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副業って本当にやらなきゃダメなの?と思っている話


終身雇用の維持が難しくなった今、収入の柱が1社からの給与所得のみであることはもはや「不安定」だと言われている。
新型コロナウイルスによって、「いつ何が起こって仕事がなくなるか分からないこと」も浮き彫りになったのではないかと思う。


そう、もちろん収入の柱はあるに越したことはないし、所得は少ないよりは多い方が良いに決まっている。
会社の平均寿命は約30年で、20代前半から働き出す人間の社会人人生よりも短いのだから、1社で働き続けることや1社の収入に依存するべきではないというのも納得だ。



それでも、私は「副業をしなきゃ!!」という思いにはあまりならない。(このnoteは副業のとっかかりなのでは?と思われてしまいそうですが、今は完全な趣味でやっています)


これだけ「副業」「複業」と言われている中で、私が他人事になってしまう理由を考えてみた。




前提:「本業が好きだから」ではないよ


私は新卒で入社した日系大手金融機関(創業100年を優に超えたthe日系企業w)に勤務地限定の総合職として入社し、2023年度に7年目を迎える。


正直、在学中の就活では、
  ✔︎誰もが名前を知る大手・安定企業
  ✔︎転勤したくないけど事務職は嫌
  ✔︎土日祝休み、給料悪くないところ
しか考えておらず、大手金融機関数社しか受けていなかった。
(就活を面倒とすら思っていた…)
(今は分からないけれど、当時は偏差値の高い大学(私立ならW・K)の学生なら、日系金融業界は余裕だった感覚。多分メーカーとかITだったら違った。)


「やりたい仕事」「夢見ていた仕事」ではなく、
「当時の自分の(浅い)価値観に合った会社」を選んだという感覚。

そのため、「本業に100%の力を注ぎたいから」とか、「今の仕事が大好きだから」という理由ではないことを最初に伝えておきたい。

ほぼ丸6年働いているけど、本業は全然楽しくないし、好きでもないし、超年功序列で無駄の多い今の会社もちっとも好きではない。

私にとって今の本業は、生活するための「ライスワーク」なのだ。




じゃあ何で「副業」にあまり興味がないのか?

(あとは「転職」にもあまり興味がない。過去に転職活動をしたときは1週間でやめました。その話はまたいずれどこかで。)


①もっと稼ぎたい!という気持ちがほぼないから

今の収入は極めて一般的というか平均的というか、とにかくそこまで高くはない。(特に今は残業がほぼない部署にいるので、基本給と賞与しかもらっていない)

ただ、自分で生活する分には決して困らず、元々私は貯金が好きでゆるミニマリストだということもあり、自分の中では納得できる額の貯蓄と生活水準を保てている。


自分が納得できる貯蓄と生活水準のバランスは人それぞれだが、私としては毎月手取りの3〜4割くらいを貯蓄に回しつつ、平日の休みが取れた時に温泉旅行に行けるくらいの余裕があれば良いと思っている。

写真は、2023年1月に夫と2人で行った「星野リゾート 界 川治」



もちろん何でも値段を見ずに買えるわけではないし、自分のお財布状況を理由にやりたいことや欲しいものを断念することもある。けれど、今の労働時間や負担と実際の仕事へのコミット状態はとてもバランスが良いと思っており、「今より頑張って今より稼ぎたい」という思いがあまり湧かないのだ。(そりゃ、今と同じ状態で年収が上がるなら嬉しいけれど。)

会社員である以上、自分の時間や体力を切り売りしなければいけなく、そのバランスを自分で決めることはなかなか難しい。

そんな中で、今の部署や仕事内容では色々なことが自分にとってちょうど良い状態なので、このままで良いかな〜と思っている。



②自分の人生にそこまでお金は必要ないから

副業を始めるきっかけの1つとして、「可処分所得を増やしたい」が挙げられる。

繰り返しだが、可処分所得は少ないよりは多い方が良いとは思う。

しかし、所詮「お金」はあくまで、目的や目標を達成するための「手段」であって、たくさん持っていても使い道(目的や目標)がないのであれば意味はない。

自称”ゆるミニマリスト”の私は、元々ブランド物やたくさんの物に囲まれることに興味がないことと、何より子どもを持つ気がない(節約のためとかではないです)ので、自分(と夫)が生きていくのに大金は必要ないと確信している。


③やってみたいことがないから

スマホで1日単位で簡単にできることから、WEBデザインやSNS運用、物販など、色んな種類の副業があり、また、自分の”好き”をそのまま副業に活かすということもできる。

しかし、私は特に興味のあることややってみたいこともなく、趣味も趣味の範囲で一人で楽しめれば良いと思っている。




④自分の時間を好きに使いたいから

子どもを持たないと決めている1番大きな理由でもある、自分の時間を好きに使いたいという思い。

お気に入りのカフェで読書したり、
美味しい紅茶を入れて映画を観たり、
断捨離・家の掃除をしたり、
ヨガ・ストレッチをしたり。

全く特別なことではないけど、私は自分が好きな時に好きなことをできる幸せを日々噛み締めている。

「会社員」という働き方は卑下されがちだけれど、私は、決まった就業時間さえ差し出せば、毎月一定の給与が貰えてたまには有休も使える会社員、全然悪くないじゃん☺️と思っている。


今の収入と時間のバランスが良いことに加え、余暇には余暇のやりたいことがたくさんあるために、わざわざ”副業”に差し出す必要性を感じないのだと思う。



⑤単純にめんどくさいから

正直に言うとこれが1番最初に書きたいくらいの理由。
フルタイムで働いていたら、平日は夕飯・入浴・次の日の準備や自分の好きなことで終わる。休日はもちろん自分の好きなことをやる。

夕飯は一応自炊したいし、
お風呂はゆっくり入りたいし、
スキンケアストレッチ、
ちょっとしたエクササイズ
も欠かせない。
翌日に持っていくお弁当を作ったり
読書したりYouTube見たりしていたらあっという間。
そして遅くても日付が変わるまでには就寝したい。

(小さな子どもを育てながら働いている人には何て呑気な過ごし方なんだと思われるだろうけれど、それはライフスタイルの違いの問題です。)


特別なことをやっている感覚も、時間を極端に無駄にしている感覚も全くないけど、今の生活に副業を追加するなんて無理だしやりたくない!と思っている。




以上が、「ライスワーカーのくせに副業にも後ろ向きな理由」だ。

こうして整理してみると、自分は「働くこと」が好きではないのだなと思う。笑

確かに収入の柱や可処分所得を増やすことは大切だし、多いに越したことはないと思うけれど、私のように割り切った考え方でも別に良いのではないかと思う。


私は、「今のご時世に副業を始めてすらいない自分」という考えは全く持っておらず、自分には「大手の会社でそれなりにキャリアアップしていく働き方」が合っていると思う。

もちろんこの先考えが変わることはあると思うけど、「会社員の収入だけじゃダメだ!」「何かやらなきゃ!」と思わず、今の自分が持っているものや環境のメリットに目を向けて、身の丈に合った生活を楽しむというのもアリだと思う。



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