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機能と結びついた美

ずっと気になっていた展示。
最終日になんとかすべりこみました!


『写本~いとも優雅なる中世の小宇宙~』

筑波大学・茨木県立医療大学名誉教授の内藤裕史氏が数十年を費やして収集したコレクション展。

約150もの聖書や詩編集、聖歌集の紙片が一堂に会した様子は圧巻の一言!

印刷技術のなかった中世ヨーロッパにおいて、写本は人々の信仰を支え、知の伝達を担う主要な媒体でした。羊や子牛などの動物の皮を薄く加工して作った紙に人の手でテキストを筆写し、膨大な時間と労力をかけて制作される写本は、ときに非常な贅沢品となりました。

国立西洋美術館ニュース ゼフィロスより


500年以上も前の中世ヨーロッパ。
イングランド、フランス、ドイツ、イタリアなどの修道院で、仄暗い灯りのなか、もくもくと筆を動かす修道士たちの姿が浮かんでくるようです。


その担い手たちは今となっては名前も分かりませんが、数百年の時を越えて遠い遠い東の果ての国の美術館で多くの人たちを魅了することになるとは想像だにしなかったことでしょう。


以前こちらでも書いたのですが、修道院は薬草植物とも縁が深い場所。


ちょうどタイミングよく出会った1冊『中世修道院の庭から』

パラパラとページをめくると展示の世界観そのまま!


ショップでは修道院ゆかりのハーブオイルや図柄を模したアロマストーンが販売されていたりと、いろいろつながってテンションがあがりっぱなしです(笑)

ブックカバー、ポストカード、ペーパーホルダー、アロマストーンを購入!


書物の機能と結びつき、文字と絵が一体となった彩飾芸術の美、
「中世の小宇宙」

(国立西洋美術館ニュース ゼフィロスより)


時間、手間、心が存分にかけられているものを前にすると心動かさずにいられない。

不便から生まれる美しさはとても力強かったです。

*画像は掲載OKのものを使用しています。

#写本 #西洋美術館 #カリグラフィー #修道院 #美術 #中世ヨーロッパ



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