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十年ぶりの小旅行

初めての投稿なので自分の仕事紹介なんかがふさわしいのでしょうけど、久しぶりの旅行の実感が生々しい内にこれを書いておこうと思いました。

出張では海外・国内、色々と行っていますが、制作で多忙のあまり十年ほどまともな息抜きをしていませんでした。そんな私を見かねてか旧友が行きつけの隠れ名所に誘ってくれたのです。

ささやかな一泊旅行のメインは温泉と博物館で、それに共通の趣味である写真撮影が付きます。最初に訪れたのは牛の博物館、企画展の「世界のカウベル」が面白く可否を確かめて撮影。オブジェとして良い形をしたものが沢山ありました。高尚感や知性が漂う現代美術より親しみがわきます。他ではほとんど怪獣の域に達しているラティフロンズ野牛の頭蓋化石に仰け反りました。

ソ連兵の鉄兜をカウベルにしています

お寺や観光名所にちょっと立ち寄り初日最後は高村光太郎記念館、光太郎のアトリエを見て、雪深い寒冷地での薄い壁や障子一枚の生活はさぞ大変だったろうとその根性に感服。アトリエとしては狭いそのスペースが我がアトリエとほぼ同サイズなことに意味もなく感激。

宿は一泊2食付きで六千円あまり、人気の穴場温泉旅館です。長期滞在用に共同自炊場もありwifi完備で仕事も出来そうです。

最終日の目玉は碧祥寺博物館、昔の暮らしを彩った様々なもので賑わっています。導線やら展示効果を無視しむせ返るばかりに並ぶ物達は、今はもういないはずの人々の気配を感じさせてその不気味さに逃げ出してしまいたくなりました。有名メジャーな博物館は、そこのところを小ぎれいに洗い流して怪しい人の気配を隠している気がします。今回一番のお薦めです。

帰り道、奥深い山の中、人がほとんど訪れない砂防ダムの隣に照明設備の整った立派な野球場がありました。いったい誰が使うのか謎です。

砂防ダムを巡る誰も通らない橋

旅の〆は、某駅前で食べた味噌アイス・醤油アイス、カメラをぶら下げたいい歳の男ふたりがチョットキワモノなアイスを食べる姿は周りの人々目にどんなふうに映ったのでしょう。


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