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パンの缶詰から思い出した震災のお話

震災のニュースを見ると思い出すこと・準備すること

阪神淡路大震災から27年、東日本大震災から11年が経ちました。

私自身は阪神淡路大震災は中学生の時にテレビで見、東日本大震災は製薬会社の営業として埼玉県内をまわっている時に合いました。

東日本大震災の時住んでいたのは東京都練馬区。練馬駐屯地の近くで、地盤がしっかりしていたこともあり、家の中のあらゆる扉や引き出しが開いていたものの、落ちていたのは電子レンジの天板だけ。後に埼玉に住んでいた同僚の家の中は色々大変だったことを聞きました。東京ディズニーランドの近くにあった私の実家も、本棚やら何やら倒れ、駐車場のブロック塀が真っ二つに割れ、近所は液状化している状態でした。

埼玉から帰宅するのに、普段だったら20~30分程度だったのが、3時間程かかったのを覚えています。

暗い中家の近くに着いた時には、普段ほとんど車しか見ない通りを人がぞろぞろ歩いていました。

夫は都内から電車が通っていた場所まで乗り、途中から歩いて、近所に住んでいた同僚と帰宅しましたが、夜中をまわっていました。

そんな夫は阪神淡路大震災を震源地近くで経験しています。大学生だった夫は、下宿先におり、建物の倒壊で友人を亡くしました。大阪に住んでいた夫の家族は、夫も死んでいるかもと思っていたそうです。

とにかく食べ物が届かない、暖がとれない、という状態で、数日後に実家に帰る為梅田を通ると、梅田は普段通りの様子で驚いたようです。

知人からはトイレ事情がとても大変だったことも聞いています。


今、我が家には小学生の娘2人と3歳の保育園児がいます。食べ物の確保や、トイレ事情についてはとても気になっており、簡易トイレやおしりふき、その他の準備は真っ先にしました。

食べることが大好きな一家なので、食べ物についても色々考えます。

3人目が赤ちゃんの頃は液体ミルクなどの準備(念の為慣らそうと飲ませたが全く飲まなくて困った)、少し大きくなってきてからは離乳食、今は食べる「量」を考えています。(アレルギーがある方は特に注意が必要ですよね。)


祖母が送ってくれたパンの缶詰

皆さんはパンの缶詰を知っていますか?

今回このことを思い出したのは図書館にあった一冊の本でした。

2年前に90代で亡くなった祖母はお取り寄せが大好き。
私が高校生か大学生だった頃、「このパン、おいしいのよ。缶に入っていて、面白いの。」とパンの缶詰を送ってくれたのです。

開けてみるとフワフワでおいしいパンが入っていて、とても驚きました。

確かその時も非常食になると話していたような気がしますが、すっかり忘れていました。

先日図書館でこの本を見つけ、亡くなった祖母のことを思い出し借りてきたのですが、このパンの缶詰は阪神淡路大震災がきっかけで作られたものであることがわかり、震災のことを思い出すきっかけにもなりました。

震災のことをニュースで見ると、日本は災害時の避難先への対応など、世界に比べかなり遅れています。

イタリア(多分)は、簡易ベッドや家族ごとのテントがあり、シェフが炊き出しでおいしい料理を提供するなど、まるでシェフがいるキャンプのように見えたことにとても驚きました。

そんな差がある避難時の対応ですが、日本発のパンの缶詰はとても優秀で、宇宙飛行士の方が宇宙に持っていき、仲間と取り合うほどの人気だったとのことです。

アレルギー対応のものもできているようなので、安心できますね。



製薬会社にいた頃見つけた震災時の文献

もう20年近く前ですが、新卒で入った製薬会社では高血圧の薬を担当していました。

その頃は高血圧とは無縁だった私(今は聞かないで)。

中々興味を持つことが難しく、本は好きだったので何か面白い文献はないかな~と探していました。

そんな時に見つけた、阪神淡路大震災の時の血圧の薬の文献。

簡単にまとめると、「飲んでいる薬によって、震災時に手元に薬が無くなってしまった場合の血圧のリバウンド状態に違いが出た」という内容でした。

せっかくコントロールできていた血圧が、薬が無くなってしまったことによって上がってしまいます。特に、震災時のようにストレス負荷がかかることで、さらに血圧が上がりやすくなっている状態。病院かかるにも、重症患者優先となると、難しくなってきます。

当時私が担当していたのは静岡県内の開業医さん。静岡はいつ地震が起きてもおかしくないと言われていたので、(この文献読んでいただいていたら、万が一地震が起きて薬剤が切れてしまった場合の、治療優先度が変わるかも・・!)と感じ、何人かの先生に読んでいただきました。

高血圧と言っても、様々な薬があり、どの組み合わせがその人に合うか、熟慮して処方薬は決められています。先生が担当されている患者様の処方薬の組み合わせによって、切れてしまった時にリバウンドが起こりやすいかもしれない群と、ちょっと待てるかもしれない群がわかっていれば、先生の判断が変わるかもしれません。

道がガタガタで、自転車ですら移動できない状態だったら??

往診していた患者さんのところに薬を届けるのが大変な場合は??

この優先順位が変わることで、震災後の急変による死を一人でも多く防げるかもしれません。


震災の時にアロマを使うとしたら

震災後はボランティアで被災地をまわるセラピストさんが多くいらっしゃったと聞いています。

少しでも緊張した心を和らげてもらおうと、ハンドトリートメントをされたりしたそうです。

先日から何回かお送りしている「香害」問題や「化学物質過敏症」の問題もあるので、多くの人が避難している先での精油の使用について、今後検討することが出て来るかもしれませんが、「タッチング」で得られる効果は確かにあるので、難しいところです。


私が個人的にアロマを使うとしたら、「使っても大丈夫」とわかっている人しかいない場所で、感染症対策と子どもの不安を和らげる意図で使います。

震災時はどうしても衛生面での問題が出てきます。

今は新型コロナウイルスのこともあり、消毒グッズを持っている方も多いので大丈夫かと思いますが、それらがほとんど無かったら。

感染症が蔓延する可能性も十分あります。

ここで敢えて精油名をあげるということはしませんが(しっかり学んだ上で使用してほしいので)、抗菌・抗ウイルス作用のある成分を持っている精油や、ストレス対策で誘眠作用のあるものなどを使用します。

先程の高血圧の話に戻ると、血圧に影響する可能性のあるものもあるので、考慮した上で使用することが望ましいですね。


いずれにしても、いつ自分が住んでいる場所で天災が起こるかはわかりません。常に考え、準備しておくことの大切さを学んだ震災でした。



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