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資生堂ギャラリー

今日は銀座ギャラリー巡り。資生堂ギャラーとTHE GINZA SPACEへ。
まずは、資生堂ギャラリーの展覧会をご紹介します。

緊急事態宣言下でも、相変わらず大盛況の資生堂パーラー。喫茶は4時間待ちだそうで人気の高さが伺えます。
お店の装飾もお菓子のパッケージもとてもキュート。何と言っても目を引くのは「花椿ショコラ」。オンラインショップで検索しても出てこなかったので店舗限定なのでしょうか。資生堂のロゴ「花椿」をモチーフにしたカラフルなチョコレート。あまりにも可愛いので、次回特集したいと思います。

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さて、本題です。
資生堂ギャラリーは、お店の地下2階にあります。
初めて訪れましたが、白い壁にすっきりとした印象のとてもシンプルなギャラリーです。
展覧会は、「そして、あなたの視点」と題された5組の女性のグループ展となります。

      アネケ・ヒューマン&クミ・ヒロイ
      瀬田 登久子
      片山 真理
      春木 麻衣子
      細倉 真弓     

今日はその内、2組のアーティストをご紹介いたします。

◆アネケ・ヒューマン&クミ・ヒロイ
「Remodeling Shiseido Gallery edition」
拠点をオランダとする、ポートレート写真家ヒューマンとグラフィックデザイナーヒロイのコラボユニット。
コンセプトは「資生堂の広告を見た人がなにが見えるか、なにを感じるか」を広告を見ずして表現するというもの。この前書きを読んだ時には、言葉を選ばず表現するなら、「意味不明」なお題を突き付けられた気分になりました。

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この写真の女性の名前は、”シンディ”。もちろん空想の中の人物です。
横には、赤いコートと口紅を身に着けた前田美波里さんのポスターを観ることができます。
シンディと、強さが前面に出ている印象の前田美波里さん。
共通点は「強い女」なのでしょうか。
実はこの写真、ストーリーがあるのです。
タイトルは「右半分」。
舞台は、バブル絶頂期の日本。ロンドンから来たシンディは、昼間は英会話学校の講師、夜は外国人のたまり場になっているカラオケパブで働いています。
彼女の艶やかな肌の質感、低く神秘的な声は、物語の語り手を魅了してやみません。
この写真、よく見ると右の眉が上がっているのです。なんとなく「どうよ!」と言われているような雰囲気の右半分。物語の中では、この右側の眼と眉を持って、「力を出し惜しみしちゃダメ、あなたはもっとやれる」と語り手を励ましていたそうです。
一方、左は眼も眉もとても安定しています。冷静な印象を受けますね。
ポートレートを縦半分に区切って観察する。単純に面白いです。

女性を映した1枚のポートレート。
写真にストーリーをつけるという試みは初めて体験しましたが、確かに表情、声、人物を取り巻く環境を想像すると、親近感が湧き、自分だけの写真を見つけたような気分にさせられます。

しかしながら、資生堂ポスターと”シンディ”の関係性をイメージすることはやはり難解でした。


◆瀬田 登久子
「本の景色/BIBLIOTHECA」 

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38歳の時に古いスウェーデン製の冷蔵庫を1万円で買った作者。当時は、夜中に冷蔵庫の騒音と共に目が覚め、将来を案じることが多かったそうです。そんな中、冷蔵庫とその中身の写真を撮ることを思いつきます。
次第に自身の家庭のものだけでは飽き足らなくなり、友人・知人などの冷蔵庫も撮影したことがきっかけで、反響を呼び、写真集を出版することとなります。
今回の展覧会の殆どは本を撮影したものでしたが、挿絵が可愛らしく印象的でした。
何気ない日常にある一コマ。肩肘はらず鑑賞でき、すんなり心に入る作品ばかりでした。
次回は冷蔵庫の写真も見てみたいです。

展覧会は4月18日まで。
銀ブラついでに如何でしょうか。喫茶ご利用の方は、整理券頂いてから鑑賞することをお勧めします(笑)

最後は、帰りがけに頂いた資生堂季刊誌「花椿」。
さすが、スタイリッシュ!

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