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2020年10月の記事一覧
薬剤耐性グラム陰性菌感染症の治療ガイダンス (IDSA)を読み解いていく -CRE編 その4-
本記事は、主に医療従事者向けに記載をしております。また、本記事の内容は、私の所属している施設などとは一切関係がないことを併せてご承知の上、記事をご覧ください。
はじめに先日、IDSAから公表された、薬剤耐性グラム陰性菌感染症の治療ガイダンス[1]について、記事にしています。
この内容を少しずつ読み解いていくという内容で記事を書いています。
初回は、導入部分の抗菌薬に関するセクションについて、
カルバペネマーゼ産生Providencia rettgeriに対する治療選択はどうするか?
本記事は、主に医療従事者向けに記載をしております。また、本記事の内容は、私の所属している施設などとは一切関係がないことを併せてご承知の上、記事をご覧ください。
(タイトル上の画像は, CDC HPより引用。 https://www.cdc.gov/drugresistance/index.html)
はじめに先日、薬剤耐性グラム陰性菌感染症の治療ガイダンス (IDSA)[1]に関する記事をいくつ
肥満および非肥満症例でのバンコマイシンの投与戦略による1日投与量と安全性の違い
本記事は、主に医療従事者向けに記載をしております。また、本記事の内容は、私の所属している施設などとは一切関係がないことを併せてご承知の上、記事をご覧ください。
はじめに2009年にバンコマイシンのTDMガイダンス[1]がIDSAより公表されてから、こぞってトラフ値 10-20μg/mLを目標に治療を行なってきたと考えられる。
そもそもトラフ値10-20μg/mLはAUC400mg・h/L以上とな
COVID-19症例への挿管などに使用されていたアクリル等で作成した箱の使用が推奨されなくなった
本記事は、主に医療従事者向けに記載をしております。また、本記事の内容は、私の所属している施設などとは一切関係がないことを併せてご承知の上、記事をご覧ください。
はじめに本日は、8月の下旬にFDAからBarrier Enclosuresという医療関連資材の使用について推奨しない旨の通知を出しています。
箱のことは、下記ページをみると画像が貼り付けてあるのでわかるかと思います。
簡単にいうと、B
KPC産生腸内細菌科細菌感染症症例とNDM産生腸内細菌科細菌感染症症例ではどちらの臨床転帰が悪いか? (DOI:https://doi.org/10.1016/j.cmi.2020.09.043)
本記事は、主に医療従事者向けに記載をしております。また、本記事の内容は、私の所属している施設などとは一切関係がないことを併せてご承知の上、記事をご覧ください。
はじめに今日は気が向いたので、要旨だけですが、1本読みました。
カルバペネマーゼ産生菌 (CPE)のうち、日本ではほとんどお見かけしないKPC産生菌とNDM産生菌による感染症症例の臨床的な転帰を比較した論文です。
CREについては、耐