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子ども達が絵の具を混ぜるのが好きなのはなぜ?

子どもが保育園などから持ち帰る作品が、
グレーのような、茶色のような、混ざった色で塗りつぶされていて
「はあ~もっときれいに描いてほしい・・・」とため息をついたことありませんか?

子ども達とアートを通して、一緒に過ごしていていると
絵の具を手で、全部混ぜ合わせていく姿に出会います。
できる色は、グレーのような茶色のような色。

はて、何がそんなに子ども達を惹きつけるのだろうか?

ということで、子ども達をマネしてやってみました~!

動画はこちら

洗濯のりで溶いた、トロトロ絵の具を使います。
画面に絵の具をたらすと、粘度のあるそれは
すぐには混ざらずぽってりとした軌跡が残り、その線がとっても魅力的。
少しずつ指先で絵の具を動かす。手の平もつけたい!という衝動には勝てずに
手のひら全体で絵の具を感じると、

めっちゃ気持ちいい~~💛

これが、なぜか、絶対的な安心感を感じさせてくれるのです。
お母さんの胎内にいるような安心感。
小さい人ほど絵の具を混ぜ、感触に浸るのがわかります。
美しい画面を残すことよりも、この安心感に浸りたい。
自分を全肯定してくれるような、包み込まれるような安心感なのです。
ああ、お母さん♡

単細胞ゾウリムシも細胞膜への接触や、温度変化を感知するらしいです。
単細胞にも触覚があるということ。
だとしたら
「この感触に浸りたい!」というその欲求は、もう細胞レベルの衝動!

そして絵の具をたらす。混ぜる。変化する。感触を味わう。を繰り返す。
宇宙で物質が混ざり合い、惑星が生まれる、
異なる性が混ざり合い、命が生まれる、ように、
異なるものを「混ぜる」ことは、新しいものを生み出す基本、なのかもしれません。
美しい色の軌跡も残しておきたいけれど、混ぜずにはいられません。
もうそれは自然の摂理?

色の割合が微妙に違えば、できる色は無限。
何かを 自分が 生み出す満足感 を感じます。

そして画面上の絵の具の量が、限界になることもワクワクします。
溢れたらどうなるの?見てる人はどんな反応をするの?

ふふふ(笑)ワクワクするじゃん~✨

そうしてるうちに、感触、音、匂い、様々な感覚が開いていきます。

自分が働きかけたことによって目の前のものが変化し、
何かを生みだすのは、ワクワクするし、惹きつけられます。
原動力は「知りたい!体験したい」という衝動。理由も意味も思いつきません。

子ども達はきっと、作品を作るという意識は全く持たずに、
その瞬間の今、を感じているのでしょう。

人は自分に必要なことが、頭に浮かぶらしいです。
ビタミン不足の時は、果物が食べたくなるように。
大方の子ども達がやりたい!と思うことは、
子ども達に必要なこと。きっとね。
絵の具の、ねちゃねちゃドロドロの感触が生み出す安心感、心地よさは
悪い作用するはずがない。むしろ情緒が安定しそうです。(筆者体験談)

全色が混ざって、茶色のような褐色になるのも
混沌とした中に何かを見つける、とか
混沌は多様なものが混ざってできてる、とか
言葉にすると、小難しいけれど、
とっても原始的な事が、子ども達を惹きつけるような気がします。

子どもの世界を知るには

子どもの世界を知るには
子どもと同じ体験をしてみるのが一番!
大人も、子どもと一緒に、アートで遊んでみて
子ども達の世界を体験してみませんか?
体験すると、見てるだけではわからない事を、「感じる」ことができます。
そのあとで、それを参加者同士でシェアし、対話して
子どもの世界を発見し、子育てを楽しくするヒントを見つけるワークショップを
11月29日(日)に開催します✨

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