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手帳・読書好きが薦める、「書きたくなる本」4選

手帳を書くこと」と「読書」が趣味な私が、「書くことの魅力や楽しさがきっと伝わる」と思う書籍を4冊、ご紹介します。

既に書く習慣がある方でも、書くことの効果を改めて感じたり、新しい書き方のヒントが見つかると思います。


きっとあなたも「書きたくなる」本4選

◆わたしらしさを知る マイノートのつくりかた
◆続けるほど、毎日が楽しくなる。もっともっとマイノート
◆1行書くだけ日記
◆自分を変えるノート術


わたしらしさを知る マイノートのつくりかた

続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート


どちらもOURHOME主宰 Emiさんの著書。

①『わたしらしさを知る マイノートのつくりかた』は2017年5月に発売。

②『続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート』は、①の続編で、2021年12月に発売。

『OURHOME』Emiさんって?

まずは著者のご紹介から。

著者のEmiさんがご主人と代表を務めるOURHOMEは、「暮らしの情報発信とオリジナルの商品企画」を行う会社。2022年に創業10周年を迎えています。

商品を販売する店舗は現在兵庫県のみですが、商品はオンラインでも販売しています。また、オンラインレッスンや読み物も展開。

ご自身が持つ整理収納アドバイザーの資格や、双子の育児をしながら得た”ちょうどいい”家事、モノ選び、片付け、時間術などを元に、今まで18冊(!)の著書を手がけているとのこと。(2023年3月に19冊目の著書が刊行予定)


本の特徴と内容

この2冊の本では、著者のEmiさんが、社会人1年目(当時は会社員で商品企画のお仕事をされていたとのこと)から心の動きやアイディアを書き記している「マイノート」の作り方&使い方、そしてその活用方法が書かれています。

2冊一気に読むのはハードルが高い…という方には、2冊目の「続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート」をオススメします!
1冊目の内容をおさらいしつつ、さらに深掘りされた内容になっているからです。

この記事でも、2冊目を中心にご紹介します。

マイノートは心の預金通帳

マイノートはまさに「心の預金通帳
すぐには役立たないかもしれないけれど、「今感じた素直な気持ち」の貯金がいつか自分のためになるのです。

Emi著「続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート」


Emiさん自身、会社員時代の上司の言葉の貯金を引き出して現在自分が代表を務める企業のスタッフに伝えたり、双子の育児エピソードの貯金を引き出し、ブログや出版を通してたくさんの人々に伝えているそう。

「預金残高を増やしていくイメージで、自分の未来の幸せに備えていく」という言葉によって、その後の内容がとても読みやすくなると思います。

私は本を読んで印象に残った言葉や、街で見かけてイイなと思ったお店や商品を記録することが多いですが、その言葉が後から自分の決断の指針になったり、別の本を読んだときに思い出して内容を深められたり、「そういえばここ行きたい(これ欲しい)と思っていたんだ!」とアンテナを張れるようになったり。

過去に記録したことが後々自分を助けてくれることってたくさんあると実感しています。

Emiさんのおっしゃる通り「預金通帳」でもありますが、お金の通帳とは違い、何度読み返しても、引き出しても、人に差し出しても、残高が減ることはありません。

書けば書くほど、時には加速度的なスピードでストックされていく、自分も周りも幸せにできる財産です。

勉強と同じで、人生も復習が大事

仕事でも趣味でも、新しいことを始めるとき、「どうやったらうまくいくか?」を先に検索する方が多いのではないでしょうか。でも、それは「誰かのうまくいった方法」でしかない。自分の経験こそオリジナルで、うまくいかなかったことも、うまくいったことも、そこから次に生かしてくことがよっぽど近道だと感じるのです。自分が得意なことや本当に好きなもの、過去にうまくいった仕組みを知っておけば、とてもラクに、向かうべき道がするすると見えてきます。

同上

整理収納アドバイザーの資格を持ち、日頃から「仕組み化」することを大切にしているEmiさんは、マイノートを書くことで、「自分が得意なこと、本当に好きなもの、過去にうまくいった仕組みを知ることができる」と書かれています。(※書き方は若干異なります)

学生時代から受験勉強や模試を手帳で管理し、今でも資格試験を受けるときには手帳で進捗や得意・苦手部分を記録する私にとっては、まさに腹落ちする言葉。(本書では勉強については書かれていません)

要は、日々記録していくことで、自分の特性や傾向、経験もストックされていくので、振り返って今後に活かすことができるということではないでしょうか。


書くことが面倒…よりも書かないことがもったいない!

書かないと、そのときのリアルな感情の記憶はなくなってしまう。

同上

これは正直、Emiさんの仕事柄が起因している気もします。一般の会社員として働いていると、(もちろんそのような方ばかりではないですが、)自分の日常の経験や気づきが仕事のアイデア出しや企画に活きる、直結するということはあまりないかもしれません。(日系大手金融機関の平社員である私にはそんな機会はほぼ皆無です。笑)

それでも、「書いておかないと忘れてしまうからもったいない」というのはその通りで。

その日にあった嬉しかったこと、心がざわついたこと、気づいたこと、自分の体調や気分の変化等々。

一つ一つは大きな出来事じゃなくても、見返したときに「あ、こんなことあったなあ」「この時こう思ったなあ」と振り返って次に活かせる可能性は無限大♡

でも、本当に大きな出来事じゃないから、すぐ忘れてしまうんですよね。

書いておけば、心置きなく忘れられるし、好きなときに自分で引っ張り出せる。

やっぱり書いておかないともったいないと思います。



1行書くだけ日記

3冊目は、伊藤羊一さん著『1行書くだけ日記』(2021年1月発売)

伊藤羊一さんって?

2023年現在、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)の学部長、Zアカデミア・Yahoo!アカデミアの学長をされています。

武蔵野EMC開設前から、グロービス経営大学院客室教授としてリーダー開発を行なわれており、『FREE ,FLAT ,FUN』『0秒で動け』『1分で話せ(1・2)』など、多くの名著があるのでご存じの方も多いのではないでしょうか。

伊藤羊一さんも、Emiさんと同様、Voicyのパーソナリティ。伊藤羊一さんの経験や日々の気づき、考えを熱く語る放送で、「働くこと」や「自分で考えて行動すること」を否応なく考えさせられます。

 

本の特徴と内容

タイトルの通り、「1行の日記を書く」ことで、やるべきことややりたいことが見つかるという内容。

もう少し詳しく書くと、「やったことやあったこと(事実)」を書き、それに対してどんな意味があるのかを考察し、その気づきを次に活かすサイクルで自己分析・自己成長に繋げていくという内容です。

自分にとってどういう意味を持つかという視点で学ぶ。

伊藤羊一さんは、「学びや経験にお金をかける必要はない。どんな経験からでも学ぶことはできる。」と本書以外の場でも常々仰っています。

同じような意味で、起こったことは変わらないが、その記憶にどんなラベルをつけるかは自分次第。とも書かれており、「書いた1行」をどこまで自分ごととして捉え、どこまで深掘りし、今後にどう活かすのかが大切ということだと思っています。※ただ、全ての事象に対して詳しく書く必要はないと書かれています

自分というものはオンリーワンの存在であり、自分の思いは自分にとって一番大切な、かけがえのない強みになっていく。それは振り返りを繰り返すうちに、いっそう明確で強固なものとなる。

一度書くだけではただのメモになってしまいますが、起こった事柄にラベリングをしてノートに書き綴った自分の思いや考えが、蓄積されると自分の強みになっていくということです。

良かったのか悪かったのか、好きなのか嫌いなのか。もっと掘り下げると、何でそうなのか?だから何なのか?自問自答と振り返りを繰り返していくうちに、物理的に増えていくのは当然ですが、内容が深まり、自分にも刻まれていきますよね。


とにかく、動く。

伊藤羊一さんは、別著『0秒で動け』を出されている通り、「とにかく動く・(言い方は乱暴ですが)つべこべ言わずにやってみる」ということを大切にされています。

物事の進め方・取り組み方について、本書内で「アウトプット→振り返り→インプット」の順でやると良いと書かれており、この「とにかく動く」の意味がよくわかりました。

書き出したことや記録したことを、真ん中の「振り返り」で活用する流れ、実践中です。

また、1つ1つの事柄を自分ごととして振り返ることによって、他の領域に応用できる理論にしていく(=構造化)もできるようになりたいところ。

書くことを「記録すること」と捉えず、「記録して、自分ごととして掘り下げること」として取り組みたいと思いました。



自分を変えるノート術

4冊目は、安田修さん著『自分を変えるノート術』
2022年1月26日に発売された本で、ご紹介する本の中では1番新しい本です。


帯には「ノートを持って、カフェへ行こう!」という、手帳・ノート好きな人であれば絶対に興味を持つ言葉(※私調べ)が書かれています。

安田修さんって?

大学を卒業後、大手生命保険会社で15年勤務後起業し、現在は株式会社シナジーブレイン代表取締役、コミュニティ・プラットホーム「信用の器フラスコ」代表を務めています。

会社員時代は実現できなかった生き方を、ノートを本格的に書き始めることによって実現できた」と語る、その使い方が本書には書かれています。

本の特徴と内容

本書では、時間を確保して徹底的にノートを書きまくる方法を「一人合宿」として紹介しています。

「合宿」と言っても、数日間どこかに籠らないといけないわけではなく、30分でもノートと向き合って自分の考えを書き出すことを指します。

「一人合宿」

本書でもおすすめされていて、現に著者自身も行っている、「一人合宿」について紹介したいと思います。

▶︎一人合宿までのステップと注意点

  1. ノートとペンを購入する(ノートはなるべく大きい方が良い)

  2. 時間を確保する(スケジュールをブロックする)

  3. 場所を確保する(カフェがおすすめ)

  4. 計画を立てる(合宿で考えるテーマを予め考える)

  5. 当日を迎える(スマホとなるべく距離を置く)

「一人合宿」については、安田修さんが直々にご紹介されている動画がありますので、そちらを貼っておきます。


ノートに書くこととして、本書では5つ挙げられています。

  1. 将来のビジョン

  2. 悩んでいること

  3. アイデア出し

  4. 頭の整理

  5. フリーテーマ

SNSから離れて、ノート1冊と向き合う時間を持つことで、心も頭もスッキリできると思います。そして、自分のやりたいことや考えたいことが見つかり、「意味なくスマホを触っている場合ではない!」と思えるのではないでしょうか。(体験談)


まずは「カフェで30分」と書かれていますが、著者の安田修さんはホテルなどで何泊かしてノートを書き続けることもあるそう。

私も日頃カフェで手帳を開くことはありますが、すぐにスマホを触ってしまうので、集中できる環境を作ってノートタイムをとりたいと思いました。いつか1日中、気が済むまでノートと向き合うような合宿もやってみたい。


まとめ

どの本にも共通で書いてあるのが、『書くことで自分の理解が深まり、それが未来の自分の道標になる』ということ。また、書いたことを振り返ることで自分自身の成長が分かったり、アイデアが浮かんだりするというのも印象的でした。

また、文字がそこまで細かすぎず優しい語り口調で書かれており、図も入っているので比較的読みやすいと思います。(①②の2冊は、著者が実際に使っているノートの写真がフルカラーでたくさん入っており、目でも楽しめる内容です)



少しでも興味を持っていただけましたら、是非チェックしてみてください^_^
最後まで読んでいただき、ありがとうございます🍀

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