「型」は「型」でしかない:「風の時代」の進み方・五行的「適材適所」・四柱推命
12年前、素敵な女性に出会いました。
その頃の彼女は、たった一人で、「好きなもの」を探しに、海外に買い付けに行く「個人バイヤー」として、活動を始めたばかりでした。
きっかけは、台湾で偶然出逢ったシルバーアクセサリー。
一目惚れして、それを日本でも紹介したいと思いついたのが、小さな一歩を後押しした「思い」です。
「思い」はすぐに、「具体的な行動」へと「進化」します。
知人のアーティフィシャルフラワー作家さんに声をかけ、お二人で展示会を開催することにしたのです。
お店を構えるのではなく、素敵な場所を借りて、年に数回の展示会をする。
どうして展示会をしたいのか。
それは、お客様に、「素敵」なものを見て、触れて、ワクワク楽しんでもらいたい。
お客様に、「非日常的な空間」の中で「日常」を忘れる時間を体験してもらいたい。
二人の「思い」が「型」になって、「彼女たちの仕事」がスタートしました。
まずは宇部市内の百貨店で、展示会が開催されます。
知人の紹介で、初めての展示会に遊びに行って、私と「彼女たちの仕事」とのお付き合いが始まったのです。
2年目までは、試行錯誤が続いたそうです。
どうしたら「受け入れてもらえるのか」「喜んでもらえるのか」そして、「集客が上がるのか」
楽しいことや、嬉しいこともありつつ、でも「何かが足りない」
そんな「思い」のまま迎えた3年目。
「小さな転機」が起こるのです。
今まで行っていた「場所」から、1階の広い「場所」に「移動」してはどうか、と、百貨店側から提案がありました。
1階の「場所」は、今までの「場所」よりも、かなり「広い」ので、「今までと同じ」ディスプレイでは対応できません。
大きく「変化」しないといけないので、その提案を受けるかどうか・・・普通は悩むところだと思いますが・・・・
「もし今回がダメだったら、すっぱりやめよう。今回が最後のつもりで、出来ることを全部出し切ろう。だって、お客様に、日常を忘れるほど、楽しんでもらいたいから」
彼女たちは、いともあっさりと「承諾」をし、「最高の展示会」を開催する運びとなりました。
「全力」を注いだディスプレイは、お客様の「度肝」を抜くものでした。お客様だけでなく、百貨店の方々も、休憩時間を利用して、次々に見に来られ、展示会は大盛況となりました。
「彼女たちの仕事」が大きな波に乗った「瞬間」でした。
3年目の展示会から、私も「接客係」としてお手伝いをすることになりました。彼女たちの、商品に対する「思い」は、十分すぎるほど聞いていて知っていたし、何よりもお二人の「こだわり」が大好きだったので、その「思い」をお客様に伝えます。
フランスの蚤の市で見つけた「シャンデリア」を機内に持ち込めなくて、それでも諦めたくなくて、分解してなんとか持って帰ってきた話。
道に迷って、泣きそうなくらい不安になっていたら、偶然アンティークレースのお店を見つけて、飛び上がるくらい嬉しくなった話。
百貨店の天井の「しみ」が気になって、前日に脚立に乗って掃除していらたら落ちそうになって怖かったけど、それでもめげずに綺麗にしみを拭き取った話。
などなど。
お客様が目を丸くしながら「そんなに頑張って買ってきてくれたものなのね」と話に聞き入っていただいたり、「怪我しなくて本当によかったわね」とディスプレイに改めて見入っていただいたり。
「接客」の楽しさを体感できた仕事になりました。
それから5年間、「展示会」のお手伝いをしました。
そのうち2回、催事会場を貸し切って、大きなイベントも開催し、「彼女たちの仕事」はどんどん「進化」していきました。
そして、ちょうど10年目の昨年、最も勢いがある時に
「そろそろやめようか」
と、突然あっさりと「幕」を引くことになったのです。
3年目、「大ブレイク」のきっかけとなった「場所移動」を決めたように、「幕引きも」も見事なまでの潔さでした。
「彼女たちの仕事」のお手伝いは、私にとって、「個人事業」として受けた初めての仕事です。
どんどん「進化」していく「彼女たちの仕事」とのお付き合いは、私にも大きな「進化」のきっかけを与えてくれました。
「個人」として仕事をするためには「個人のブランド」が大切です。
それは「見た目」だったり、「言葉」だったり、「知識」だったり。
私を見て、気に入ってもらい、そして、「あなたは使える」と信用してもらってこそ、仕事をいただけます。
何を「提供」してもらいたいと「求められている」のか
それを受け入れたうえで
私は何を「提供」できるのか
この出会いを通して、私は、「私が商品」であることを学びました。
「プライベートサロンをオープンしたから遊びにきてね」
彼女から、久しぶりにメッセージが来ました。
やっぱり、彼女は、止まっていなかった!
先日、サロンに遊びにいかせていただきました。
窓の外には緑が広がっています。
高台にあるためか、吹く風がとても気持ち良い。
元気な鳥たちの声も聞こえます。
以前彼女たちが作っていた「空間」は、百貨店の中だっためもあり、とても煌びやかな空気がいっぱいでした。
今回の「空間」は、全く違って、とても穏やか。
時間が止まっているかのような空間です。
お客様に「非日常的な空間」の中で「日常」を忘れる時間を体験してもらいたい。
その思いで、空間を作り上げたそうです。
それはかつて
お客様に「素敵」なものを見て、触れて、「非日常的な空間」の中で「日常」を忘れる時間を体験してもらいたい。
と、語られていたのと、表面は違っても中身は全く同じ。
「やっぱり、 そこなんですね!」
彼女の「思い」に触れながら、ブレないことの大切さを改めて感じ、また、変わらない彼女たちの「思い」の強さに勇気をもらいました。
たくさんの情報を、最も簡単に集めることができるようになったし、お店に行かなくても、世界中のものを購入できるようになりました。
同じようなものだったら、安い方がお得だし、持たなくても、一時的に借りるだけでも事足りる。
どうせだったら、「中身」がぎっしり詰まっていて、その「中身」が大好きなものを選びたい。
その場しのぎのものは、持たなくても「代用品」がたくさんある。
それは「目標」よりも、「目的」重視。
何を達成したいか、ではなくて
なぜ達成したいと思うのか。
自分は何を得たいのか、ではなくて
誰にどのように喜んでもらいたいのか。
それをいつも、自分に問いながら、行動していかなくてはいけない方向に、「世の中」のベクトルが切り替わったように感じています。
「風の時代」は、自分にとって都合の良い風がやってきてくれるのではなくて、周囲の「空気」が、いつの間にか変わっている。
「風の時代」の最初に登場する「水瓶座サイン」は、不動の風。
つまり、「凪」の状態とも考えることができます。
大海原に、全く風が吹いていない状態で、ポツンと一人でいる。
そんな「景色」を想像してしまいます。
なので、自分で漕ぐ人は、きっと自由に進めるかもしれません。
ただし、漕ぐのをやめてしまったら、そこで終わり。
漕いでいないと、進めない。
でも、侵食忘れるほど好きなことに対しては、それがとても楽しい。
「好き」なことしか、できなくなっていくんでしょうね。
なので、一人ではなく、「チーム」で進んだ方が、スムースにいけると思います。
彼女のお一人は、日主が「乙」
もう一人は、「壬」です。
「壬」の水は、いつも「乙」の枝葉に注がれていく。
「壬」にとっては、伸びゆく「乙」を見るのが楽しい。
「乙」にとっては、力をくれる「壬」がありがたい。
「乙」さんは、いつもアンテナを貼っていて、新しい企画を生み、会場を探し、お客様に発信する役割をされています。
「壬」さんは、その企画に応じて、商品を選んだり、ディスプレイを考えて、最高の「空間」を作り上げる役割をされています。
五行的に「適材適所」の行動をされているのが、面白いなと思っています。
素晴らしいチームワークで、今後どんな展開を見せてもらえるのか、ワクワクしています。
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