ドット絵に挑戦
以前からやってみたいと思っていたドット絵に着手し、手始めに滅多に描かない自画像を作ってみた。
一度、大好きなゲーム「タクティクスオウガ風」でやってみたかったのだ。
チビキャラ(バトルマップを歩き回る小さなキャラアイコン)
と
顔グラ(メニュー画面などで表示されるキャラアイコン)
の
両方をやってみた。
じゃじゃん。
著名な画家の多くは自画像を残しているが、自分はこれでいいかなぁという気分になった。
けっこう気に入っている。似ていると思う。
自画像は元々好きではないのに、ドット絵だと妙に抵抗感が少ない。
デジタルの味が強くて生っぽさがあまりないのと、それに加えてTO風というテンプレートに乗せてオリジナリティが薄まっていることが要因かもしれない。
顔グラはもっと劇的なコントラストをつけた方がTOっぽくなったかなとも思ったが、アジア人らしい平坦な顔つきを意識して女性キャラの物にやや寄せたテイストにした。
参考のために改めてオリジナルの顔グラをまじまじと見てみると性別や人種によって色の置き方や描き方が微妙に違っていて、芸の細かさに感動した。
そして自分の絵も同じようにドット絵にしてみようと思って、やってみた。
なかなか難しかったが、我ながら可愛いなぁと思ってしまった。
ただ、色があまりに地味だったので青いマントを追加。
たった32×32という少ないマス数制限のある中で、色の派手さは大事だなと感じた。
SFC時代のFINAL FANTASYのドットキャラはメインビジュアルである天野喜孝の描くイメージアートとはかけ離れたデザインのキャラが少なくなかったが、それもそのはず、あの絵をドットに起こしてキャラ立ちさせるのは非常に難しい。だからドットのチビキャラは改めてデザインし直すのだそう。
…ということは話には知っていたのだが、このことをドット絵を作ってみて身をもって痛感したのだった。
PCを使ったデジタルの仕事というと、スキャナで取り込んだアナログ原画を切り抜いたりとかなり作業的だったのだが、ドット絵はそれに比べると創造的であると感じられるので楽しかった。
ドット絵を使って何かグッズを作れないかということは前々から考えてはいたのだが、タクティクスオウガを中心としたSFC末期~PS初期頃の完成されたドット絵が自分の中で半ば神格化されているというか、かなり信奉してしまっているので、もしやるならそれらのパロディにならないようにしないといけない。
オリジナリティの感じられるドット絵を作ってグッズ化に挑戦してみたいと思う。
自分でも楽しみになってきた。
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