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誕生日

 6回目の個展「安全基地」が終わりました。長く続くコロナ禍の中、来てくださった方も応援し見守っていてくださった方も、本当にありがとうございました。

 個展前にも1本くらい簡単な解説記事みたいなものを書けたらなんて考えていたのですが、昨年9月の個展から約4か月の間にオーダーと並行して目玉の100号を描くというスケジュールで、余裕がありませんでした...。

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 そんな今回の個展の会期中2/7に、35歳の誕生日を迎えました。

 定年退職もなく、遅咲きの人間も珍しくない絵描き界隈ではまだ若手とも言われる年齢ですが、体力の低下や肉体的な衰えを少し感じ始め(搬入前の決死の徹夜も出来なかった)、焦りがないかと言えば嘘になる…というのも正直なところです。自身の感覚として「若い」とはとても言えません。時間が経つのがあまりにも早い。

 実はこの35歳という年齢、画業のひとつの区切りと考えていました。絵を辞めるか続けるかです。これは正規の教職員の仕事を辞めた6年前の29歳の時に設定したものでした。趣味になるならこんなにエネルギーを消費する苦しいことは続けていられないと思ったので、やってみて鳴かず飛ばずなら絵は完全に辞めて教職に戻ろうと。今思えば進退どちらの意味でも甘く、愚かだったのですが。

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 画家の活動はいままでどおり続けます。

 本当はこれに付随する色々なことをつらつらと書き綴っていたのですが、かなり長くなってしまって湿っぽい自分語りが過ぎるので結局、割愛してしまいました。
(所謂チラシの裏ではなく「人に見せる前提の文章」として考えたことは自分のぐちゃぐちゃした思考を整理するのにはかなり役立ちましたが。)

 今の自分は画家として鳴いたのか飛んだのか...恥ずかしながらまだまだこれからといったところですが、制作を6年間地道に続けて来てよかったと思えています。続けられたことが幸運でした。こちらのルートを選べて良かった。絵は始めから終わりまで1人で描くものですが、画家の活動は1人では到底続けられませんでした。

 日々の継続によって得られた成果や自信に驕らず、しかし萎縮せず胸を張っていられるようにありたいと思います。

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