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【柚子<ゆず>】光毒性とうまくつきあう!香りdeストレスケア

<point> 柚子精油のアロマ効果・用途
【こころ】
気分を高める、イライラの鎮静化、疲労感の緩和 etc.
【お肌】保湿
【身体】筋肉痛や神経痛の緩和、血行促進による冷え性・むくみの改善、食欲不振の改善 etc.

参考:アロマテラピー図鑑 第4版、
アロマセラピーのための精油ハンドブック 日本アロマセラピー学会編

こんにちは!
無印良品アロマ 柚子(ゆず)精油も愛用する、
アロマを暮らしの片隅に置く薬剤師 ”あき” と申します。

柚子の香りが好き。
でも、わたしは、柚子湯で肌がぴりつく体質です。
せつない… 肌がリモネンに反応するんです…。

それでも、精油を勉強して、基材と精油の滴数を微調整してハンドケアに使えるようになりました。

そこで、わたしのように、肌は弱いけど、柚子の香りをうまく使いたい!という方に向けてまとめてみました!
ぜひ参考にしていただけたら幸いです♬




”柚子(ゆず)精油” 香り成分&光毒性


aromapo作成・精油組成【柚子(ゆず)】

< 香り成分は? >

柚子(ゆず)は、柑橘系精油の特徴「リモネン」を豊富に含みます。
この「リモネン」と、微量に含む「シトラール」が、柚子の血行促進効果をもたらします。

< 光毒性はあるの? >

柚子精油のうち、圧搾法で抽出されたものは、フロクマリン類「ベルガプテン」を含むため注意が必要です。
水蒸気蒸留法または超音波蒸留法で抽出されたものには、ベルガプテンが含まれませんので、光毒性を心配せずにお肌にお使いいただけます。
ちなみに、わたしも好きな無印良品のゆず精油は、水蒸気蒸留法で抽出されています。

< 使用上の注意 >

柚子精油は、酸化すると肌への刺激性が増します。
とても酸化しやすいため、8℃以下で濃色の密閉容器に保管するようにしてください。
特に、圧搾法で抽出されたものは、低濃度で使用しましょう!

参考:精油の安全性ガイド・第2版、アロマテラピー図鑑・第4版



”柚子(ゆず)精油” 香りの効果は?


柚子精油のアロマ効果・用途
【こころ】
気分を高める、イライラの鎮静化、疲労感の緩和 etc.
【お肌】保湿
【身体】筋肉痛や神経痛の緩和、血行促進による冷え性・むくみの改善、食欲不振の改善 etc.

参考:アロマテラピー図鑑 第4版、
アロマセラピーのための精油ハンドブック 日本アロマセラピー学会編
無印良品【ゆず】精油

柚子(ゆず)精油は、アロマテラピーでは主に上記の用途・目的で使われます。
しかし、科学的なエビデンスを立証する厳格な研究が行われていません。
そのため、これらが有用であると判断するのが難しいんです…。

それでも、過去に、柚子の香りによるストレス緩和効果に関する記述があるので紹介します!


< 香りの効果を考察 >

20人の健康な女性に、柚子の香りを10分嗅がせたところ、
ストレスの指標として用いられる唾液中のクロモグラニンAが減少し、30分間の噴霧ではさらに減少した。緊張や落ち込み等の感情的な指標も改善された。(2014)

引用:アロマセラピーのための精油ハンドブック 日本アロマセラピー学会編

唾液中のクロモグラニンAとは、微弱なストレスのマーカーとして扱われる指標です。
つまり、唾液中のクロモグラニンの減少は、ストレス緩和効果を示します。緊張の指標も低下したことからも、柚子の香りは、ストレスを緩和させてリラックスさせる可能性を秘めています。

また、お肌への影響については、成分の組成から考えると、血行を促進させる効果があるものと考えられます。

これらの内容を踏まえると、柚子の香りは、こころが疲れたときの芳香浴や、冷え性タイプのマッサージオイルに向くかな…と考えます。
ただ、肌の弱さによっては、まったくお肌に使えない体質の方もいるはずです。
そういった方は、無理せず、芳香浴で香りを楽しみましょう!

それでは、次に、柚子精油を使ったお手軽芳香浴法と相性のいい精油2選、トリートメントオイルの作り方とマッサージ方法について、ご紹介していきます!


”柚子(ゆず)精油” 香りの効果を活かす!
【お手軽芳香浴法】


飲用に使っていないマグカップに半分ほどお湯を張り、精油を2滴入れます。次第に、蒸気とともに香りが周りの空間に広がります。
(布製品に数滴垂らす芳香浴法もありますが、柑橘系精油はシミになりやすいので、マグカップ芳香浴法がオススメです。)


< 芳香浴ブレンドおすすめ精油2選 >


1.シトラスフローラル好きには…
ラベンダー精油

柚子精油と相性の良いフローラル調精油です。
精油の中でも比較的安価であること、様々な精油をつなぐのにも長けているため、持っていて損しないです。
1:1で試してみてください♬

\あわせて参考に!/


2.シトラスウッディ好きには…
シダーウッド・バージニア精油

柚子精油とも相性の良いウッディ調精油で、鉛筆を削ったときの木の香りがします。
また、揮発速度がやや遅いため、香りを持続させる保留剤としての機能も果たします。
ブレンドすると、柚子の香気が立ち上がった後、木の香りが立ち上がり、森林浴効果を味わえます。
こちらも1:1で試してみてください♬


”柚子(ゆず)精油” 香りを活かす!
【トリートメントオイル】


<トリートメントオイルのつくり方>
ハンドトリートメントでも精油を希釈するために使用するのは、肌なじみの良い”ホホバオイル”がオススメです。さらに、酸化しにくいことも嬉しい!

ホホバオイル50mLに対して、精油5滴を入れ、トリートメントオイルをつくります。

<ハンドトリートメント>
1.作ったオイルを手に適量とり温めてから、親指と人差し指でもう片方の手の指をはさみます。そして、らせんを描くように指のつけ根から指先に向けて擦りあげます。
2.指1本ずつ行ったら、手指全体をさすりストレッチ。反対側の手も同じように行います。

<フットトリートメント>
1.作ったオイルを手に適量とり温めてから、足首から膝まで、両手で2~3回さすります。
2.足首 → ふくらはぎ → 膝裏 を流すように、下から上に2~3回さすります。
3.くるぶし周りは、丁寧に、くるくると円を描くようにして2~3回さすります。

<トリートメントオイル使用上の注意>
オイル塗布後に肌の状態が悪くなったときは、直ちに洗い流しましょう。
そして、皮膚科を受診するようにしてください。



< オイルブレンドおすすめ精油 >


わたしのハンドケアBLENDのおとも
ラベンダー精油

柚子×ラベンダーBLENDには、想い出があります。
業務委託契約で薬局薬剤師業務のお手伝いに行った先で、柚子の香りが好きな方がいらっしゃいました。
その方と仲良くさせていただいたのをきっかけに、アロマの良さを手作りクラフトでお伝えすることができたんです。
自分の特技が、ほんのわずかでも、誰かの幸せ時間につながっていくのは嬉しいもんです。

ところで、このブレンドの特徴は、柚子の方が揮発速度が速いので、先に柑橘系の香りが立ち、すぐフローラルな香気が包んでくれるイメージです。
わたしの場合は、柚子精油2滴に対してラベンダー精油3滴でブレンドします。
ご興味ある方は、ぜひ試してみてください♬


”柚子(ゆず)精油” PROFILE まとめ


身体をあたため、こころの緊張もほぐす香り「柚子(ゆず)」。

柚子精油だけでも素敵な香りですが、ラベンダーやシダーウッドとブレンドすることで深みが増します。

また、柑橘系精油特有の光毒性については、水蒸気蒸留法で抽出されたものであれば日中でも安心です。

光毒性についてもう少し知りたい方は、下記記事をぜひ参考にしてください!

これを機に、柚子の香りをご自身の暮らしに取り入れてみてはいかがですか?

では、最後に、柚子精油のプロフィール・参考文献で締めます!


< ゆず精油PROFILE >


柚子精油の揮発速度は速め。
光毒性は圧搾法抽出タイプは注意!水蒸気蒸留法抽出タイプにはないです。

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気になる方は、下記リンクよりぜひチェックしてみてください!

それでは、柚子の香りのちからで、読者の皆様のこころが休まりますように…。
この度は、最後までお読みいただきましてありがとうございました!

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▼ アロマを暮らしの片隅に置く薬剤師の【精油note】▼



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