより、開拓者でありたい。

はぶ茶は沖縄を訪れた時、さんぴん茶以外のお茶は無いのかと探し回った時に見つけたお茶だ。
沖縄だから蛇のハブかと思いきや、エビスグサという植物の種のことらしい。
はぶ茶はお茶より漢方に近く、そしてノンカフェインである。

当然購入して、実飲。

普通の麦茶7:黒豆茶2:コーヒー1で混ぜたような印象の味だ。
焙煎の香りは麦茶やコーヒーを思わせ、そのコクは黒豆茶にも通ずる。
麦茶や黒豆茶の要素が強いものの、これはコーヒーの代わりになるものでは無いだろうか。

実際コーヒー好きに出すと、結構気に入ってもらえるお茶である。
そのなりしてノンカフェインなので健康や胃の荒れが気になるコーヒー好きに送りたい。

ちなみに、はぶ茶もエビスグサも名前に聞き覚えはないと思うが、このはぶに関しては漢方で決明子と書き、けつめいしと読む。

そう、ケツメイシである。
植物の名前だったんだ…。

14.木の枝はメルカリで買え -クロモジ

君はメルカリで木を買ったことがあるか。
私は、ある。

クロモジ茶は黒文字の木の枝や皮を煮出すお茶だ。
美味しいの?と思うかもしれないが、シナモンだって枝や皮、根などから出来ている。
クロモジいわゆる香木の類であり、案外に香りだかい木というのは少なくないようだ。

クロモジ茶を知ったのは島根に行った時だ。
知らない名前のお茶と思って買ったけれど、飲んだ時にシナモンライクなスパイスティーだと感じた。
その時の味が忘れられずメルカリで買うことにした。
なぜメルカリで買うかといえば、クロモジは生産者があまり少なく、めぼしいお茶が売ってないからである。
農家から直接買うことを考えると、メルカリは結構いい手段である。

こうして私はメルカリで木の枝を買った。

そしてこれを適当につまんで、8~15分煮出す。

すると、綺麗な色が出る


こんな見た目からは想像がつかないかもしれないが、
シナモンのようなとてもスパイシーな香りと、ふんわりライムを搾ったような清涼感は素晴らしく、ノンカフェインであることも評価できる。
クロモジ茶は変わり種ではなく、普通のお茶としても十分評価できる。
煮出しすぎると灰汁が出ること以外は簡単に飲むことが出来、夏に冷やしても美味しそうだ。

人に渡す度に(ついに気が狂ったか…)みたいな目で見られるのだけは解せない。とっても美味しいのに。

クロモジ茶はオススメである。
だから、君もメルカリで枝を買わないか?

(初めて飲んだクロモジ茶はこれ。メルカリで木を買いたくなければ)

15.2021年も気が狂う -ラベンダー

気が狂うといえばBellocq。Bellocqといえば気が狂う。
White Wolf以降ずぶずぶと沼に落ちた私はBellocqのお茶を買い漁っていた(この記事を書いている日の時点で、13種類買っていた。)

ある時に、そういえば1番人気のお茶はなんですかと店員に聞いた。
個性が強くなかなか人気のお茶を選ぶことは難しいですが、強いて言うならWhite Nixonですかね、と

White NixonはWhite Wolfと同じく白茶をベースとし、ラベンダーとコーンフラワーで組みたてたお茶だ。

茶葉を入れお湯を注いだ時、まず私は「やわらかい」と感じた。
というのも、大抵のラベンダーティーは非常にラベンダーの香りがきつく、ともすれば合成香料のような強さとトゲトゲしさがすることが多い。
一方で生のラベンダー自体もフレッシュで元気がよすぎる。

そんな中、White Nixonは優しく、柔らかかった。
今までに飲んだことの無いラベンダーティーだ。

実際に飲んだ感想としても、強すぎず、お茶の香りを損なうことなくきちんと香り付けがされている。
ラベンダー→お茶 ではなく、お茶→ラベンダーの優先度で構築されており、これはちゃんとお茶なのだと感じることが出来た。
確かにこれは人気の味だ…。今まで飲んだラベンダーティーとは格が違う…。どう考えても優等生…。

私は金木犀にしろミントにしろラベンダーにしろ、香りではなくお茶が前面に出ていることを望んでいることがよくわかる。
重要なのは、まずお茶が美味しいこと、そして香りが良いこと。

16.君は麦茶飲んだことがあるか -麦茶

夏のお茶について考えている時、
私は人生で暖かい麦茶を飲んだことないことに気づいた。

我が家の麦茶は水出しで、いつも冷えてから飲んでいる。そとでも暖かい麦茶を飲んだことは無いから、試しにちゃんとした麦茶を買ってみることにした。

探すうちに薄々気づいていたが、麦茶とはつまり''麦''である。
つまり、美味しい麦茶を買おうとすると、パウダーやリーフではなく、麦そのものを買うことになる。

そして作り方もお茶ではなく麦である。
麦茶は煮出すものだ。

沸騰したお湯の火を止め、30分程度ゆるりと煮出す。
そうすると麦から味がにじみでて、ちゃんと飲み物になる。

クロモジの時から感じていたことが、木の皮や穀類も、きちんと煮出せばお茶になるのだ

さて実飲、って、えぇ…。
これは私が今まで飲んできた麦茶とは明らかに違う。
なんというか、麦茶ではなく麦煮汁である。
いやめちゃくちゃ美味しいんだけど…香ばしい焙煎の香りがするんだけど…いや、なんだろう、単純に普段飲む麦茶とおなじベクトル上にない。

ふと、気になって煮出す前の大麦を食べてみる。
ぽりぽり。
あぁ、これがめちゃくちゃ美味しいん。
サラダとかに入れられそうな焙煎した穀物の味。
塩とか入れたらスープになりそう。

以来私は時折麦茶を作るようになったのだが、それ以来麦茶という字面にモヤつくようになった。
だって麦茶、「私は夏のお茶の定番です!」みたいな顔してるのにチャノキが1mmも入ってないじゃん…お前穀物じゃん…。
お前は麦汁を名乗れ…。ミネラル麦汁…。

17.これから買うお茶 -烏龍茶

飲みたいけどまだ買ってないお茶の話をする。
なんというかまだタイミングじゃなくて…。

最近はhojoの鳳凰単叢烏龍が気になっている。

hojoのお茶はまだ飲んだことないのだけれど、このお茶屋さん、熱量が半端ないのである。各お茶に書いてある説明の量がエグい。これほど熱量を持ってお茶を売ってる店は見たことがない。

私はしばらくしたら、鳳凰単叢 蜜蘭香 濃香 2020 NO.1を買うつもりだ。(もう少し在庫を減らしてから…)
多分秋くらいには買っていると思う。

18.KINTOのUNITEAを買え -ティーポット

私は日々のランニングコストをあげたくないという思いから、お茶をかなり雑に入れる人間だが、ティーポットだけはこだわりがある。

KINTOのUNITEAを買え。もちろんOne Touch Teapotだ。
量がちょうど良い事、形が可愛いこと、茶葉が中で開くのが見えること、パーツが2パーツで洗いやすいこと、値段が手頃なこと、どれをとってもぶっちぎりにおすすめ出来るティーポットだ。

460mlはカップ2~3杯、720mlは4~5杯。どちらを買ってもいいけれど、私のおすすめは720mlである。大は小を兼ねるので。

私はUNITEAのエバンジェリストなので10人以上に買わせた実績がある。ほんとうにおすすめだから。

19.人を茶漬けにする

これはお茶と私の話だけれど、お茶を飲むかたわら、人にお茶を飲ませて歩いてる。

「あなたのせいで安いフレーバーティーが飲めなくなった」とか「外でお茶を飲むのが怖い」とか「家のお茶の在庫が消費ペースを超えた」とか「人に貰ったお茶が不味くて飲めない」とか、沢山の感謝の声を頂いている。

私はそうやって人にお茶を教える行為をお茶漬けと呼んでいて、しばしば人をお茶漬けにする日々である。

最近は各所でお茶屋さんと呼ばれ始めている。
どうですか、お茶屋さんのお茶漬け。
興味ありませんか。

終わりに

近年は、お茶を買いたいというと「面倒のみきれないお茶は買ってはいけません!」と言われるようになりました。

い、いや、ちゃんと面倒見てるから…。
今は多分消費ペースの8倍くらいのお茶が置いてある。
一時期は15倍くらいだったことを考えればまだ買ってもいい気がする。

こうして私はまた、2021年もお茶を買い漁っていくのだ。

お茶好きに幸あれ。

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いただいたお気持ちは、お茶代や、本題、美術館代など、今後の記事の糧にします!