好きな香りで不機嫌であり続けられる人はいない
香りを使った仕事の現場で、何度も実感したこと。
「今日も精油のおかげで助かった!」
ホテルのアロマセラピーサロン勤めのころ、「こちらのお客様、かなりご立腹なご様子ですので、グッドケアでお願いいたします」という内線電話に震え上がったことがあります。
「会う前から怒ってる」お客様をお迎えするのは、なかなかのハードル。「話しかけないでオーラ」全開からのスタートで、2時間を1対1で対応。
でも、そんな時ほど、香りとトリートメントの力を目の当たりにします。
過剰になっている視覚と聴覚を休め、嗅覚と触覚のみでコミュニケーションをとる。そうすると、浅かった呼吸が深くなり、強張った身体の力が抜けていって・・・
サロンを出るときには表情が目に見えて柔らかくなっていたり、「ありがとう」と声をかけていただいた日には、涙目になるほどうれしいものです。
ああ、本当に香りってすごい、触れるってすごい!と。
ワークショップで緊張した硬い雰囲気のときも、精油をまわすとあっという間に場がほぐれます。思わず「いい香り~」「なんか嗅いだことある!」「これ好き」などのつぶやきがこぼれ、「ですよね~」とお隣さんとの会話もはずみます。
また、最近増えたオンラインでも精油が助けてくれました。それぞれ精油を持つアロマセラピスト仲間で開催した「オンライン読むアロマ読書会」。画面越しの独特の間や、反応の分かりづらさなどで戸惑った際も、精油を使ったワークになった途端、リアクションが大きくなり、声が出て一気に盛り上がりました。
好きな香りで不機嫌であり続けられる人はいない!
そして、好きな香りでご機嫌になったあなたは、よりスムーズなコミュニケーションを発信できます。
好きな食べ物、好きな音楽、好きな香り。頼りになる「自分喜ばせるツール」、あなたはどんなものがありますか?
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