銀行員と経営者のコミュニケーション頻度が減ったことで一番困ること
こんにちは。元銀行員 勤続10年、法人融資営業をしていた谷本と申します。
現在は独立して、主に中小企業の財務担当者のアウトソーシング事業を行っています。
今回のテーマは
「銀行員と経営者のコミュニケーション頻度が減って困ること」です。
長く続いたゼロ金利政策などにより、銀行は預金を集めても日銀から利息はもらえず、場合によってはマイナス金利。
貸出金利もタダのような金利となり、預金を集めて貸出をして利ザヤで儲けるビジネスは半分破綻していました。
そんな中で銀行は利益を出すため、支店の統廃合や人員削減を進めました。(直近で利上げをしたので少し様子が変わってきています)
この一連の流れの中で、大きく変わったことがあります。
融資や返済にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
融資に関する相談は、問い合わせフォームやFacebookのDMなどから受け付けています。
コミュニケーション頻度が減った主な理由
銀行員と経営者のコミュニケーション頻度が減った主な理由は、銀行担当者の訪問回数が大きく減ったことです。
まずは、頻度が減った理由や変化したことを解説します。
銀行担当者の訪問頻度が大きく減った
銀行内で収益力を維持するために、血眼で行われたのは業務の効率化です。
業務の効率化は事務のIT化や支店の統廃合、人員削減と合わせて本業である「融資の効率化」も含まれます。
具体的には、貸出金利が低利になってしまうのであれば、低利で貸しても問題のない先に融資が集中することになります。
要は融資の要らない先に融資が集まり、金利が更に低下していく世界です。
それにより変わったこと
融資の要らない先に融資をするので、そもそも審査の必要性が低く、いわゆる貸せるかどうかの審査が形骸化することになります。
そして、良く言われる「銀行担当者の審査能力の低下」が起こるのです。
【審査能力の低下とは】
お客様から決算書を預かり銀行格付けの作業をするときに基本的には機械が格付け作業を行ってくれるのですが、銀行担当者自身がその計算式が分からなかったり、そもそもこの企業の格付けがなぜその点数になったのかを理解していなかったりすること。
つまり、自動で格付けされた資料を見て「やれる、やれない」の判断をするだけになってしまっているのです。
これからよりこの傾向は強まる
今後は、このような動きが強まると考えられます。
急に銀行員の能力が高まることはありません。
また、審査におけるAIの活用などもあり、人の心の入らないところでの審査が進んでいくことでしょう。
そうなったときに、十数年前から言われていた「事業性評価」といわれる事業本来の力を審査に生かすということもより薄れていく可能性があります。
私たちが考えなくてはならないこと
このような背景から、私たちが今から行動をしなけばならないのは「銀行が評価をしてくれる決算書をしっかり整備する」ことです。
私は常々、銀行からお金を借りるなら銀行の土俵で勝負をするべきと言っています。「うちの会社はこうだから、協力をしてほしい」というような意見が通じるところではないのです。
銀行はあくまでも自分たちの物差しで安全性を判断し、融資をしています。
銀行の土俵を熟知している人を仲間につける
だからこそ銀行を知り、銀行と仲良くなることが重要です。
そのために一番手っ取り早いのが、元銀行員を仲間につけることです。
弊社が業務委託で御社の財務担当者をお引き受けすれば、どのような決算書を目指せば銀行と仲良くなれるのか見えてくるでしょう。
ビジネスを行う上で切っても切れない資金調達の課題は、元銀行員と手を結ぶことで解決できるかもしれません。
ぜひ、まずはお声がけいただけると幸いです。
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