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感じる経済学 〜コンビニでコーヒーが成功して、ドーナツがダメな理由〜

感じる経済学 〜コンビニでコーヒーが成功して、ドーナツがダメな理由〜(加谷珪一 著)

「1章 経済を感じる」
■コンビニコーヒーがうまくいってドーナツがダメな理由

1:市場の奪い合い:コンビニのドーナツ参入
2:市場の拡大:コンビニのコーヒー参入

・コーヒー市場:
コーヒーチェーンは売り上げが下がらず、コンビニのアドオン。→コンビニでコーヒーを買う人はこれまでコーヒーチェーンでコーヒーを飲んでいなかった。もしくはさらにコーヒーでついで買いした。

→最大手のセブンイレブンが1万9000店舗(コンビニコーヒー市場全体で2000億円)
→コーヒー大手のドトールで1300店舗(ドトールで売上1500億円、スタバ1200億円)

・ドーナツ市場
ミスドが独占市場売上(914億円)。ドーナツそのものも縮小マーケットだった。

→ドーナツ購入層がファミリーと若い女性層
→結果的には、新しい市場にならず奪い合いになった。

・カラオケ
宴会需要が減り食事オーダーの売上は減少、1人カラオケのニーズが増加。

→同じ業態でも何で稼ぐかの構造は日々変わる。

■インフレとデフレ
インフレデフレにいい悪いはない。
貨幣の価値が下がって物価が上昇していることをインフレ
貨幣価値が上がって物価が下がることをデフレと呼んでいる
→物価が上がっても給料が上がらない状態が悪いインフレ。
→インフレの場合、現金を持っている人が損をする

■所得と消費はニワトリタマゴ
経済の原動力は気持ち。

「2章 経済を感じるための基礎知識」
■GDP(国内総生産)

GDP=消費+投資+政府支出
→経済を良くすることは、消費と投資と政府支出を良いバランスで拡大すること。
→貯蓄=投資(銀行など)
→投資を上昇するには金利がキーワードになる

■経済成長を決める3つの要素
1:資本
→生産設備に投資が増えると良質なモノ・サービスが増える

2:労働
→人口に比例する

3:イノベーション
→テクノロジーだけでなくノウハウも含まれる。資本と比例することが多い。

■発展途上国
設備投資ができないため、衣類のような軽工業からスタートする。だんだんと付加価値の高い製造装置へシフトしていく。

■経済成長は必要か?
経済が成長しないと、現状の生活水準がキープできない。特に年々拡大する医療費。

「3章 感じて行動しよう」
・フランス人はとにかく働かない。
・イタリア人はそもそも働きに出ない。
・アメリカは生産効率が良い。
・日本は生産効率が悪い。
→長時間労働。IT化の遅れ
ベンチャー企業などによる新しい製品やサービスは消費につながる。

「4章 経済を動かすのはあなた自身」
■仕事や会社を変えることがプラス効果
→複数の仕事を知ると新しい仕事の知識と結びつき新しいモノが生まれやすくなる。
→村社会のような必要以上の関係性はマイナスになるため、移動が多い方が良い。

■感謝する
成功者は感謝の気持ちを常に忘れない行動をとる

■最後に
経済は人の心から始まっている。
多くの人が経済活動に前向きにならなければ景気を回復できない