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イシューからはじめよ 知的生産のシンプルな本質

「イシューからはじめよ」 知的生産のシンプルな本質(安宅 和人 著)

■イシューからはじめる
Q:プロフェッショナルにとって、バリューのある仕事とは?
A:イシュー(答えを出す必要性の高い問題)に対して、明確な解を出すこと。

イシュー度が低い問題に対して、いくら解の質が高くても意味をなさない。絶対にやってはいけないことは、大量の仕事をして質の高さを上げようとすること。(このNGアプローチを犬の道と呼ぶ。)

生産性を上げるには、どれだけのインプット(時間と労力)に対して、どれだけのアウトプット(成果)をだせるか。

「悩む」・・・「答えがでない」ことを前提に考えるふりをする
「考える」・・・「答えがでる」ことを前提に組み立てる

悩むと考えるは大きな違い。ビジネスですべきは答えがでることを前提に考えることであり悩まない。

・イシューを見極める
まずすべきは、本当に解くべき問題は何かを見極めること。何に答えを出す問題なのかを明確にすること。

・仮説をたてる
仮説を立てないと本当に必要な情報が明確にならない。仮説がないと出てきた結果が十分なのかどうかが判断できない。

・言葉にする
主語と動詞を入れてシンプルな言葉に落とし込む。比較をいれて表現する。言葉にできない場合は、まだイシューが明確になっていない可能性がある。

・答えがだせる
どのようなアプローチでも既存の方法では答えが出せない問題がある。答えが出せる見込みがないなら、そこに時間を割くべきではない。

■イシュー特定のための情報収集
一時情報にふれる。(現場を体験する。直接顧客の声をきく。)
集めすぎない。知りすぎない。知りすぎると自分なりの視点はゼロに近づいてくる。

■イシューを分解する
イシューは大きい問題なので、いきなり答えが出ない。
答えを出せるサイズまで、分解していく。

■分析とは?
分析とは、比べること。比較してみせること。どのような軸で、何と何を比べるかがカギになる。

1.2つ以上の値を比較する
2.全体と対象を比較して、構成比をみる
3.時間軸で比較して変化をみる

■理解することとは?
理解することとは、情報をつなぐこと。2つ以上の意味がつながること。知っている情報とつながらない情報を相手に提供しても、相手は理解のしようがない。

■回転数とスピードをあげる。
やりすぎない。大切ななのは停滞しないこと。停滞を引き起こす要因として、丁寧にやりすぎることがあげられる。

60%の完成度を70%にあげると、それまでの時間の倍かかる。
80%にするにはさらに倍かかる。それであれば、60%の完成度の状態で、もう一度はじめから見直し、再度検証することで結果的に完成度をあげる。