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【初めての飲食店開業】飲食店創業期の集客戦略の考え方【約3分で読めます】

 2020年に始まった新型コロナウイルスの影響を大きく受けている業界の一つとして、飲食業界があります。

 飲食業界は他の業界に比べて、人と人が接することが多いことから国や都道府県から営業自粛要請が出されたり、もともとITの導入が遅れていることや販路確保の難しさなどの要因から売り上げに大きな影響が出ています。

 弊社でも飲食店開業時の相談を受けることも多く、今でも飲食業界で新しく事業を始める方も多くおられます。

 今回は、創業期の飲食店における集客の考え方を解説していきます。

飲食店の集客とは?

まずはお客様の購買行動の流れを知る
 飲食業界だけに限ったことではないのですが、お客様が物を買ったり、お店に行ったり際には、普遍的なフェーズが存在します。この顧客の購買行動の理論は様々あるのですが、今回はそういった理論に慣れていない方向けの内容でもあるので、簡略化してお話しします。

少し想像してみてほしいのですが、あなたが友人と飲食店を利用しようと思った時に、どのような行動をとるでしょうか?
 行きつけのお店を選ぶ場合は別ですが、良くお店が決まっていない状態であれば、まずはネットで検索したりするのではないでしょうか?
グルメ媒体やgoogleマップ(Googleマイビジネス)でお店をいくつか見繕い、気になったお店の詳細を調べ、場合によってはそのまま予約まで行ってしまう方が多いと思います。
この一連の流れを簡略化して表すと、「認知→興味→関心→行動」という流れになります。

顧客行動の基本になる流れを知らないと、集客戦略もスタートできません。

初回来店~再来店までの全体を包括した戦略が必要

 飲食業界で働く方に多い考え方の一つとして、「1回来てもらえれば、何もしなくてもまたいつか来るでしょう。」という考え方です。

 実際、飲食店がそこまで多くない地域では、そういった考え方でもお客様が来店し続けることはあるでしょう。
それはもちろんお店に魅力があることも要因の一つですが、お客様の心の中には「単純にお店が周りになくて選択肢が少ない」という要因もあります。

 都市部や飲食店の多く集まるエリアでこのような考え方をしてしまった場合、どうなるでしょうか?多くのお客様は他店に流れていってしまいます。

 お客様が2回目以降に来店しない理由は、お店に対するネガティブな理由よりも、ただ単に「忘れている」からが多いそうです。

 さらに、コロナ禍によって新しいお店選びが鈍化しつつある中で、1度来てもらったお客様に対して、お店からお客様に向けてアプローチすることが必須になっています。

創業期にはどんな集客方法があるのか

 飲食店の集客方法にはオンライン集客とオフライン集客があり、それぞれにメリットやデメリットがあります。

オフライン集客
 主なオフライン集客として、チラシ配布/ポスティングや地域の情報誌、ホットペッパー等のグルメ情報誌が挙げられます。
ターゲットとするお客様によっては、オンライン集客よりも集客効果を得られることもあります。
 「時代はネットでしょ」という声もよく聞きますが、まだまだ影響力があるのがオフライン集客です。ターゲットとするお客様がその地域のどこに住んでいるのか?どんなところから情報を得ているのか?といった情報を集めたうえで、オフライン集客に力を入れるのか入れないのかを判断する必要があります。

オンライン集客
 スマホ普及率が90%に近づいている現代では、オンライン集客をしないという選択肢はありません。問題は、どのウェブサービスや媒体を使用するかです。

 ここでもターゲットとするお客様が「どんなところから情報を得ているのか?」を考えることが重要になります。

 例えばホットペッパーグルメやぐるなび、食べログ等のグルメ媒体もそれぞれで使われ方やメインユーザーが異なっています。
 また、意外と見られているのが地域のポータルサイトです。地方都市では、最新の情報がニュースやグルメ媒体よりも地域サイトの方が早いことが多く、地域に長く住んでいる方はよく見ているようです。

費用面を考える

 特に創業期は潤沢な予算がなく、広告費にお金をかけられるお店はそう多くないでしょう。

 グルメ媒体や広告を出すにしても、数万円~数十万円かかることもよくあります。確かに媒体に費用をかければその分の集客効果が返ってくる可能性はありますが、そんなに費用をかけられないというお店は、SNSの活用やノーコードツールの利用を考えましょう。

Instagramは写真や動画がメインになるのでグルメと相性は良いですし、店舗のウェブサイトも自分で作る必要はありますが、無料で作ることができる「wix」や「ペライチ」等のサービスが多く存在しています。

 「ウェブやITが苦手」という方が割と多いのが飲食業界ですが、それは大きな機会損失に直結する時代です。

 自分でもわからないなりに情報を集め、新しいものをどんどん取り込むマインドセットが創業期の飲食店には最も大事かもしれません。

まとめ

 今回の記事では、創業期の飲食店における集客戦略の考え方について解説しました。

 お客様のニーズや行動の変化がこれまで以上に早くなっている今、どれだけお客様を知れるのかが大きな分かれ道になる事でしょう。

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