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理学療法士の自費診療

公的保険外・医療周辺サービス実態調査の報告書(提言)を日本医師会が経済産業省からの委託を受けて作成、経済産業省に提出した。


自費でリハビリテーションなんてのが巷では大人気なのだそうな。

まぁ、医療保険で病院や診療所では脳梗塞は180日、骨折等の整形外科は90日しかリハビリはやってもらえない。脳梗塞で半身まひで動けない状態でも180日経ったら「はい終わり!後は勝手にやってね~」と病院は捨て去ってしまう。いやいや週に一回病院でリハビリやってくれるぞ。と言っているそこのあなた。週に一回一時間程度リハビリなんぞやっても何にもよくなりゃしない。

180日や90日のリハビリをやってもらえる時期が終わって病院でリハビリを受ける場合よほどの覚悟で臨まないといけない。病院では週に一回ぐらい足揉んだりなんだりしても何にもよくならないが按摩好きの日本人のために治りもしない按摩を1時間して茶を濁してお家に帰ってもらう。もしくはとっても良心的な病院だったら大量の宿題を毎週出してくれる。かのどちらかだ。

だがしかーし。ダイエットだって3日坊主。禁煙だって3日坊主。英会話だって3日坊主。なんて人がほとんどである。宿題貰ってしこしこリハビリを家でする人なんて数パーセントもいない。ほぼ皆無に等しい。

つまり、週に一回リハビリなんぞしに病院に行っても何の効果もない。宿題をする人は別ですけど(笑)

宿題ができない人はどうするのかってところで「ライザップ的なリハビリ店」を利用するのである。

無論介護保険3施設なんかに入っちゃっている人は初めから医療保険でリハビリは受けられない。

やはり自費でライザップ的なリハビリ店でやってもらうしかない。と言うことになるのだが・・・・・・

A社

15分 ¥2,300
30分 ¥4,600
40分 ¥5,400
60分 ¥7,900 

B社

通いコース 全16回・60日間・週2回
身体コース
1回150分
275,000円(税別)

訪問自費

一回 40分 10000円

凄いなぁ。めっちゃ高いなぁ。いいなぁ。儲かってんだろうなぁ。

私の治療院では鍼灸と理学療法の混合治療でな、な、なんと3000円。しかも一回1時間以上診るという大盤振る舞い。でも患者さんは増えない(´;ω;`)

アハハ。

やっぱり医療保険に縛られないというのは素晴らしい。それは、患者をちゃんと治せるからだ。患者さんがザクザクよくなっていく様はいつ見ても気持ちがいい。

注:治る=できることが増える。

(リハビリでガンや脳梗塞と言った元疾患が治る訳ではありません。また、若返りません。その辺が分からない人が結構数いらっしゃるので(笑))

それにしても40分1万円。高いなぁ。到底庶民には手が届かないね。そして一万円も出して何してくれるんだろ?治るのかな?

いやこの治る。が曲者だ「9割の人が治る。」なんて売り文句でやっているところがあるが、そんなからくり簡単だ。

200も300もある評価項目をまず設定する。

たとえば、手が上がりにくい。という項目があったとする。手が上がる。というのは例えば麻痺側で顔を触ることができない人が顔を触れるようになることを指すが、1度でも角度が付けば治ったと表現することができる。そんなの誤差じゃん。という程度のものまで「治った」になるのである。

なので私は「できる」の評価を一番に大事にする。

トイレがひとりで行けるようになった。買い物がひとりで行けるようになった。お風呂が一人で入れるようになった。

てな具合。

そしてそれらの行為は何十という動作の連続で成り立っている。トイレ動作を例に書いてみよう。

トイレに行くということは、排泄がしたいという脳からの命令をまず、受けなければならない。尿意や便意がなければトイレには行けない。まず、尿意や便意の獲得が必要である。

尿意を感じたらいよいよトイレに行かなければならない。では。トイレの場所を知っておくまたは覚えておく必要がある。トイレの場所が分からなければ行くことはできない。

トイレの場所が分かれば移動である。歩いていくのか四つ這いで行くのか車いすで行くのか。移動手段が必要だ。

そしてトイレ到着まで便や尿を我慢しないといけない。

さていよいよトイレに到着した。便器の前に立ち、ズボンを下ろし所定の位置に腰を下ろして排泄をする。

だすもんだしたら、大便だったら紙で肛門を拭いてまた、肛門周囲に便がついていないかを確認して紙を便器に投げ入れる。

そこまでできたらズボンをはいて、水洗トイレのレバーやボタンを押して便を流す。

そして元居た場所まで戻る。

トイレ一つとってもこれだけの工程がある。

この工程の一つ一つを作り上げていかなければならない。

つまり、手間暇がかかるのである。

治る。出来ることを増やすということは、手間暇をかけて丹念に作り上げていくということである。

そこで大事なのはリハビリの時間・量・強度である。

時間がとにかくかかる。多くの患者さんの場合高齢者や子供さんが多いため強度や量的にがっつりとはいかない。ゆっくりした強度をできるだけ長くやってもらい量を達成させる。

医療保険や介護保険のリハビリでは絶対に達成できない理由は財源がないために患者に与えられない「リハビリの時間」なのである。手間暇がかけられない仕組みなのだ。

時間をかけてやりたいのだが、保険治療ではできない。だから、現金治療。でも現金治療でやると普通に考えてセラピストの給料や現行の保険点数を照らし合わせると一時間8000円程度は欲しいところである。

この辺がエビデンスとなって8000円~10000円という料金設定になるのだろう。

でもそんなことをしたら、結局、リハビリ時間が取れない。一日10000万円のリハビリを週に4回も5回も受けられるだろうか?まぁ、中に入るかもしれないけど。

一日一時間のリハビリに月20万円。はぁ。大変だ。

でもそこまでやらないとできることは増えない。

なので、リーズナブルで患者さんを治せるお店。他にないなら自分で作るしかない!!!

と趣味がてら治療院をちゃこちゃとっと作っちゃいました。

でも儲からない。なぜか!それは宣伝を一切しないから(笑)

患者を治すのは仕事でもあるけど趣味だから、そんなに儲けなくていいのだ(笑)

一日に患者さん一人限定の趣味の店です。楽しいですよ~。

患者さんたちがちゃんとできることが増えるリハビリを受けれて笑顔で暮らせる世の中になればいいのになぁ。と本気で考えている今日この頃です。








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