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21世紀の貨幣論

21世紀の貨幣論(フェリックス・マーティン著)

■ヤップ島の硬貨
フェイというマネー。
石の車輪のようなもので大きいものは4mほどもある。
取引があってもフェイ自体が移動されることはなかった。

→信用取引になっているマネーシステム

■マネーの誕生の説
物々交換が行われていた時代、自分の欲しいものと相手の欲しいものが一致する必要があった。その後、耐久性があり希少価値のある金や銀を交換の手段に利用した。という説。

→しかし物々交換から貨幣が生まれたという事例はどこにも残されていない。
→フェイも交換できない。

■マネーの3つの要素
1.価値単位の提供
2.残高を記録する仕組み
3.譲渡性(別の人に譲りまた別の決済に使える)

→マネーは単なる信用ではなく、譲渡することのできる信用

■マネーとは何か
実際に触れることができて、腐ったり壊れたりしない通過。
譲渡可能な信用という社会的な技術がマネーの概念。

■メソポタミア文明
紀元前2000年前、文字、数学、会計が生まれた。

■マネーを支配するのは誰か
・民間が独自に発行するプライベートマネー
・主権国家が発行するソブリンマネー

→マネー社会を根底から変えた発明「銀行」
→銀行がプライベートマネーを発行することの議論

■マネーとは
・マネーはモノではなく社会を運営する思想であり、習慣。
・ドルや円は物質ではなく、測定単位
・貨幣の標準をどうのように管理するか。
→実際は国が管理しているわけではなく、マネーを使っているすべての人
・マネーは誰でも発行できるが、社会的なものなので問題はどう受け入れさせるか。