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【対応力抜群】ドラグマデスピアシャドールの構築理論

アロマです。

今回は、新弾《DAWN OF MAJESTY》で登場したテーマである【デスピア】を組み込んだ【ドラグマデスピアシャドール】デッキについて詳しく解説出来ればと思います。

この【デスピア】自体のポテンシャルがかなり高く、【シャドール】と合わせる事によって安定性と妨害の2面を強化する目的で構築しています。

構築や展開パターンだけで無く、細かいプレイングやこのデッキの動かし方なども詳しく解説しますので、

『【デスピア】に興味がある!』
『【シャドール】の良い構築がなかなか見つからない。』
『【デスピア】を対策したい!』

これらを思った事のある方には、是非読んで頂きたいです!


1.構築

2021年5月1日に行われた ひつじCS in デュエルサロン太陽 で3位入賞した構築になります。

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2021年5月3日に行われた ゼッケンCS で優勝した構築も70枚同じになります。


2.このデッキの強み

このデッキの強みは4つあります。

◇召喚権に依存しておらず、先攻・後攻共に質と手数の良い攻め方が可能な点

◇ギミックとの相性の良さから、メインから「PSYフレームギア・γ」を採用する事が出来る点

◇【デスピア】ギミックを採用する事で流行りの「アーティファクトーロンギヌス」を受けなくなり、毎ターンアドバンテージを稼ぎ続ける事が出来る点

◇【十二獣鉄獣戦線】や【電脳堺】がシェアを伸ばす中、それらに有利な点

順に説明します。


◇召喚権に依存しておらず、先攻・後攻共に質と手数の良い攻め方が可能な点

まず、召喚権を使用したいモンスターは「デスピアの導化アルベル」のみになります。召喚権に依存していないデッキというのは、手札誘発耐性や後攻時の相手から受ける妨害に対して強いです。【十二獣】や【コードトーカー】のようなデッキは召喚権に依存しているため、後攻時にメインギミックのみで戦う事が厳しい例として分かり易いと思いますが、その弱みが無い。というのが1つの利点になります。

また、先攻ならば「影依の偽典」、後攻ならば「影依融合」と「神の写し身との接触」が攻めとして非常に優秀ですので、先攻・後攻問わず戦えるデッキです。


◇ギミックとの相性の良さから、メインから「PSYフレームギア・γ」を採用する事が出来る点

手札誘発の中でも最も質が高い妨害効果を持つ「PSYフレームギア・γ」を無理なくメインから採用する事が可能です。【デスピア】【シャドール】共に融合素材として光属性のモンスターであれば利用する事が出来ます。その為、手札で腐ってしまう危険性が無く、低いリスクでこの「PSYフレームギア・γ」を使用する事が出来ます。

また、相手の手札誘発のケアカードとして、「墓穴の指名者」のような使い方も可能です。特に、「影依融合」に対して相手が発動してくるであろう「灰流うらら」や「増殖するG」を無効に出来る為、このデッキで最も手札誘発を受けたくない部分をしっかりカバーしてくれます。


◇【デスピア】ギミックを採用する事で流行りの「アーティファクトーロンギヌス」を受けなくなり、毎ターンアドバンテージを稼ぎ続ける事が出来る点

最近は良く【召喚獣】を組み込んだ【シャドール】を見かけますが、そのデッキとの1番大きな差は「アーティファクトーロンギヌス」に対する耐性です。【デスピア】ギミックはこの「アーティファクトーロンギヌス」の影響を一切受けず、妨害の用意や後攻ワンキルをする事が可能です。

さらに、【デスピア】には各カードに2つ以上の効果があり、そのどれもが強力な物となっています。これらの効果によって、ゲーム中に獲得するアドバンテージの差が相手とどんどん開いていきます。隙が出来ればいつでもワンショットキルが狙えますし、相手が隙を作りやすい厄介な効果な物ばかりとなっているので非常に強力です。

また、【デスピア】の融合魔法であれば「応戦するG」を受けない為、ここも1つの利点となります。


◇【十二獣鉄獣戦線】や【電脳堺】がシェアを伸ばす中、それらに有利な点

ひつじCSでは【十二獣鉄獣戦線】2回、【電脳堺】1回。ゼッケンCSでは【十二獣鉄獣戦線】4回、【電脳堺】2回とかなり多く対戦しました。2CSだけでこれだけ多く対戦していますが、そのほとんどに勝利出来ています。

この2つのデッキ相手の立ち回り等に関して後で詳しく解説しますが、メインギミックや採用している手札誘発等の部分がかなり有利になっていて、このデッキが戦いやすい環境でもあります。勿論、このデッキ自体のポテンシャルも高く、【コードトーカー】や【エルドリッチ】のような罠デッキ対面も問題無く戦える点も優秀です。


以上が、このデッキの強みとなります。


3.基本的な戦い方

ここでは簡単にこのデッキの戦い方を紹介します。


まず、先攻・後攻の選択権があれば先攻を選びます。

先攻では「エルシャドール・ミドラーシュ」と、追加の妨害を用意して相手の動きをロック。返しのターンで一気にワンショットキルを狙います。

ほとんど捲られる事はありませんが、仮に盤面を捲られたとしてもリソースを多く残す事が出来ますので、その返しのターンにまた攻め直す事も可能です。この動きに関しては毎ターン行う事が出来ますので、ターンを多く経過すればするだけアドバンテージの差を広げる事になります。


後攻では相手の盤面を処理していき、隙をみてワンターンキルや次の相手ターン中の妨害を用意を狙います。このデッキの後攻から盤面を捲る力というのは、他のデッキよりもかなり高いですので、何も出来ずに負ける。という事はほとんどありません。


簡単ですが、これらがこのデッキの戦い方となります。


4.各カードの採用理由

各カード1枚1枚について詳しく解説していきます。

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メイン40枚


・「シャドール・リザード」3枚

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全ての【シャドール】カードにアクセス出来るモンスターで、全ての【シャドール】モンスターの中で最も初手に欲しいカードとして優先度が高かったので最大枚数の採用となりました。「エルシャドール・ネフィリム」や「エルシャドール・アプカローネ」にアクセス出来ない場合や、相手から妨害を受けてしまいこれらのカードの効果が止まった場合でも、融合素材がこのカードであれば問題無く「影依の偽典」へアクセスする事が出来ます。

このカードを手札やフィールドに用意している状況で、相手ターン中に動く要素を構える事で臨機応変にプレイする事が出来る為、「シャドール・ヘッジホッグ」からのサーチや、「影霊の翼 ウェンディ」で特殊召喚しておく場合が多いです。

基本的な動きで、自分のターンに使用する用で1枚、相手ターン中に使用する用で最低限2枚は必要です。サイドチェンジ後でもこの理由で2枚以下に減らす事はありません。後の部分で詳しく解説しますが、3枚目を採用している最大の理由が【デスピア】要素との相性の良さです。

また、「影依の偽典」を構える際、このカードを挟んで墓地の【シャドール】モンスターを1枚増やしておくだけで「墓穴の指名者」をケアする事が出来ます。


・「シャドール・ドラゴン」1枚

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現環境ではかなり活躍するカードです。【鉄獣戦線】相手の「鉄獣の抗戦」や「無限泡影」、【電脳堺】の「電脳堺門-朱雀」や「スキルドレイン」等、環境的にも破壊したい魔法・罠は多く、このデッキの利点の1つと言えるカードです。

「エルシャドール・アプカローネ」の効果を無駄なく使用する事で、デッキに1枚だけの採用でも問題無く運用する事ができ、初動の融合素材としては弱いので1枚のみの採用となっています。


・「シャドール・ヘッジホッグ」1枚

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相手ターンで「シャドール・リザード」を手札に構える為に、自分ターンで使用する事が多いです。

現在の環境スピードだと、初動としての役割を果たすには遅過ぎるのであまり期待出来ません。その為、ゲーム中に最低限必要な枚数さえあれば良いと判断して1枚のみの採用です。

こちらの融合する効果に対して「増殖するG」を発動された場合、このカードの効果で「シャドール・ビースト」をサーチし、【シャドール】融合モンスターをリリースしてアドバンスセットをする事で相手にドローされる枚数を抑えながら【シャドール】融合モンスターを墓地に送る事が出来ます。これは、【シャドール】ミラー対面において相手の「影依融合」でのデッキ融合ケアにも繋がりますので、知らない方は覚えておくと良いです。


・「シャドール・ビースト」2枚

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