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思想・哲学・文学・芸術の会に所属するメンバーが書いた記事を“集めた”マガジンです。それぞれの記事の責任の所在については、各記事の著者にあります。
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記事一覧

『ダブリナーズ』を読む

思想・哲学・文学・芸術の会 Advent Calendar 2023本稿は見出しのアドベント・カレンダーの12/…

リクトー
4か月前
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ほんのひきだしCP・リザルトの本とF・フィッツジェラルドの本

その心はオレこそが本のグレート・ギャツビーでしょう!!!!!!!!!!!!!!!!!  …

胡散
4か月前
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師走と黄衣の王

 まさか前回のnoteから一年経とうとしているとはね……。流石の私も何かしらの後方で腕を組ん…

胡散
4か月前
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LGBTに理解がある人に投票したい、という20代に極左が語ったこと

「政治について教えてほしい」と、ある20代の知り合いに相談された。聞くとその人はLGBTや同性…

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『フランケンシュタイン』を読む

光文社古典新訳文庫でシェリーの『フランケンシュタイン』を読んだ。とても面白かった。そこで…

リクトー
1年前
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「自己啓発」観(非学問的走り書き)

自己啓発、とは一体何なのか。その言葉の語感からして、本来的にその意味は「自己を啓蒙する」…

蟄文堂
1年前
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仏教経典『ダンマパダ』をテキストマイニングしてみた

はじめに本記事は思想・哲学・文学・芸術の会のアドベントカレンダー2022用に作成しました。 表題の通り、仏教経典『ダンマパダ』を違った角度で読んでみようと思い、フリーのテキストマイニングツール「KH Coder」を使ってみたという話です。 準備ダンマパダは中村元先生の『ブッダの真理のことば・感興のことば』(岩波文庫)を使いました。 https://www.amazon.co.jp/ブッダの真理のことば・感興のことば-岩波文庫-中村-元/dp/4003330218 まず

音楽は少しずつ静かになっている―音圧戦争の後にASMRが再発見したノイズの“親密性”

音楽は年々静かになりつつある。1960年から2021年までのビルボードチャートを調査した研究によ…

村野四郎の詩をよむ

我々のこころの中にはじつにさまざまな記憶が散らばっている。嬉しかったことや悲しかったこと…

リクトー
1年前
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クリスマス・キャロルと義経千本桜

おはようございます。今日は2022年12月17日の土曜日、クリスマスまであと八夜です。はやい。 …

胡散
1年前
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『カラマーゾフの兄弟』を読む

Advent Calendar本稿は、思想・哲学・文学・芸術の会 Advent Calendar 2022 の12/4分に当たる…

リクトー
1年前
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『日はまた昇る』を読む

ヘミングウェイの『日はまた昇る』を端的に言い表すと、これは「耐える」文学である。我々はこ…

リクトー
1年前
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無限匹のAIがモナリザを描く時代のために:「複製〈芸術〉時代の〈技術〉作品」論

AIアートにアマチュア絵描きはどう対峙できるかMidjourney、Stable Diffusion、mimicといった…

社会はなぜ存在するといえるか?(ジョン・サール『社会的世界の制作』批判)

 ジョン・サールは『社会的世界の制作――人間文明の構造』において、社会がどのように存在するかを解明したと主張した。サールの社会存在論は、制度的事実が言語によって創出され維持されるということから、「言語が成立すれば社会も既に成立している」と考えるものである。サールはこれをもって「社会はいかにして可能か」という古くからの問題に終止符を打ったと宣言している。  しかし、これは単なる問題の一段ずらしに過ぎない。サールは「言語はいかにして可能か」という問題にいまだ答えていないからであ