パソコンに向かって叫んだ夜。

わたしは1人の時間を夜と捉える。

それは
街を照らしていた光たちが消え去って
まるでわたしだけが
この世界にいるかのように
静けさをもたらしてくれる

あの景色と感情を
夜という言葉に込めた。

”わたしだけの夜“

パソコンを目の前に、泣き喚いた。
馬鹿みたいだった。

他人の目が恥ずかしい私だから
「馬鹿みたいだ、私。」と
いつも通り口にすると思ったのに。

私は真剣だった。

真剣に怒って、涙を流した。
「私はがんばろうとしているだけなのに
何故、邪魔をするの」
「私が何か悪いことをした?」

そうやって話し相手にもならないと
分かっていても止められなかった。
だから絶やさず、口にした。

そうして
力尽きた私の心に残ったのは
本気という言葉だった。

本気だから感情をむき出しにした。
恥ずかしげもなく
私は自分の感情に夢中になれたんだ。

そんな風に思った。
そんな風に
わたしを慰めたのかもしれない。

この時の私に
わたしはまた救われた。

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