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~読むアロマ~「14歳からの哲学」池田晶子

物語の世界観を香り(精油)で表現する「読むアロマ」。
「読むアロマ」は、思わず手に取ってしまう美しい装丁のように、イメージを香りでデザインしたもの。物語と、精油が持つ香りや働き、様々なエピソードをつなげて、オリジナルのアロマブレンドを作ります。

新旧、ジャンル問わず、好きな物語、気になる話をランダムにピックアップして、作った香りのご紹介です。



『14歳からの哲学』池田晶子著/トランスビュー


この本についてどこから語っていいのか、正直まだ整理がついていない感じがします。入ってきた情報が膨大で、気になった言葉を書き出していたら全部丸写しになっちゃう(笑)

考えること、ただただ自分で考えること


哲学のむずかしさは、「専門用語や言葉の意味をつかむむずかしさ」もありつつ、当たり前を疑うような、前提から問いを立てるような、「普通とは逆側から物事を考える」という意味でのむずかしさがあると池田さんは言っています。

そもそも集中して考えること、それ自体がなかなかむずかしい。

成功やゴール設定が明確だった頃は、「自分で考えなくても」幸せの形がある程度見えていました。

幸か不幸か、今を生きる私たちは多様な価値観、たくさんの選択肢に囲まれて、「みんなが言う幸せではなく、自分にとっての幸せ」を考えるフェーズにいます。

14歳ではなくとも、もっともっと大人の私たちが、仕事や家族の形の変化をむかえ、「さて人生どうするか」という同じ問いの前にたった時。

その手がかりになるのが本書です。

考えると言っても、何をどんな風に扱っていいのかすら分からない。
というか、「正しい問い」でなくては意味がない。

「自分で考える」の先には、自分にとっての幸せ、心地よい人生が送れるための土台になるものとの出会いがあると語りかけてくれます。

「言葉」のもつパワーをきっと誰よりも信じていた著者が残したその言葉こそ、受け取った者それぞれの方法で磨かれるのを待っている原石のよう。

「考える=磨くこと」で生まれる輝きに導かれて、生きることを味わう、自分を味わうを体験していきたいと思いました。



読むアロマ「14歳からの哲学」ブレンド


・オレンジスイート
・ローズマリーシネオール
・ペパーミント
・フランキンセンス
・ベチバー


オレンジスイートは、思わず笑顔になる香り。自分のなかの子供を思い出させてくれる。

研ぎ澄まされた集中をつれてきてくれるのはローズマリー。「記憶」のキーワードを持つハーブは、古くから強壮・活力を与える民間薬として使われてきた。

ペパーミントはインスピレーションとつながる香り。気分を爽快にさせ、気持ちを切り替えるのに役立つ。

視野をひろげる、俯瞰する。深く潜る。フランキンセンスと一緒なら自在に視点をかえて自分を観ることができる。

そして、それらをしっかり支えるベチバー。地中に深く根をはり、見えないネットワークをひろげるイネ科の植物はグランディングの神さま。「おおもと」を支える。


考えるという自分との対話を促したり支えたりしてくれる。
そんな香りになりました。



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