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超初心者アロマテラピーの基本

1 アロマテラピーとは

 「アロマ(Aroma)」は、香辛料や香草など植物の香りという意味、「テラピー(Therapie)」は療法のこと。この二つの言葉を組み合わせた造語が「アロマテラピー」です。日本語では、アロマテラピーを「芳香療法」と訳します。
 いにしえの時代より世界各地で、宗教儀式や病の癒しに薬草や香りの強い植物が利用されてきました。

 日本でもショウブ湯やゆず湯や杉の線香、ヨモギの虫除けなど、日々の暮らしの中で伝承的に植物の香りを用い、香道という独自の香りの文化も受け継がれています。

 現代では、世界中の医療機関や研究者たちによって、科学的根拠も日々構築され、より安全で有益なアロマテラピーの在り方が模索されています。

2  アロマテラピーとアロマトロジー

 「アロマ(Aroma)」と「心理学(Psycology)」を組み合わせた「アロマトロジー=(芳香心理学)」という意味の造語も存在します。

 「アロマテラピー」と「アロマトロジー」の相違点ですが、、、

 「アロマテラピー」は、天然精油の香りを嗅ぐ、あるいは皮膚塗布での嗅覚刺激主体の自然療法。

 一方「アロマトロジー」は、香りの心理、生理的影響の研究領域と位置づけられています。
 
 つまり合成香料由来の香水、化粧品、柔軟剤などの香りの心理的影響は、アロマトロジーの領域で、アロマテラピーとは言いません。

3 天然精油(エッセンシャルオイル)とアロマオイル 

 植物から抽出した100%天然の芳香成分を、天然精油(エッセンシャルオイル)と呼びます。アロマテラピー「天然精油」のみ使用します。 天然精油とアロマオイルでは、その中身が全然違います。

 ここで香料についても触れておきます。

 香料とは、食品や化粧品などさまざまな製品に香気を与えるための物質。大きく分類すると、植物や動植物から得られる天然香料と、石油などから得られる香気を有する化合物、またはそれらの混合物の合成香料です。

 「天然香料」は、植物や動物などの自然物から得られ、大変貴重で高価。 例えば1滴のローズ精油を採るために、およそ50~100個ものローズの花を必要とします。

 「合成香料」は、石油などから得られ、比較的安価に安定供給が可能。しかも「合成香料」は香りの持続性があるため、香水、芳香剤、洗剤など、日用品や食品に多用されています。

 「アロマオイル」という表記の場合、「合成香料」の可能性もあります。100円ショップなどで、ローズのアロマオイルを見つけたら、間違いなく「合成香料」です。

 「食品香料」「食品添加物」は、エッセンスとかフレーバーとも言います。食品香料について調べると「植物系香料」から特定香り成分のみ抽出したものや「合成香料」なども含まれます。ですから「天然精油」とは言いきれません。 

 「植物系香料」も、精油から香りの有効成分のみを抽出したり、より良い香りにするため、特定の香り成分を添加したりしている場合があります。つまり天然精油かどうかは定かではないのです。

  アロマなんたらという製品が沢山販売されていますが、きちんとアロマテラピーを実感するなら、品質の良い『天然精油』を手に入れましょう。

4 アロマテラピーってなんですか?

 「アロマが香る」、、なんじゃこの表現、、ってアロマセラピスト達は思ってます。そもそもアロマは芳香なんだから、「芳香」が「香る」って日本語変です。

アロマテラピーってなんですか? 

 はい、心身への恩恵を得る目的で天然精油(エッセンシャルオイル)を多様な方法で利用するのがアロマテラピー。

 自身や他者にトリートメントを含め、天然精油を用途に応じて的確に用いてセラピーできる人がアロマセラピストです。

アロマセラピストは、生涯かけてさまざまな勉強をします。特に人間相手の場合、人間の勉強が一番むずかしいです。だから面白いんですよ。


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