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朝の環境認識 2021年11月23日

おはようございます。
昨日は、パウエル議長再任のニュースで大きく動きましたね。今日の相場はどうなるでしょうか。

◆トレード手法

スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線(キリ番毎に50pips) 
       SMA(紫:60 青:240 赤:720 茶:2880)
監視足:1時間 5分

4本の移動平均線と水平線を基に環境認識を行い、ローソク足と移動平均線の位置関係を基にエントリー根拠を定めています。

基本はテクニカル分析を基にエントリー判断を行いますが、レートは市場参加者の総意で形成されており、また、様々な事象を網羅しているとの考えから、ここで述べている最低限度のファンダメンタルズは重視しています。

◆昨日の動き

バイデン大統領はパウエル議長を再任、ブレイナード理事を副議長に昇格させる人事を決定しました。今後、議会の承認を経て正式決定となります。
ブレイナード氏の方がハト派で緩和政策に前向きととみられていたため、パウエル議長再任のニュースが出た後は、ドル高・米国債利回り上昇となりドル円は一時115円に迫る勢いになっています。
バイデン大統領は、パウエル議長の功績を評価するとし、パウエル議長と、ブレイナード氏はインフレを低水準にとどめ、物価の安定を維持し、完全雇用を実現することに重点を置いており、それがわが国経済をかつてなく強いものにすると確信しているとコメントしています。
但し、パウエル議長再任となって利上げ期待が高まるかというとそうでもないかもしれません。モルガンスタンレーは、2022年の利上げについてはPCEコアデフレーターの低下と労働参加率の改善により金利据え置きに繋がるとの見方をしています。

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ヘッジファンドもドルロングポジションを減らしてきており、利上げはまだ先との見方が強まっていると思われます。
今朝のCMEFedWatchを見てもポジションの変化も見られないので、現状維持で利上げ後退のシナリオは無くなり安心感が広まったという感じかもしれません。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した10月の中古住宅販売件数は予想に反して増加し、9ヶ月ぶりの高水準となっています。一段の雇用拡大と低い住宅ローン金利を背景とした需要増が見られています。

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10月の中古住宅の売り上げは0.8%増加し、季節調整済みの年率634万戸で売上高は2020年10月より5.8%減少しています。
10月末時点で販売可能な住宅は125万戸で、1年前に比べて12%減少となり、現在のペースでは、市場に出回っているすべての住宅を販売するのに要する月数は2.4ヶ月で、一般的に買主・売主間での需給バランスが取れているサイクル(5~6ヶ月)より短くなっています。
中古住宅の中央値は353,900ドルで、2020年10月と比較して13.1%高くなっており、需要のわりに供給が少なく中古住宅が高騰しています。

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戸建て賃貸の賃料が高騰しており、不動

産投資目的の購入が増加しており、不動産投資家は10月購入者の17%を占め、2020年9月の13%と10月の14%から増加しています。また、ほとんどの不動産投資家は現金で購入しています。

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価格カテゴリー別では、高級中古住宅市場が好調で、25万ドル未満の価格の住宅の売上高は前年比で24%減少、750,000ドルから100万ドルの間の価格の住宅の売上高は25%増加、100万ドル以上の住宅の売上高は31%増加となっています。
住宅ローンは金利は落ち着いており、米国で最も人気がある30年固定金利ローンの平均金利は、8月3日で2.78%、10月29日で3.22%と上昇していが、11月19日では3.16%と少し低下傾向にあります。

全購入のうち初回購入者が占める割合は29%と、前月の28%からやや増加したものの、前年同月の32%からは減少しており、住宅取得熱は幾分か収束したものの、競争はなお激しく価格の上昇も続いているため、特に低所得層が大きな影響を受けているとの見方となっています。

欧州では新型コロナ感染が再拡大に伴う規制強化への反発が広がっています。ベルギーでは数万人規模の抗議デモが起き、警官隊が催涙ガスや放水銃を使って対応し、デモ参加者の一部は警官隊に花火を投げつけるなどの騒ぎに発展し、オランダでも各地で2日続けて騒動が発生し、ロッテルダムで、デモ参加者の一部が暴徒化して警官隊が発砲する事態に至っており、オーストリア、クロアチア、イタリア、デンマークでも、新たな行動制限をめぐって国民の間で怒りが高まっており、路上で大規模な抗議デモが繰り広げらています。

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世界保健機関(WHO)は20日、新型コロナウイルスの新たな感染の波がヨーロッパで拡大していることについて、「非常に心配している」と表明しています。
新型コロナ感染再拡大に加え、ハト派的な欧州中央銀行(ECB)の対応がユーロに重たくのしかかっているかもしれません。

◆今日の動き

今日は、日本市場は祝日(勤労感謝の日)のため休場です。東京時間の動きは小動きとなるでしょうが、欧州時間以降は通常の動きとなると思われますが、米国では25日の感謝祭を前に、多くの人が旅行に出かけています。米運輸保安庁(TSA)によると、21日は空港での保安検査数が4日連続で200万人を突破していますので、積極的なポジションを取ることはないかもしれません。車での移動はガソリン価格が高騰しているため、19年の水準には及ばないとの見方です。

原油価格に関しては、バイデン米大統領は、インド、日本、韓国と協調して戦略石油備蓄(SPR)を放出する方針をきょうに発表する方向で準備を進めています。 一方、OPEC+は石油消費国が協調して戦略備蓄を放出する場合、現行の生産引き上げ計画を来月に調整する可能性があるとしており、SPR放出の動きには注意が必要です。

経済指標では、欧州・英国・米国のPMIが発表されます。特に製造業の新規受注や生産、雇用の状況などの景況感から景気動向を把握することになり、最も利上げに近いと目されている英国のPMIには注目が集まるかもしれません。

◆ポンド円 GBPJPY

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9時時点 1時間足基準
昨日のポンド円は、ドル円上昇の影響も受けて上昇しています。
紫MAは下向き、青MAは水平からやや上向きでレートは紫MAの上にあります。
今日は、紫MAが下向きから水平に変われば、紫MAを根拠に押し目買い狙い。買いの場合の利確目標は154.50円までで上抜けすれば、155円まで狙いたい。
売りが強くなる場合には、紫MAが下向きのままで青MAに近づき、レートが青MAを下抜けして紫MAが抵抗となれば、紫MAと青MAでの戻り売り狙い。利確目標は、153円付近まで。

◆ポンドドル GBPUSD

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昨日のポンドドルは、NY市場に入ってからのドル買いの影響で大きく下落しています。
紫MAは下向き、青MAも下向きでデッドクロスしています。
今日は、紫まで上昇してくれば戻り売り、上に抜ければ青で戻り売り狙い。
利確目標は、昨日の安値から1.33750,1.33500付近。
紫、青MAを上に抜ければ、紫MAが上向きになれば押し目買い狙い。
利確目標は、1.3500付近まで。

◆ポンドオージー GBPAUD

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昨日のポンドオージーは、1.8500-1.8600間の動き。
紫MAは水平からやや上向き、青MAは上向きとなっています。
買う場合は、紫MAが上向きになり、レートが上に抜けて押し目がつけば押し目買い狙い。
利確目標は1.8600付近まで。
売るとしたら、紫MAが下向きに変わって、紫MAでの戻り売り狙い。
利確目標は1.8500付近まで。

◆ドル円 USDJPY

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昨日のドル円は、NY市場からドル買いの勢いが強くなり、大きく上昇しましたが、115円は超えれてません。
紫MAは上向き、青MAも上向き、赤MAも上向きですので、1時間足基準では、紫MAまで下げてくれば押し目買い、下抜けした場合には青MAでの押し目買い狙い。
利確目標は115円付近まで。

◆まとめ

パウエル議長再任の流れで、不確実とされていた懸念事項が一つ解消されるとは思いますが、感謝祭を前にしてあまり大きな動きは期待できないかもしれません。
慎重に見極めながらポイントを探して行きたいと思います。

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