AとWとは

仙台市を拠点に活動するアート活動を行う福祉施設、地元のデザイナーやFab工房が組んだネットワークの名前です。
AとWの「A」はART。「W」はWORK。アートとしごとをつなぐためのネットワークです。このネットワーク環境を作るための事業「アートを仕事にするネットワーク環境形成事業」は2021年から始まりました。
これからこの事業が生まれたきっかけや行なってきた活動や成果のレポートをnoteでじわじわと発信していきます。

アートを仕事にするネットワーク環境形成事業

AとWが生まれた事業の名前です。
2021年度の10月から公益財団法人仙台市市民文化事業団の「持続可能な未来へ向けた文化芸術の環境形成事業」として助成を受けて3年間運営されています。

事業が生まれたきっかけはアートな福祉施設の人々の「もやもや」

2021年の3月に、一般社団法人アート・インクルージョン10周年記念によって、せんだいメディアテークの1Fオープンスクウェアで開催された「アート・インクルージョン展in せんだいメディアテーク」の1企画として「佐々木さんも何かやりませんか」と誘いを受けて「アート系福祉事業所のもやもや座談会」を同会場で開催しました。
同じ様にアート活動を行う福祉施設の支援員の皆さんや中間支援団体の方を招いて「よそはどうやっているんだろう、ウチの施設に合うやり方ってないのかな、誰かと共有したい!誰か教えて!」とモヤモヤした気持ちになりませんか?私はなる。問題が解決しなくたって構わないからまずは一旦共感試合いたいと考えてメンバーを集めてトークしました。

事業所の説明を聞きながら、
どんなPCを使ってる? どんなふうに商品開発してる? 採用されなかったアーティストへのケアはどうしてる? 報酬形態はどうしているの? 企業に見積もりを頼まれても相場がわからない!などそもそもアートやデザインに造詣の深い職員が担当するわけでもないのだからもやもやは尽きません。
専門家も身近にはいない中で一人で悩んでは「よそではどうしているんだろう」と思う日々。他県での華々しい事例を元にした研修もありますが、自分たちの事業所のスケールや通所しているアーティストの特性に合った形にアレンジしていくことが難しく、悩むと同時に横の繋がりがないために気軽に解消することが難しい状況にあることがわかりました。

仲間ができたようで嬉しい

解決するしないは置いておいて、同じ様に悩む人がいてそれに挑戦してきた先輩もいる。座談会の最後に「仲間ができた様で嬉しかったです」という言葉を聞いて、なんとなく自分のもやもやを投げかけてみたいと思ってやってみた座談会になにか重要な課題が眠っている様に感じました。
来月から新年度だし、この座談会をきっかけにしてなにかやった方がいい気がする。せっかく集まることができたのだから、こうやって日頃の色々を他の事業所の職員同士で共有して、解決できたりできなかったりする。そんな集まりが出来たらいいのかな、と思っていました。

もやもやの原因は一体何なのか

座談会に出席して下ったエイブル・アート・ジャパンの柴崎さんから「昨年度末の座談会を契機に新しい事業を始める気があるのかどうか」という問いかけをもらい「施設同士で横でつながって思いを共有できる様なネットワーク会議を開くとかですかね、、」と答えると
施設同士もだけど、アートを仕事にするために地元のクリエイターやFab工房とつながってものづくりをすることが出来ていないことが問題。
ネットワーク体を作って皆で勉強しながら商品のプロトタイプを作ってみてはどうか。アート・インクルージョンは中間支援団体ではないが、コミュニティアートによってまちづくりを行なってきた経験上プロジェクトを動かすこともできるのだから、自ら主体となって事業を起こしてみてはどうか、とアドバイスと手ぼどきを受けながら1年目の事業を運営することになりました。(佐々木)

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