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最新のお仕事|別冊太陽 ル・コルビュジエ モダニズム建築の美を追いかけて

『別冊太陽 ル・コルビュジエ モダニズム建築の美を追いかけて』(平凡社、2023年)にて、建築家の隈研吾さんと写真家のハナブサ・リュウさんの対談ページの構成を担当しました!(対談のテープから原稿におこす作業をしました)

今回の特集のために、世界中を飛び回ってル・コルビュジエ作品を撮影したハナブサさん。対談ではコルビュジエの最新情報を交えつつ、コルビュジエと隈さんの共通点や未来へのビジョンを語っています。

コルビュジエと隈さんは、生きた時代も使う素材も違いますが、人々の幸福を建築で叶えたいという思いは同じでした。

ハナブサさんの「(おそらくコルビュジエ以前から)故郷であるスイスのラ・ショー=ド=フォンの駅がスロープだった」というお話を聞いて、私は新幹線が止まる東京駅なんかもスロープにしたらいいのにと思いました。

キャリーケースを引きずってエレベーター探すのクタクタになっちゃうじゃないですか。それに、ベビーカーも車椅子も杖も歩行者も同じ通路を使えるので、いろいろな人がいるのが可視化できていい……けれど、移動スピードが違うので事故も起きそう。一人用エスカレーター(歩きたくない人用)・階段(急いでいる人用)・スロープ(段差が苦手な人用)を併用すればいいのだろうか。
みんなが幸福になる建築って難しいですね。

最近では、日本唯一のコルビュジエ建築である国立西洋美術館がリニューアルしましたね。西美のように、世界各地でコルビュジエ建築をオリジナルの状態に復元する作業が進行中だそう。

本書はコルビュジエの生い立ちや作歴といった基本情報だけでなく、各建築の最新の状態、初公開となる内部・細部を撮り下ろした写真が満載。
これからコルビュジエを知る人はもちろん、すでに詳しい建築ファンも必読の一冊です。

ぜひコルビュジエ特集 アップデート最新版をお手に取ってご覧ください!


以前、ウェブサイト「Tokyo Art Navigation」にて執筆したル・コルビュジエのコラムはこちら↓


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