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朝の環境認識 2021年11月24日

おはようございます。
冬を感じる朝になってきました。今日の相場はどうなるでしょうか。

◆トレード手法

スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線(キリ番毎に50pips) 
       SMA(紫:60 青:240 赤:720 茶:2880)
監視足:1時間 5分

4本の移動平均線と水平線を基に環境認識を行い、ローソク足と移動平均線の位置関係を基にエントリー根拠を定めています。

基本はテクニカル分析を基にエントリー判断を行いますが、レートは市場参加者の総意で形成されており、また、様々な事象を網羅しているとの考えから、ここで述べている最低限度のファンダメンタルズは重視しています。

◆昨日の動き

昨日は、英国の製造業・サービス業PMIの発表があり、11月のPMIは、英国の企業活動全体では、製造業の生産高がわずかに増加したものの、サービス業がやや軟化したことにより、2ヵ月ぶりの低水準となりました。
平均コスト負担は、賃金の上昇、燃料・エネルギー・原材料の価格高騰などにより、1998年1月の本指数開始以来、最速ペースで増加しています。

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英国の民間企業の約63%が11月中に平均コスト負担の増加を報告したのに対し、減少を報告したのはわずか1%でした。
民間部門の雇用者数も大幅に増加していますが、ミスマッチから予期せぬ離職も増加し、伸びが鈍化したとの指摘もあります。
IHS Markitのチーフビジネスエコノミストは、持続的な企業成長、雇用の拡大、記録的なインフレ圧力の組み合わせは、12月の金利上昇にゴーサインを出しているとし、一時帰休制度終了後の労働市場の健全性を懸念する政策立案者にとって、今回示された好調な雇用の伸びは心強い味方となるでしょうとコメントする一方で、製造業の相対的な不振はしばらくの間、懸念材料として残ると思われ、英国国内だけでなくヨーロッパ大陸でも新型コロナウィルスの患者数が多いことから、成長を阻害する新型コロナウィルスの行動制限が強化される可能性もあり、今回の調査結果を受けて、12月のイングランド銀行の会合での利上げの可能性は低くなるではとの見解を示しています。

米国の製造業・サービス業PMIでは、製造業は59.1に上昇、サービス業は57に低下し、総合は56.5と低下しています。米国の企業活動の伸びは11月に減速を示し、インフレ高進と供給不足、人材採用面での厳しさが影響し、サービス業と製造業の活動が引き続き抑制されています。

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製造業では供給上の制約があるにもかかわらず、新規受注が相次ぎ、製造活動が回復していますが、サービス業で報告された未完成の作業は過去2番目に速いペースで積み上がっています。
投入コストは11月に急上昇し、調査時点での最高値を記録しました。これにより、企業は利幅を確保するために、最近のコスト高騰を顧客に転嫁する動きが見られており、商品・サービスの平均価格はかつてないほどの勢いで上昇し続けています。

米国政府は、日本や中国、インドなど主要消費国と協調し、石油備蓄を放出すると発表しました。米国は最大5000万バレルを放出する予定であり、日本政府も国の備蓄の余剰分を放出する方針を固め、まずは数日分を放出し、追加の放出についても検討しています。日本で価格高騰を理由にした放出はこれまでに例はなく、放出できる量も限られているため、政府内では効果は極めて限定的と指摘する声もあります。
バイデン大統領は、ガソリン価格抑制のために必要な措置を取るとし、石油会社が卸売価格と小売価格の差を得ていることを容認しないと述べ、米中対立が激化する中、中国を含む協調放出は異例ですが、中国は一段の石油備蓄放出が可能だとコメントしています。
この発表を受けても、原油価格は75ドル/バレルから78ドル/バレルに上昇しており、効果は限定的なのかもしれませんが、グランホルム米国エネルギー長官は、うまくいけば、今後数週間でガソリン価格に違いが見られると述べています。

米家電量販大手ベスト・バイが23日発表した第4四半期(の既存店売上高見通しでは、重要な年末商戦が商品不足による打撃を受けると予想しています。輸送の停滞、アジアの工場の閉鎖、原材料の不足などが世界のサプライチェーンに支障を来しているため、年末商戦に向けて小売業者は在庫確保に苦戦しており、電子機器用の半導体不足により最新家庭用ゲーム機といった需要が高い一部製品の入手が困難になっています。
また、下げ止まっていたアメリカ・ニューヨーク州の新型コロナウイルスの感染者数が再び増加しており、気温の低下に加え、クリスマスなどで屋内での接触が増えることによる感染の再拡大が懸念されています。
欧州でも感染再拡大しており、米国でも同様の傾向が見られています。物価高や供給網の混乱による景気の減速傾向が、新型コロナウィルス感染再拡大による行動制限でより加速しなければいいのですが。

NY外為市場では、ドルインデックスが約1年4カ月ぶりの高値水準で推移しています。パウエル議長の再任を受け、22年に利上げが行われるとの見方が強まっています。ドル円は、115円を超えて4年8カ月ぶりの円安ドル高水準となっています。

◆今日の予定

今日は、米国の第3四半期GDPの改定値と関連する指標が相次いで発表されます。第3四半期GDP、個人消費改定値や、FRBがインフレ指標として重要視している10月コアPCEデフレーターに注目で、コアPCEデフレーターは9月からさらに上昇し4.1%と、FRBの目標の2倍超となる見通しです。
直近の経済指標では、高インフレの懸念が見え始めているのでコアPCEが予想以上の増加となれば、利上げ議論に拍車がかかるかもしれません。

FOMC議事録(11月2、3日)も公表される予定で、FRBはこの会合で、市場の予想通り政策金利を据え置き、テーパリングを今月から開始することを決定していますが、利上げに関する言及はありませんでした。一方で、市場では2022年の2回超の利上げをすでに織り込んでおり、議事要旨で利上げに関する具体的な協議内容を見極めていくことになります。

◆ポンド円 GBPJPY

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9時時点 1時間足
ポンド円は、ドル円の上昇に連れて上昇し、欧州時間に入り時間外のダウ先物が200ドル超下げたことによる円買いを受けて大きく下落、その後円が売られて上昇しています。
紫MAは下向きから上向きに変わり、青MAは上向きとなっています。
基本は、紫MAまで下げてくれば押し目買い狙い。紫を下抜ければ、青MAまで下げてくるのを待って押し目買い。利確目標は、154.00円、154.50円付近。
青を下抜ければ見送ります。

◆ポンドドル GBPUSD

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9時時点 1時間足
ポンドドルは、ドルが買われたことにより下落し、その後ドルに売りが入り少し戻って終えています。
紫MA、青MA共に下向きとなっています。
基本は、紫MAまで上げてくれば戻り売り狙い。紫を上に抜ければ、青MAまで上がってくるのをまって戻り売り。利確目標は、1.3350付近。
青を上抜ければ見送ります。

◆ポンドオージー GBPAUD

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9時時点 1時間足
ポンドオージーも方向感がない動きでしたが、1.8500付近まで下げて終えています。
紫MAは水平ですがやや下向きに変化し、青MAは上向きとなっています。
今日は、紫MAと青MAの間で動くことを想定したいと思います。
基本は、紫MAまで上げてくれば戻り売り。紫MAの向きに要注意です。
利確目標は青MAまで。
紫MAを上抜けた場合、紫MAが上向きに変われば押し目買い狙いも想定。
青MAまで下げてくれば、押し目買い狙い。

◆ドル円 USDJPY

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9時時点 1時間足
ドル円は、東京時間に115円を超えて、欧州時間に入り時間外のダウ先物が200ドル超下げたことによる円買いを受けて大きく下落、その後米長期金利の上昇もあってドルが買い戻され115円を超えて終えています。
紫MA、青MA共に上向きとなっています。
基本は、紫MAまで下げてくれば押し目買い。紫を下抜ければ、青MAまで下げるのを待って押し目買い。下抜ければ見送ります。
利確目標は、115円、昨日の高値付近。

◆まとめ

今日は経済指標が集中しますが、明日から米国感謝祭もあるので閑散取引となり、方向感が定まらない動きになるかもしれません。
閑散取引となっている時に、不意打ちの様なヘッドラインが出ると想定外の方向に動く場合があるので注意が必要です。

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