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「本と香りをめぐる対談集」Vol.10「アルケミスト」~文学アロマフェア~

2021/12/6(月)~12(日)文学アロマフェア~大切な誰かに贈る1冊の香り~@BOOKSHOPTRAVELLER

BOOKSHOP TRAVELLERは、約100人のひと箱店主たちが棚を借りてつくる下北沢の本屋。そこに集う個性豊かなひと箱店主たちと、“言葉×香りのアロマセラピー「読むアロマ」”のアロマ書房のコラボレーション企画のレポートnote「本と香りをめぐる対談集」を九回にわたりお届けしてまいりまいた。最終回は、「読むアロマ案内人」のアロマ書房が、「大切な誰かに贈る1冊」のご紹介したいと思います!

文学アロマフェアの詳細はこちら


アロマ書房  本多貴子

【プロフィール】
読むアロマ案内人。今年で18年目をむかえるIFA認定アロマセラピスト。
物語の世界観を香りでデザインする「読むアロマ」、香りの心理分析「アロマアナリーゼ」など「言葉×香り」のアロマセラピーをテーマに、「あなたのための、あなただけの香り」をお届けしています。
鎌倉、下北沢BOOKSHOPTRAVELLERを中心に活動中!


【選書した本】
アルケミスト(パウロ・コエーリョ、角川文庫)

【作品概要】
羊飼いの少年サンチャゴが、夢に導かれてアンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅する物語。王様やクリスタル商人、ラクダ使いにイギリス人、そしてもちろんアルケミスト(錬金術師)など、魅惑的なキャラクターたちが少年の成長を見守り、導きます。果たして彼は宝物を見つけることができるのか?「人生のバイブル」として贈りたい1冊。


「本と香りをめぐるお話」  Vol.10

「大切な誰かに贈る1冊」と聞いて、先日読書会でもとりあげた「アルケミスト」がすぐ思い浮かびました。
この物語から感じたことは、noteでも一度まとめたものがあるのですが、読書会でほかのみなさんのお話を聞いて、やはりこれは特別な1冊だな、と再認識したのです。


みなさん、一文一文をご自身の心と対話するように物語を読んでいらっしゃいました。これまでの人生に思いを馳せ、これからの人生に気づきをもたらす、そんなことをそれぞれの読み方で、それぞれの言葉で語ってくれました。

私自身も、再度物語の世界にもぐったとき、前回とはまた違う部分が響いたことに気がつきました。日々変化する自分そのままに、感じ方が変わるものですね。

お前の心に耳を傾けるのだ。心はすべて知っている。それは大いなる魂から来て、いつか、そこへ戻ってゆくものだからだ

「時々私は不満を言うけれど」「人の心とはそうしたものです」とつぶやく“心”が、なんだか愛おしく、「仲良くなりたいな、わたしの心と」という願いのような気持ちになりました。

「自分で自分の気持ちがわからない」そんなグルグルや不安を感じている人へ。「心と友達になる」ことを教えてくれる1冊と香りを贈りたいと思いました。

作品の世界観を色に例えるなら、ゴールドを感じさせる砂漠の風景の色。

作品の空気感を表すとしたら「軽い、やさしい、内向的、外交的」

以上のことから作った『アルケミスト』の香りがこちらです。

『アルケミスト』ブレンドについて

【ブレンドレシピ】
ベルガモット ローレル ネロリ サイプレス フランキンセンス

ブレンドした香りをひとつずつ解説していきます。

アールグレーの香りでも有名なベルガモットは、緊張をほぐしてくれる香り。「自分の太陽」がある第三チャクラを労わる。

ネロリは、ビターオレンジのお花の精油。揺れ動く心を安定させる。

サイプレスは、ネロリとともにハートチャクラをサポート。「心と友達になる」ことを助けてくれる。心身の過剰に働きかけ、滞りをなくす。

予見のハーブ、そして守護のハーブといわれるローレル。夢の実現を可能にする。

そしてフランキンセンス。インナートリップ、「心の声を聴く」ことを思い出させる。

心に耳を傾け、友達になれますように。そして大切な宝物を見つけられますように。そんなブレンドになりました。



「大切な誰かへ」の想いを込めた選書をしてくださったひと箱店主のみなさまに心からの感謝を。
そして、10回にわたりお読みいただきましたみなさま、本当にありがとうございます!

「大切な1冊」との出会いにつながればこんなうれしいことはありません。

BOOKSHOPTRAVELLERでお会いできるのを心より楽しみにしております!

「文学アロマフェア~大切な誰かに贈る1冊の香り~@BOOKSHOPTRAVELLER」開催詳細

開催期間:12月6日(月)~12月12日(日)
会場:BOOKSHOP TRAVELLER(〒155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目30−11北沢ビル3F)
営業時間:12時~19時
定休日:水・木

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