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買い物で散財しないコツ|必要な物を見極める力



2020年春の日本全域での大規模な行動自粛は解除されつつあり、

少しずつ行動様式がそれ以前に戻りつつあります。

ただ、景気はまだひんやりしていて、国際通貨基金(IMF)予測でも、

今年の国内成長率は09年金融危機時をはるかに下回るマイナス5.8%。

実際、この夏の賞与(ボーナス)が期待はずれだった会社員の方も多いのでは?

収入が減っても、ひたすら生活を切り詰めるばかりでは寂しいもの。

無駄づかいは抑え、将来に向けた蓄えもきちんと残しながら、

できる限りストレス無く暮らしていくために最近実践している

マインドの持ち方をご紹介します。


食事をするのは何のため?1日何食「取らなければいけないの?」

みなさんはダイエット経験がありますか?

唐突ですが、この歳になって、いいオッサンが家族、友人、

知人に内緒でダイエットを始めなければいけなくなりました。

きっかけは、勤務先の定期健康診断。

まあ、40代も半ばを過ぎれば、無傷で通信簿を返してもらえる

ことなど稀で、誰とて何らかの赤点をもらって頭を抱えることに

なるのでしょうが。


ご多分にもれず、私の場合もしっかり「メタボリック」の落第点をくらい、

保健師さんからの特定保健指導という居残り補講の末、

「5キロ減」の宿題を家に持って帰らされました。

その3ヶ月後の結果としては、検診時比10キロ減を達成することが

できたのだけれど、この3ヶ月の間に取り組んだこととして

一番大きかったのが、スマホアプリの月曜断食サークルに入ったこと

でした。

一種のSNSサービスなのですが、匿名のため、

名も素性も全く知らない、性別年齢もばらばらの5人が1チームを作って、

SNSスレッド内で毎日、自分のリアルな体重推移をさらけ出すというもの。

その活動の一環として、最近話題となり関連書籍も出されている、

「月曜断食」のダイエット法に取り組んでみよう、というのが

主な活動内容です。


ここはダイエット・ブログではないので、それ以上の活動報告を

するわけではありませんが、プチ断食をして気づかされたのが、

当たり前のことながら「必要以上の栄養を摂ってはいけない。」

そしてそれが、私の場合には「食事は1日に3回するもの、

という固定観念から離れるべきである。」ということ。


特に数ヶ月間、新型コロナ・ウイルスの影響で外出自粛要請が出て、

外食することもほぼなかったため、食事は基本的に自宅か職場で

ということでしたが、「1人ならば食事を摂るのはやめておこう。」

と考えることにしました。

幸か不幸か、自分1人の生命を維持するのには十分すぎる、

有り余るカロリーをお腹あたりに貯蔵しているので、1日や2日くらい

食事を抜いたところで、多少ひもじい思いをするだけで、

健康上は全く問題がない。


一方、食事は”ある種のアミューズメント(楽しみ)”とも

とらえられるので、いまの私にとっては、「いつ」「なにを」食べるか、

ではなく「どこで」「だれと」「何の話をしながら」食べるのか、

という目的が重要なんだ、と気がついたわけです。


なぜその買い物をするのですか?

ここで、本題。お買い物の話。

正直なことを白状しますと、私自身、買い物は「好きか」「嫌いか」

と問われれば大好きな方かと。

これまでに「お買い物の快楽」に抗えず、衝動買いの失敗も多々

やってきています。

ただ、これも食事と同様、自分を”ひもじい”思いに追い込むことで、

「その事ばかり考える(=その買い物について真剣になれる)」

という効果が得られます。


「必要最小限のものしか持たない」「身の回りのものを処分し続ける

ことに快感を覚える」ミニマリストの方々の生活を、理解はしますが

賛同はできていません。

理由は、雑誌や映像で見る一流ミニマリストたちのお部屋、

私にはあまりにも寒々しくて、居心地よくなさそうなので。


ただ、我がご同輩の読者諸兄姉も、はや40代。失礼ながらやや中年の

域に入りつつある中で、少しずつ老い支度をはじめなければ、

とは思いませんか? 

あるいは、いままさにご両親の介護等に喫緊の課題を抱えている方も

少なくないのでは?

私自身、昨年に要介護度3/認知症の実父を見送りましたが、

最後は「家じゅう不要なものに埋もれた生活」でした。


認知症老人に収集癖が現れることはよくありますが、

社会福祉士の知人に聞くと、やはりそれは、「寂しさ」など

別の感情が無意識のうちに発現したものなのだそうです。

ひとり暮らしでは食べきれない、腐らせるばかりの食材で冷蔵庫を

パンパンにするまで年金を使い切る。

今にして思えば、寂しい気持ちを「買い物の快楽」という麻薬で

紛らわしていたんですね。


あなた自身は、そのような老後を迎えたいですか?

私にとっては、父と向き合った数年間は、「認知症への備え」とともに、

「快楽のためだけの消費」、その中毒性についても気づかされた

介護生活でした。

家計コンサルタント(FP)の八ッ井慶子氏がプレジデント誌に寄稿したもの
( https://president.jp/articles/amp/17026?page=3 )に、「「最大70%OFF」の誘惑 結局あなたが「物欲」に負ける理由」という記事があります。
 少し長くなりますが、同記事の一部を以下に引用します。
「家計でいうならば、同じ「費目」であっても、それが正しい買い物なのか、ムダづかいなのか判断できないのと同じです。「何(費目)」ではなく、「なぜ(理由)」買ったのかのほうが重要なのです。
(中略)
「なぜ」買ったのか問われたときに、自信をもって「(自分の人生に)必要だ」「買ってよかった」と言えるかどうか。それが、“正しい買い物”か否かの境界となるのではないでしょうか。」


目利き力は、どうやって養ったらいいですか? 

では、私たちが「お買い物の快楽」に振り回されることなく、

本当に自分に必要なものだけを選び取るためにはどうしたらいいでしょう。

一番簡単なことは、可能な限りは「ニコニコ現金払い」。


身銭を切るチクリとした痛みを感じながら、あるいは現金でなく

カードやICをかざそうとする時にも、その前にちょっとだけ深呼吸して、

その買い物の目的を見つけ出そうとすることです。


私は、10数年前にiPhoneが日本で発売されたころから、代々のiPhoneを

使い続けてきました。

そのため、それにあわせてパソコンもWindowsからMac Bookに置き換え、

時計もApple Watchに替えて、ということをしてきました。

同じくらいの性能の他社製品と比べると、決して「安い買い物」では

なかったんですけれどね。

パソコンとスマホと時計のデータを、すべて同一クラウド上で

一元管理できているだけでも、満足できる買い物であった、

と今でも振り返ります。


なにも高額の買回品ばかりではなく、食卓に並べる日用品や、

極端な話、自販機の缶コーヒーに手を伸ばす時にも、

お財布に手をかけた時に心の中で「なぜそれを買う?」

「なぜその種類の品物?」とつぶやいてみて下さい。


なぜなら、今、改めてそう振り返ることが、特にこれまで以上に

必要になってきているからなんです。


国をあげて、民需底上策と称して、私たちのポケットマネーを

吐き出させて経済を回そうとする「※※ペイ」キャンペーンが乱発されているでしょう?

経済系の大学などでまず習う「支出の痛み」。

クレジットカードやキャッシュレス決済などの場合、同じ金額でも、

現金を取り出す場合に比べて、「痛み」が麻痺しやすくなることは

どなたにも経験があると思います。


そこに、各社とも採算度外視の大増量ポイントバック・キャンペーン。

ネットやテレビCMなどで流れる、これらの甘いキャンペーン・ソングから

はちょっと身を引いて、「自分に必要な買い物」をきちんと見極めてから

お金をつかっていかないと、あっという間に銀行の生活費口座の残高は

蒸発してしまいそうです。

この、”期間限定大増量ポイント”のことは、一旦忘れましょう。

ポイントよりも現金が残る方が大切なので。

買い物のたびに、日々「支出の痛み」を少しだけ感じつつ、

「なぜそれを買うのか」を熟考しながら、必要な分だけのお札と

コインを持ち歩きましょう。

どれだけスマホがお財布の替わりを果たすようになっても、

お気に入りの長財布と小銭入れだけは、

壊れるまでずっと手元から放さずに。

そうした買い物習慣を続けた後に、あなたが納得して手に入れたモノに

囲まれた暮らしを実現できるようになるのです。


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