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立体標識:仮装現実の街案内

文字は平面であることを前提としています。
なので、文字を空中に浮かべた時、横から見ると何が書いてあるのかわかりません。

仮想現実では空中投影も簡単なので、そろそろ「どこから見てもわかる標識」というのを提案し始めてもいいと思うのです。

生まれた時からデジタル機器に囲まれている世代を「デジタルネイチャー」と言うらしいのですが、ここから先「AIネイチャー」や「VRネイチャー」が生まれてくるでしょう。VRネイチャーにとっては、最初から仮想現実にも街があります。ということは、その仮想現実の街というのが、物理現実の街を模倣したものでなくても、その世代は受け入れることができる。利用者として、消費者として受け入れてくれる。なので「どこから見てもわかる標識」を考え始めてもいいと思うのです。

で、ですね。
仮想現実の中は物理現実とは違い、視力って関係ないですよね。
VR機器の解像度とか、PCのスペックとかは関係あると思うのです。

なので、データ量が小さければ、模様や文字が細かくても標識たりあえるのではないか。

データ量が小さい、かつ、どこから見てもわかる標識には、平面ではなく、球体に描くことを前提とした文字が必要になるのではないかと思うのです。この「球体に描く」とは、球体の表面に描くことではありません。球体の内部に立体的に描くことを想定しています。回転する床屋の看板のように。

なぜ球体かといいますと、私は、現実の街を模倣する必要がない仮想現実の街とは、上下の区別をなくしているのではないかと思うからです。満点の星空を指さして星座の名前を唱えるように、道のない、看板と標識が瞬く夜空を指さしてサービスを利用するのではないか。その夜空に上下の区別があるとは思えないのです。


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